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人間を見る目を養える!探偵の人間観察術

探偵という仕事は、365日、常に人間を追いかけ続ける仕事です。

その中では、人間のあらゆる側面を観察することになりますが、その結果、人間が嫌いになったという探偵は多くありません。

こうしたことを言うと、探偵以外の人にはとても驚かれます。「そんな人間の汚い部分を見る仕事なら、とっくに人が嫌いになってしまうでは?」と、殆どの人が口をそろえて言うのです。

 

しかし、探偵はそこまで人間を嫌いになることはありません。多くの探偵は人間を疑う気持ちは持っていても、人間と常に接し続け、恋をして、結婚をして子供を育てるほどには、とても一般的な他人への信頼感を持ち続けています。

では、なぜ探偵はそこまで多くの人の裏側を見ながら、激しい人間不信に陥らないのか?

その疑問を紐解いてみると、そこには人間観察の極意ともいうべき脳の働きが隠されているのです。

 

人間を見る時に、探偵は「私情」を挟まない

プロの観測者である探偵が人間を観察する理由は、相手の汚点を探すためではありません。彼らの真の目的は「汚点を見つけること」ではなく、「事実を見つけること」にあるからです。

この違いは、人間をどれだけ私情を挟まずに観測できるかに掛かっています。

例えば、浮気調査の報告の一例として以下の文を見てみましょう。そして、この人物がどの様な人物であるのか考え、その答えを考えてみてください。

 

【報告書例】

○月○日 (天候:晴れ)

18:00 対象者が建物から出てきて、駐車場方向へ歩く

18:02  駐車場にて車に乗り、車内で携帯電話で通話する

18:10 対象者が乗った車両が発進。国道○号線に出て○市方面へ走行する。

18:15  コンビエンスストアに立ち寄り、栄養ドリンクを購入。その後、車にのり再び○市方面へ走行する

18:20 ビジネスホテル敷地内に車を駐車。同ホテルフロントに立ち寄り会話をしたのち、そのままホテルの一室にチェックインする。

20:30 ビジネスホテルから対象者と女性が出て来る。チェックアウト後、対象者が車に乗り自宅方面へ走行する。

20:31 帰宅

 

さて、この対象者の一見何てことはない行動を見て、あなたはこの人物をどのような人間だと感じましたか?また、この人物が悪い人間なのか判断出来たでしょうか?

そう考えてみると、多くの人がこの人物を「悪い人間かどうか分からない」と判断出来るでしょう。

しかし、報告書をよく見てもらえば分かる通り、この対象者は一人でビジネスホテルに入ったあと、女性と一緒に部屋を出てきています。

つまり、このビジネスホテルの中で浮気相手と密会していたのですが、なぜか多くの人間はこの文章を見ても「この人間が不貞行為をした悪い人間だ」という感情が湧き起こらないのです。

 

探偵は対象者に感情移入をしない

上記の不貞行為の報告書を読んでも多くの人が何の感情も沸かなかったのは、この文章の中に「私情」が一切含まれていないからです。

私情とは、ある物事観測した時に沸き起こる感情ですが、その感情を湧き起らせる原因は、主に人間の情動がコントロールしています。

例えば、「不倫」という言葉を知っていても、不倫がどの様なもので、どの様に人間の心を傷つけるのかは、不倫について詳しい必要があります。

しかし、「不倫」という言葉を知っていても、その真実については知らない10代の子供は、男女の不倫に一切の私情を挟まなくなります。

これは無知ゆえの減少ですが、大人になるとそうは行きません。特に探偵は不倫によって傷つく依頼者の存在を知っているのですから、何の努力もしなければ、人々の不倫を見ながら平静でい続けることは出来ません。

しかし、そこで自分の思考をコントロールし、私情を常にシャットアウトしながら物事を観察すると、この報告書の様な状態で調査が可能となるのです。

 

私情を挟めば、正しく物事を認識できなくなる

人間は感情を持っていますが、その感情は自身の経験や知識によって作り上げられたものです。その感情によって人間はリスクを回避することが出来ますが、その代償として、物事を正しく認識できなくなる恐れがあります。

例えば、貴方の部下は非常に優秀な仕事をしていますが、その評価を下す時に、事実よりも少しだけ下のランク判定をしている事があるとします。

その時、おそらくあなた自身はなぜ自分が事実よりも低いランクから分からずとも、その人物に対して形容しがたい微かな嫌悪感を覚えているかもしれません。

その嫌悪感の原因は、かつて裏切られた友人であったり、フラれた恋人に似ていたからかもしれません。もしかしたら、貴方の嫌いな芸能人に似ているかもしれません。

その事実に気が付くことが出来なければ、貴方は延々に事実をゆがめた状態で部下に評価を下し続けるでしょう。

それが人間的に仕方がない事とはしても、有能な部下を失う可能性を考えれば、まずは自身の私情に気が付き、探偵の様な冷静な観察力を取り戻す必要があります。

 

感情を排して人間を見る癖を付ける

探偵が延々と人間の裏側を見続けられる理由は、そこに自身の感情をはさまず、事実のみを追い続けることが出来るからです。

その思考法はとてもシンプルなもので、見るべきものを「自分の感情」ではなく「目の前の事実」のみに終始しているからです。

人間は本来見るべきものではなく、無意識に自らの感情が意思を優先してしまうがあまり、事実を見逃してしまうことが多いのは、人の意識はつねに「わずかな事柄」しか注視できないように出来ているからです。

一方を見ながら、もう一方に意識を注ぐということは、人間のスペック上不可能なのです。自らの感情ばかりに目をむけていれば、自然と目の前の事実を見逃してしまうでしょう。

 

公平な観察は、人間を正しく見る基本

人の裏側を見る探偵という仕事だからこそ、冷徹な観察眼を備えた探偵は、表面上の事柄から人間を見ることはしません。

容姿や衣服というものは、それを見るものにどの様な印象を与えたいのかという意識にほかならず、本人の本質とは常にその裏側に潜むものだと知っているからです。

あなたが人間を常に見なければならない職業人であれば、自身の私情にまどわされず、事実のみを見続ける目を養うようにしてください。

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