1. 興信所探偵
  2. 探偵
  3. 探偵用語
  4. ≫失尾とは?

失尾とは?

857

失尾とは、尾行中の調査員が不意に対象者を見失ってしまった状況を指します。

言葉の由来は、尾行が『相手の尾を追いかける』という意味なのに対して、『相手の尾を見失う』という対語から来ています。

失尾は頻繁に起こる

多くの人は探偵と言えば尾行のプロだから絶対に相手を見失うはずながないと考えているかもしれません。

しかし、それは大きな間違いですし、もしもそんな事を平然と言うような探偵がいたら絶対に信用してはなりません。

むしろ、探偵が行う調査ははじめからある程度失尾の可能性を前提としており、常に失尾行が起きた時に備えて調査計画を立ています。

失尾が発生する理由

探偵業では良く失尾は発生すると記しましたが、その発生率は10件調査を行ったら1~2件発生する程度です。

これを多いとみるのか少ないとみるのかは業界の人間とそれ以外の人間とでは結果が異なるでしょう。

ただ、どの調査でも常に失尾の可能性があり、それを防ぐ手立てをしても防ぎきれないのが実情。100%調査が成功する補償が無い以上、依頼者にも失尾が発生する仕組みを理解してもらうのが一番良い事なのかもしれません。

信号の切り替わり

車両尾行中の失尾の大半は信号の切り替わりのタイミングで発生します。

この場合、失尾が発生する仕組みはこうです。

まず、対象者の車が黄色信号で交差点を通過。

そのあと、調査車両が交差点を通過する前に信号が変わり赤になる。

その間に対象者の車両がどんどんと進み、交差する道路から入り込んで来る車がその後ろに次々と入り込む。

信号が青になった頃にはすでに対象者の車両は見えなくなっている。

失尾

こうしたパターンで失尾が発生するのは探偵業界では日常茶飯事です。

信号が黄色の間に加速して交差点を抜けようにも、対象車両と調査車両の間に1台以上の車が入っていれば無理に追い越しはできません。

特に狭い道路では追い越しすら不可能となるので、こんな状況になったら歩道を車で突っ切ったり、赤信号を無視して事故を覚悟で交差点の中に突っ込むしかないのです。

しかし探偵も人間。一つの依頼のために命を投げ出す様な真似はできないので、やはり失日せざるを得なくなるのです。

渋滞にはまる

調査車両として現場にバイクが投入されていない場合、狭い道路だと追い越しが不可能となります。

このとき最も怖いのが都心部で渋滞にはまる事。

もしも渋滞にはまったら最後、車を追い越して対象車両を追跡することが不可能となってしまいます。

しかし、この場合でもバイク等の2輪車が現場にあれば、路側帯や車の間をすり抜けて対象車両を追いかける事ができます。

人込みにまぎれる

徒歩尾行で起きる失尾の殆どは人込みに紛れた対象者を見失う事で発生します。

失尾が起きやすい場所としては都心部の駅の構内やイベント会場などが挙げられます。

この様な場所では対象者との距離を誤ったり、人込みのせいで身動きが出来なくなるせいで対象者との距離を詰めれず、その行方を失ってしまう事が多いです。

しかし、プロの探偵であれば人込みでは距離を詰め、対称者の背後にぴったりと付けながら尾行を行うため失日の確率もかなり下がります。

同じ容姿の人物が並んだ時

同じような容姿の人間が並ぶことはめったにありませんが、これが大企業の退勤時となると話は違って来ます。

日本のメガバンクや大手企業の退勤時に出てくるサラリーマンの数は数百から数千人。

そこから黒いビジネスバックを持ち、スーツを来たメガネの中高年を探し出そうと思っても、同じような人間が何人も建物の出入り口から出てくるため対象者を見失ってしまう可能性があります。

ただ、この場合は対象者の身体的特徴(耳の位置、目の位置、骨格など)や、持ち物や衣服の細かいデティールを覚える事で防ぐ事ができます。もちろん、訓練を積まなくてはできる事では無いので素人の方には不可能です。

視界が悪い時(特に雨など)

経験から言えば、雨が降っている時は晴天時よりも失尾率がかなり高いと感じています。

これは探偵の全員が同意見と言う訳ではありません。

ですが、なぜか晴天時よりも雨天、もしくは吹雪の時の方が対象者を見失う機会が増えてしまうのです。

その原因としてまず考えられるのが傘の存在です。

例えば対象者が傘をさして歩いていた場合、調査員は傘を目印に対象者を追いかけますが、これが市販の半透明ビニール傘となれば、町中を歩いていれば周りに山ほど同じような傘を差した人間が居るため、少しでも目を離した間に対象者を取り違えてしまう可能性が高まります。

さらに傘を指すのは調査員も同じ。傘によって視界を遮られるだけでも対象者を目視し続ける事が難しくなります。

また、傘を持つ事で片手がふさがれると、カメラなどの操作に手こずってしまい、対象者から目を離してしまう時間も長くなる事も原因の一つかもしれません。

夜間

明かり殆ど無いような場所に対象者が入り込んでしまった場合、もはや目視では対象者の居場所を知る事が出来ない場合があります。

例えば、対象者が浮気相手と共に夜の公園内に入っていった場合、周りに人気が無い以上、距離を離して尾行しなければなりません。

所が、夜の公園は明かりが殆ど無いため、辺りは真っ暗。30メートルも距離を離せば前を歩く人間の姿が消えてしまうため、自然と尾行を見送らざるを得なくなります。

ただ、たとえまったく明かりが無い状況でも、事前に暗視装置(赤外線・ナイトビジョン等)を準備しておいたり、カメラの暗視機能を活用することで遠距離からその姿を確認しながら調査を行えます。

失尾=調査の失敗ではない!

この様に、尾行を行っている中で失尾を行うタイミングは大量に存在しています。

このような状況を避けれれば良いのですが、調査員の行き先は全て対象者に任せる他ないので、どうしても危険な状況にならざるを得ません。

ただ、失尾=調査の失敗というわけではありません。

いったん見失ったとしても再び発見すれば良いですし、失尾した時点で調査を仕切りなおし、別の日に調査を続行すれば良いだけなのです。

ですから、もしも探偵社から「失尾しました」という連絡が来ても慌てないでください。

そうした事態に慣れている探偵なら、その後のフォローによって必ず調査を成功に導いてくれるはずです。

 

 

Pocket

色々な情報がありますのでお役立て下さい