情報が命?悪徳探偵の持っている情報源は違法行為だらけ

探偵にとって、情報は何よりも大切なものです。特に所在調査や行方調査に関していえば、強力な情報源があると調査が楽になると言われています。

現代の探偵達はそこまで特定の情報源を利用し続けるということはありません。そうした行いの多くは法律に抵触する行為です。ですが、その様な詳しい法律が出来る前、探偵には様々な情報源があり、そこから情報を得ることで調査を進めていたようです。

では、過去の探偵達は一体どの様な情報源を使って、驚くような調査結果を上げていたのか?その具体的な例についてご紹介します。

情報源1『自動車関連会社』

自動車関連の会社はかつて、探偵社にとっては強力な情報源であった時代があります。特に探偵社が必要としていたのが、ナンバープレートに関する情報です。

運輸局へのナンバープレートの承認

かつての運輸局では、車の持ち主に関する情報について、車の登録番号を提出すれば運輸局から情報をもらうことが出来ました。

しかし、申請にも理由が必要となるため、探偵が「調査のために番号を教えてもらいたい」と言っても、運輸局は教えてはくれません。

自動車の販売会社などが取引のために登録情報が知りたいと申請すれば、運輸局はまず間違いなく登録情報を教えてくれたのです。

この様な理由から、自動車の中古販売会社に探偵社がお金を払って情報を集めることもありました。また、探偵社を経営する人の中には、中古自動車販売店や修理工場を経営している人も多く、そのつてで情報を仕入れていたこともあったと聞きます。

 

現在はナンバーだけでは調べられない?

調査の中で登録番号からなんとか対象者の情報を得たいと考えることは多いです。また、依頼者の中にも、車のナンバーだけは分かっているので、なんとかこれで調査を行ってほしいと頼む方もいます。

ですが、現在は過去のように、登録番号だけで所持者の情報を割り出すことが出来ません。法律の改正により、運輸局では登録番号だけではなく、車体番号も分からない限り、所有者の情報を第三者に公開しないようにしたのです。

これにより、幾ら自動車関連の会社に頼んだとしても、探偵がナンバーから所有者の情報を引き出せなくなりました。

 

過去には違法取得事件も

前述の通り、探偵社にはナンバープレートからその所有者を割り出してほしいという依頼をされる方が時々います。

こうしたニーズには本来応えないでおくか、合法的な手段で地道な調査を行い結果を出すのが筋なのですが、利益に走り過ぎた探偵は、運輸局の職員を抱き込むというかなり悪質な方法に売って出た過去もあります。

事件が発覚したのは2012年9月。東京運輸局の技官が探偵に金で雇われ、所有者に関する情報を漏洩させる事件が発生しました。

事件に関与した技官と探偵は逮捕され事件は無事に終わりましたが、この事件の後、まじめに働いていた運輸局職員にも探偵にも皺寄せがやって来たのは言うまでもありません。

 

各種店舗からの情報提供

現在では明らかな違法調査ですが、現在のように情報の取り扱いに関する制度が整う前には、探偵は必ずといって良いほど様々な店舗から情報を得ていました。

商人は情報通

多くの顧客を持つ商売人は、情報の取扱量に関してはどの職業よりも長けていました。このような顧客情報は昔から社外秘となっていたのですが、料金次第によっては顧客の情報を売り渡す商人もいました。

職種は様々ですが、とにかくたくさんの顧客情報をもつ業種は、探偵とのかかわりが深かったとされています。

 

様々な情報流出事件

不正競争防止法違反や個人情報保護法案が制定されたのち、日本では次々と各企業が情報を流出させている実態が明らかになりました。

その多くは名簿屋(データ屋)と言われる人々のもとに流されていましたが、中には探偵に情報を売り渡していた人々もいたのです。

【ソフトバンク元店長契約情報流出事件】

2012年6月、岡山県のソフトバンク契約社員である元店長が携帯契約者の個人情報を探偵に売り渡したとして逮捕された事件が発生しました。

情報の値段は一件につき5000円から6000円。一つの契約書には本人の名前だけでなく、生年月日やアドレス、カードの番号なども書かれていたと考えると、この値段はかなり格安といえます。

 

【ドコモ派遣社員情報流出事件】

2012年7月、ソフトバンクに続き、今度はドコモでも派遣社員が漏洩させた情報を探偵に売るという事件が発生しました。

漏えいの報酬として情報1件当たり1万数千円を業者から受け取っていたとみられており、10年7月以降の約2年間で、同容疑者が照会した契約者情報は、正当なものも含め約2万7000件に上るといいます。

 

【auパート従業員契約情報漏えい事件】

日本三大携帯会社の一つであるauでも従業員が漏洩させた情報を探偵に売っていた事件がおきています。

こちらも、やはり契約社員が情報を漏えいさせていました。

 

末端の従業員が情報漏洩を起こす

企業内で探偵と取引をし、情報を漏洩させるのは決まって末端の従業員であり、特に契約社員が漏洩事件の大半を引き起こしています。

契約社員は企業からいつ首を切られるかわからない身。なおかつ、企業への忠誠度も低く、探偵から情報漏えいを持ち掛けられると、お金で釣られてしまう人が多いようです。

 

まとめ

現在の探偵業界はより健全になり、情報元として違法となるルートから情報を仕入れることは無くなっています。

しかし、業界は広く、その中には私の知らない所で、違法な情報源を確保して調査を行う探偵もいるかもしれません。

探偵というのは、全てが悪人ではありません。悪徳探偵社がいるのは間違いありませんが、その多くは探偵としての仕事が好きであり、なおかつプライドをもって合法的な調査を行っています。しかし、その中には利益に走るがあまり、違法な情報源を確保しようとする悪質な探偵がいるのも間違いありません。

探偵業界がもちろん健全化の方向に進むのが先ですが、依頼者の方には、ぜひ依頼先の探偵社が安心できる場所なのか、必ず確認してから調査を依頼されることをおすすめします。