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探偵はかつて忍者だったって本当?日本の探偵の歴史

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探偵の歴史について興味があるなら、まずは探偵についてあらゆる文献を読んでみると良いでしょう。

ただ、探偵についての歴史を紐解くのは簡単ではありません。

探偵業について歴史はおろか、その発祥についても定かではないのです。

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こうした行いは、主に探偵業の中でも特殊な人間か、ミステリ好きな人しか興味を持たないかもしれません。

しかし、探偵の歴史を紐解くことは、意外なほど面白い事実を私達の前に明らかにしてくれます。

探偵=元忍者説

探偵における歴史を紐解くと、その先にあるのは「スパイ」や「密偵」という言葉です。

また、多くの文献では探偵の始祖を国や政府、もしくは組織のために秘密裡に情報収集を行ってきた人間達であると示しています。

 

世界発の探偵も元は警察のスパイ?

世界に先駆けて探偵が登場したフランスの名探偵、フランソワ・ヴィドック(177年~1857年)は初めから探偵として生計を立てていた訳ではなく、警察の密偵として活躍していました。

警察の密偵とは、所謂潜入捜査官のようなものですが、彼はフリーの捜査員という立場で、決して警察官であった訳ではありません。

しかし、その潜入捜査の手腕により晩年にはパリ警視庁長官におさまり、その後フランスで初めて探偵事務所を設立したと言われています。

 

日本では忍者が元探偵?

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日本では元探偵について歴史を見てみると、忍者=元探偵説がかなり有力です。ただ、この説はまだまだ真相が解明されていません。

ですが、ロマンチシズムを孕む説だけに、探偵の歴史としてはこの説を押したい気持ちはとても良く理解できます。

日本で忍者(隠密)についての存在が一般に明らかとなったのは、江戸幕府が制定された後のことです。

この頃、江戸幕府は実質上の中央集権政治のため、各藩に隠密を放ち情報収集にあたっていました。

しかし、性格にいうと、この頃の隠密が探偵になった訳ではありません。

江戸幕府における隠密制度は非常に厳格であり、忍者が民間に下ることはまず許されません。

しかし、当時尾行や張り込みなどの調査の専門技術をもっていた人間は殆どいません。

 

2つの探偵元忍者説

そこで調べてみると、どうやら探偵元忍者説には二つの考え方があるようです。

1.出入探題=元探偵説

江戸時代に入り徳川幕府によって、封建制度が確立されるに及び、徳川幕府は隠密制度を行った。

代官に天下百姓(天領府地に住む潜在者)を使い情報蒐集を行っていた。

この天下百姓は機密書を貰って探査 にあたっていたので、出入探題を数十名擁していた。当時の出入探題法度等の掟は厳格だったので、 一度失敗するとお役御免となり、生活の道を絶たれた。

その多くは他の土地に移り、今までの経験を活かし 民間の探偵業兼コンサルタント業を開業した

引用元:一般社団法人 日本探偵ネットワーク

探偵業の歴史を紐解くことは簡単ではありませんが、日本探偵ネットワークでは独自の資料研究により、探偵=出入探題という答えに行きついたようです。

つまり、これによれば探偵は実際には忍者ではなく、その配下の民間人に近い人間達が探偵の期限であっと考えられているようです。

 

2.元武士=探偵説

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江戸時代に情報収集を行っていたのは忍者達だけではありません。

というよりも江戸時代後期になると、御庭番は江戸城の警護や監査だけを専門に担当するようになり、各藩の同行を探るのは徒目付と言われる役職の仕事となったからです。

目付の仕事は各藩の同行を探ることでしたが、彼らは目付から伝令を受けると、自分の配下にいる自身及び配下の小人・中間・黒鍬者などの小役人達を使って情報収集を行っていたのです。

この中で、徒目付は当時の江戸意外の諸国に勤務する下級武士が担当していましたが、出世が約束されていた職業であったために、民間に下ることは無かったでしょう。

しかし、その下の下級役人となれば話は別です。当時の下級役人は浪人者となるもの多く、情報収集を行っていた小人・中間などが民間人となった時に、探偵業を開き始めたとしても不思議ではありません。

また、社団法人探偵協会一部の文献によれば「浪人が人探しを行う広告を出していた」という報告もあるようです。

これは江戸時代初期に溢れていた浪人が食うに困り商売を始めた記録でしょうが、彼らの中にも、江戸時代のように情報収集を行っていた元武士がいたかもしれません。

 

諸説あふれる探偵の始祖

探偵の歴史については様々な説が溢れており、各探偵業界団体や推理研究家達が今も真実を紐解こうと調査を続けています。

かくいう当サイトでも、探偵業の歴史について調査を続けていますが、やはりはっきりとしたことは分かっておらず、現状はいずれも仮説止まりというのが限界です。

しかし、社団法人探偵協会の調査により、明治24年(1891年)には、日本ではじめて探偵業の広告が新聞に掲載されたことが分かっていますから、この地点を探偵の歴史の始まりと定めるほうが分かりやすいでしょう。

ただ、やはり探偵好きの人間としては、さらに深く資料を掘り、隠されているかもしれない事実にたどり着きたいという欲があるもの。探偵について探偵をするといういささか不可思議なこの調査も、すでにライフワークのようになっています。

 

職業探偵以前は、多くの人間が探偵だった?

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新約聖書によれば、世界で初めての職業は娼婦であったとされていますが、探偵も、そのレベルで歴史の深い仕事である可能性があります。

なぜなら、探偵とはもともと「探す」ことそのものを示す言葉でした。

では、人間はいつから何かを探しはじめたのかと言われれば、それは有史以前の話になってくるでしょう。

また、社会生物学では、人は嘘により進化してきたという説もあります。

その説によれば、人類は類人猿の頃から他者を騙すことで利益を上げ、なおかつそれを暴こうとする思考が知性を進化させてきたというのです(マキャベリ的知性)

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そう考えると、探偵というものの根源は、人類の誕生とほど近い場所にいる…

なんて考えてみると、より探偵について楽しく学べるというものですね。

探偵について探偵してみるのも、また面白い研究かもしれません。

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