憧れ?それともお金?探偵学校に入学するのはどんな人たちが多いのか

探偵学校…

それは探偵になるためには避けては通れない登竜門です。

この学校に入ってから探偵になるのと、何も学ばずに探偵になるのでは、その後の成功率も大きく変わってきます。

しかし、探偵学校はどんな所なのかわからない方もいると思うので、今回は探偵学校に過去に私が入学した経緯と、実際に学校に通ってみた感想などをご紹介したいと思います。

探偵学校に入った理由

私が探偵学校に入った理由は、単純に探偵になりたかったからです。

しかも、探偵になろうと思っていたのは小さい頃からの夢の一つであり、高校を卒業してすぐに探偵学校に通いました。

ただ、こうしてストレートに探偵に入っていくタイプの人間はごく少数であり、その多くは次のような理由で学校へ入学していました。

独立開業を目指す脱サラ組

私が通っていた探偵学校に入学していた人間には、脱サラをして探偵業をはじめようとした人々でした。探偵業は非常に門戸が広く、開業資金はさほどかかりません。

ただ、技術や知識の習得だけはどうしても必要であるため、脱サラを人々が探偵業を始めるためには探偵学校に通うのです。

しかも、探偵業は不況に強いことで知られています。世の中が不安定になればトラブルが増え、探偵への依頼者が増えるのですから、それほど大きな利益を求めない人達にとっては魅力的な職業でしょう。

 

転職して探偵社の調査員になる人達

以前は別の仕事をしていたものの、その仕事が何らかの理由で嫌になり、探偵になろうとする人たちも多くいました。そうした人たちの多くは、アルバイト勤務や運送業、派遣社員など、不安定な仕事に着いている人達が大半で、これもまた、探偵と言う仕事に高級や安定を求めてやってきていました。

探偵社の社員の給与は、一般企業と同じレベルです。月収にして30 ~50万円。年収にして40 ~600万円程。そこに成功報酬もプラスされるので、一社員としての稼ぎとしては魅力的に映るものです。

また、探偵業には学歴も職歴もさほど関係ありません。才能さえあれば誰でも受け付けるというのが各探偵社の基本姿勢であり、多くの人たちが自分の人生を変えようと探偵学校の授業を受けていました。

 

新事業として探偵業をはじめようとしていた人達

探偵学校に通うと、中にはかなりご年配の方々を見ることがありますが、彼らの多くは事業家で、ビジネスの一つとして探偵業を始めようと思い、そのノウハウを学ぶために探偵学校に来ていました。

探偵ビジネスは大きな儲けを期待できるものではありません。しかし、その分リスクが少ないので、事業の一つに加えてもさほど痛手を追わないのです。また、探偵業界にはフランチャイズ制度をもつ大手の会社もあるため、苦労せずとも宣伝広告は本社がやってくれるのが魅力です。

ただ、探偵業を事業の一つとして始めようと思う人達は、ビジネスとしてよりも、探偵業という仕事の面白さに惹かれて初めている部分が多かったように思います。つまり、趣味半分、仕事半分というのが主な所で、この仕事に対して強い魅力を抱いているからこそ、探偵業をはじめようと思ったのでしょう。

事業家のようにお金への嗅覚に鋭く野心的な人達が、もしもお金の事だけ考えていたら、探偵業をはじめようとは誰も思わないはずです。そうした魔力が探偵業界にあるのは、実際に働いてみるとより深く知ることとなりました。

 

探偵への憧れから探偵になる人達

私のように探偵になることしか考えずに生きてきた人間は非常に珍しいのですが、そこまでとはいかずとも、探偵に憧れをもって学校にやって来る人は沢山いました。

その憧れの抱き方は多種多様でしたが、私が学校に通った時に出会った人には次のような人がいました。

 

探偵フィクションの影響

探偵に憧れる人の多くは、探偵アニメや探偵映画、ドラマ、小説などの影響を受けています。それも、所謂ハードボイルドと言われる私立探偵が活躍すフィクションや、その系譜を継いだ作品達からの影響が強いと感じています。

ただ、同じく学校に通ったり、その後探偵として仕事をする中で出会った人達の中には「名探偵コナンに憧れて」という人や「仮面ライダーWを見て(作中では主人公が探偵事務所を営む)」といった、かなり変わった方々もいたのを覚えています。

 

探偵という職業は、その職業が生まれた当初からフィクションの中に登場し、なおかつ巨大な1ジャンルにまで成長した非常に珍しい仕事です。そのため、どんな人でも、フィクションの世界の探偵なら一度は触れたことがあり、なおかつ憧れを抱いたことがあるという人も多いのです。

ただ、現実的な話をすると、こうして憧れを抱いて探偵業界にやって来る人の多くは、その後も仕事を続けていけません。この話については、同じく別の機会に詳しく触れようと思います。

 

非日常のスリルを求めて

大手探偵事務所で働く、独立開業する、事業のオーナーになる、探偵に憧れるなど、様々な理由で探偵学校に通ってくる年齢も性別もバラバラな人達ですが、彼らに共通しているのは、普通の生活では満足できずに、どこかスリルを求めているという点かもしれません。

そのせいか、探偵業には元公務員や一流企業の社員、事務員、医療従事者など、かなり固い職業の人々も多数います。別に探偵にならずとも、そのまま普通の生活を送れたはずなのに、なぜ探偵になろうとしたのか、一般人から見ると理解に苦しむような人たちです。

 

ただ、探偵になった事のある人間なら、彼らがなぜ探偵になるのかはすぐにわかります。それは、普通の生活を送っていれば誰も体験できなかった世界や、世の中の仕組み、不条理、苦味も甘味もいりまじった刺激的な現実を垣間見ることが出来るからです。

ただ優秀で、まじめなだけなら、探偵は向いていません。そのスリルを求める姿勢こそが、実は探偵業には最も必要なものなのかもしれません。

 

まとめ

探偵になろうと考える人達は様々な目的をもって探偵学校に通っています。

それだけ、探偵学校は多くの人々を受け入れる懐の深さをもっていますが、通っている人の多くは、かなり癖のある人たちが多かったのを覚えています。それだけ、変わり者には向いている世界なのかもしれません。