シニアの危機は継続中?熟年離婚が加速する理由

数年前から増えていると言われている熟年離婚。

その実態は、バブル経済崩壊や、その年代に生きていた人たち特有の考え方から、夫婦間に大きな溝が生まれてしまうことが問題視されています。

では、最近多くなりつつある熟年離婚の理由はなんなのか?その正体について迫りたいと思います。

金銭問題による離婚

最近の熟年離婚に多くみられているのが、高齢者になり所得が低くなったことが原因で離婚に至るケースです。

バブル期もとうに過ぎ、経済の成長も思わしくはない現代では、高所得者との低所得者との間に激しい格差が出来つつあります。中でも高齢者は働くことが出来ずに年金生活を余儀なくされており、生涯においてその後収入が増えるということはまずありません。

高齢者というと、一般的にはバブル期を経験しており、そのころの所得を蓄えている人が多いのではと思われがちです。

ですが、現在の高齢者はバブル崩壊によって大きな損をしていることも多いです。また、バブルという派手な時代に結婚した人たちだけに、高齢者になってお金を稼ぐのが難しくなると、それだけで夫婦間のトラブルが激しくなり離婚に至るケースも目立ちます。

収入差によって作られる家庭内格差

現在高齢者となっている人の多くは、男性の収入が多かったゆえに、家庭内には大きな格差があった夫婦が多いです。

もともと、お金が無くなり、生活が苦しくなった途端に離婚する熟年夫婦は、すでに夫婦関係に亀裂が入っており、仮面夫婦として生活していたケースが目立つ言われますが、実際には男性側ではなく、奥さんのほうが多くのストレスをため込んでいます。

幾ら夫婦といっても、お金の問題だけで離婚するケースはあまり多くありません。よほど生活に困窮し、双方の収入があまりにも少ないせいで子育てが出来ないという場合を除けば、高齢者以外の夫婦がお金の問題で離婚するケースは目立ちません。

ですが、高齢者におけるお金の問題は、長年凝り固まっていた夫婦間の問題を一気に表面化させてしまう引き金となっています。

特に、女性の社会進出が今よりも進んでいなかった時代の夫婦は亭主関白な人が多く、奥さんが一方的にストレスをため込んでいるケースが目立ちます。我慢強く辛抱してきた奥さんも、旦那の収入が少なくなり力が弱まることで、ストレスをぶつけやすくなるのです。

 

第二の人生を歩むため

夫婦の関係は年々その絆の強さを弱めています。その流れは、若い人間よりも、むしろ高齢者のほうが顕著に時代を反映しているかもしれません。

長年夫婦として連れ添ってきた男女でも、はじめは恋愛感情があるでしょう、また恋愛感情が消えたとしても、夫婦としての絆、家族としての愛情は持ち続けていきます。

しかし、夫婦における絆は、子供を成長させ、独り立ちさせるための物でもあります。社会生物学的な発想ですが、この動物界の基本原則は、夫婦という男女の関係に今も強く影響を及ぼしています。

 

子供が社会人になったのを切っ掛けに

子供が社会人になったのを切っ掛けに、夫婦の間に一気に溝が深まり、そのまま離婚するケースが増えています。

前述の通り、夫婦の基本的な役割は子供を独り立ちさせるのが目標。そのため、お互いに愛情の薄い夫婦ほど、子育てという目標を達成した途端、そのまま夫婦を「解散」して、別々の道を歩むことを望むのです。

古い人間ほど離婚という制度に慣れないものと思われがちですが、社会が離婚という制度に順応し始めた時に真っ先に離婚しはじめるのは熟年夫婦です。愛情というのはいつまでも続かないものなのか、共通の目的を失った夫婦は、どちらからともなく別れを切り出していきます。

 

DVなどが原因

熟年夫婦の間にはDV問題が存在することが多いですが、それに耐えていた夫婦が離婚するのは今やお決まりのパターンとなりつつあります。

様々なDV問題

昔ながらの夫婦関係は、現代では様々なDVが潜んでいることが多いです。言葉によるモラルハラスメントや、暴力的な対応によって妻に接するなど、現代的な夫婦関係ではとても考えられないような夫婦も多いです。

しかし、離婚制度の普及により、DVを受けることに我慢をせず、離婚をするという選択肢を得ることになります。こうなると、亭主関白な旦那さんに虐げられてきた奥さんは、老後もその旦那さんと生活を共にするより、離婚をして自由になったほうが、その後の人生も幸せということでしょう。

 

熟年離婚は今後も進む?

熟年離婚は今後も増加していくと考えられます。その速度は、高齢化社会になるにつれ、当然のように数を増やしていきます。

高齢者の増加=熟年離婚の増加?

現在でも日本は高齢化社会ですが、数年後には3人1人が高齢という超高齢化社会を迎える時代がやってきます。

そうなれば、当然のように熟年離婚の数は増えていくでしょう。

 

離婚による平均慰謝料の増加

熟年離婚の増加によって起きるのが、不貞行為による離婚で生まれる慰謝料の平均金額の増加です。

現在、日本中で起きている浮気問題の慰謝料の平均額が年々上昇傾向にありますが、その原因の一端と考えられるのが、熟年者の離婚が増加しているからです。

慰謝料の金額は、若者よりも熟年者の方が高くなりがちです。その理由は、慰謝料の金額を決定する大きな要因として、収入と資産、そして婚姻年数が大きく関係しているからです。となれば、やはり若者よりも熟年者のほうが慰謝料を払う金額が大きくなってきます。

こうなると、トラブルも簡単には解決しません。慰謝料を請求する側は必死になり、請求される側は金額が高いほど必死に逃げようとします。そのせいか、離婚問題における調査を依頼される人は、やはり熟年層が中心となっています。

 

まとめ

熟年層の離婚は今にもまして増えて行くでしょう。

また、同時に浮気問題による慰謝料の問題も増加し、探偵への需要はより高まるかもしれません。

超高齢化社会を迎えること、日本の離婚指数は今よりも遥かに高くなるはず。悲しいことですが、そうなれば探偵の出番も増えていくのです。