周囲の理解はほぼゼロ!私が探偵学校に通った理由

私が探偵学校に通ったのは、もちろん探偵になるためです。

ただ、他の人たちと違うのは、探偵になることも、探偵学校に通うことも中学校の頃からすでに決めていたという点です。

いわゆる、筋金入りの探偵マニアであった私にとって、探偵の世界は憧れそのもの。

早く探偵になりたいと思いながら高校生活を送っていました。

 

探偵の何がよかったの?

 

探偵になる前に私が感じていた魅力は、探偵という仕事の内容が大半を占めていました。

尾行、張り込み、聞き込みなどの一連の仕事にも興味を覚えました。

もちろん、探偵もののフィクションは良く読んでいましたし、ミステリは今でもファンです。

ですが、その世界とは一線を画しているのが現実の探偵であることは当時から理解していましたし、だからこそ、探偵という仕事に強く惹かれたのです。

探偵たちが見ている世界の魅力

特に大きく惹かれたのは、その世界を通して見える世界でした。

探偵という仕事を調べていく中で、実際に探偵出会った人の自伝や、取材に基づくフィクションなどで映し出される世界は、人間の本質が明確に描かれていました。

私は特に人の表面的なものに興味がありません。

それよりも、人が隠しているもの、表に出さないものこそ人間の本質だと思っていたのです。

生々しい人間。無味乾燥な人間ではなく、人としての本性こそ、私にとって魅力的なものはありませんでした。

この点は、実際に探偵になって仕事を始めるとさらに強くなっていきます。

下手な偏見や、差別意識、レッテル張などをせず、ただその本質だけを見ようとする姿勢を持てたことは、探偵という仕事に感謝しています。

 

探偵になることへの周囲の反応

 

探偵という仕事の魅力は、普通の人はまず理解できないものが多いです。

それも、なぜ学生だった私が探偵に憧れたのか?

そのころ、回りは地元の就職や進学、専門学校と、ごく一般的な進路ばかりだったのに対し、私だけが進路に『探偵』と堂々と記入したのです。

 

教師の反応

こんな進路を記入してただで済ます教師はいません。

私は早速担任に呼び出されて、この進路について問いただされました。

そこで、私は探偵という仕事を自分なりに調べ続けたことを説明しました。

その結果、担任はなんとか説得できたものの、話は親に行き、家族会議がはじまります。

 

親の反応

探偵になると明確に宣言したことで、私の進路希望があまりにも特殊であることが家族に知れると、すぐに家族会議がはじまりました。

私は当時柔道や空手もやっており、親からも道場の師範からも前から「警察官になってはどうか」と言われていたのです。

当然、この点を再び指摘されたのですが、私は警察になることだけは拒否しました。

 

警察にならず探偵になったわけ

 

警察官になるのを拒んだ理由は、その世界があまりにも組織的で窮屈であることを知っていたからです。

探偵を目指すほどですから、当然警察も視野には入れていました。

しかし、調べてみたり、道場にくる警察官に話を聞けば聞くほど、警察への興味は失われていました。

警察とはこの国最大の捜査組織です。

似た様な仕事を取り扱い探偵ですが、その力の差は歴然。

探偵業界は小さな企業の集合体であり、権力もありませんが、一方の警察には圧倒的な人員と捜査力、そして武器の携行と逮捕、強制捜査など、多くの権限が与えられます。

しかし、権力と組織力の引き換えに警察官が差し出すのは、調査手法の自由と個人の意思です。

だからこそ、警察官になることだけは拒否しました。

   探偵というものが弱い一個人であることは当時から分かっていました。フィクションの中の名探偵など、当時はバカにしていたほどです。

ただ、だからこそ私は探偵という仕事に惹かれました。

将来私が見るだろう世界にこだわった結果、探偵を選んだのです。

 

親の説得

親に探偵になることを説得するのは大変でした。

恐らく、若くして探偵になろうと考える人、もしくは女性で探偵になろうとする人は、両親が許可しないという人もいますし、私の場合でも、親を説得するためには土下座をしたほどです。

一般家庭で、子供が探偵になることをそう簡単に許す人はいませんし、探偵という仕事は世間一般では危険で後ろ暗い職業だと思われているからです。

自分の子供を思うならば、探偵にはなってほしくないと思うのは当然。どうせなら危険な仕事につくなら、警察が良いと思うのが当然でしょう。

ですが、私は必死に探偵に拘りました。

自分の特徴や性質などを考えた結果、最も自分に合った進路であると確信していた私は、そのことを必死に説き、最後は泣きながら土下座までしたのです。

結果、この卑劣な最終手段に屈した親はしぶしぶ納得。

田舎を離れて上京しましたが、そのための費用一切は自分で工面しろと言われました。

それほど、探偵という仕事に対する世間の目は当時から冷たかったのです。

 

探偵学校に通うための上京

探偵学校に通うために、その費用一切を自分で稼ぐことになった私は、すぐにアルバイトを開始しました。

また、その時点ですでに田舎を離れて上京しました。

探偵になるために上京をする人間など、今でも私は出会ったことがありません。

そこまでこの仕事に入れこんでいた人間など、私の回りには今でもいません。

実際に探偵学校に通う多くの人は、探偵学校の周辺に住んでいる人が多いです。

通う場所が近いということが、探偵学校に行こうと思う要因の一つになっているからです。

ただ、私のような未成年者も、学校に通うことは許されています。

実際に探偵学校では20歳前後から50代まで、ありとあらゆる男女が通っていたのです。

 

まとめ

 

   探偵学校に通おうと思うのは、今の時代でも変わったことかもしれません。ですが、そうしたいわゆる『変わり者』と言われる人達は、実は世の中には必ずの数がいることを、私は探偵学校に通ってはじめて知ることになりました。

また、探偵学校に通うことに周囲が反対することもあるでしょうし、無理に探偵学校が生徒を集めることもありません。

ただ、探偵に興味を持ち、探偵になろうと思う人間には、探偵学校はいつでも戸を開いているのです。