探偵学校裏話・どうしてみんな探偵に?

私は探偵学校出身者であり、探偵になるために探偵学校に入りました。

また、私のように探偵になろうと思い、探偵学校へ入学しようと思っている人もいるはずです。

しかし、そうした人達の多くは、探偵になることに不安を抱えていると思います。

   そこで、今回はそんな悩みに答えるために、他の人達が探偵になろうと思った理由についてご紹介します。これを見て、本当に探偵になりたいのかどうか、自分自身に問いかけてみてください。

 

探偵に憧れる人達の孤独

 

探偵になろうと思う人の多くは、自分の夢や理想に共感してくれる人が周りにいないことに悩んでいると思います。

なぜなら、探偵という仕事はあまりにも特殊すぎて、どうやってなるのか、そもそも、仕事として本当に存在するのかすら知らない人もいる程です。

こうした孤独感は私もわかります。周囲の人間や親に「自分は探偵になりたい」と言った所で、そもそも、回りが探偵という仕事について何も知らないのですが、理解されるはずもないのです。

 

進路にはない「探偵」という選択

 

高校や大学を卒業し、そのまま探偵となった人は探偵業界ではとても稀な存在です。

私自身は、高校を卒業して即座に探偵になったので、大学を卒業してから探偵になった人よりもはるかに稀な存在でしょう。

そもそも、学校を卒業した進路に「探偵」なんて仕事はありません。

探偵は18歳以上からなることが出来るので、実際には私のように高校を卒業した段階で探偵になることが出来ます。

また、中卒の人であって問題はありません。

しかし、探偵という仕事はそもそも普通ではありません。

学校側も、卒業して探偵になる生徒が居るなんて誰も予想もしていませんし、探偵にさせようと思う人間もいません。

普通にいきて、普通の幸せを手に入れて欲しいと願うのが当たり前、あえて探偵にさせようとする大人なんてどこにもいないでのす。

 

進路希望に「探偵」と書く

私は高校2年の頃、進路希望についてのアンケート調査を受けました。

高校2年生といえば、進学か就職かをすでに決めなくてはならない時期です。

この時、私はアンケートの第一志望に「探偵」と書いています。

おかしいと思うのでしょうが、当時の私にとってなりたいのは探偵いがいになく、どうせなるなら、高校を卒業していち早くなりたいと思っていたのです。

その結果、私の担任は私を呼び出し、進路について質問してきた。

その第一声は「そもそも、探偵って仕事はあるのか?」だったことを良く覚えています。

探偵になるというのは、それほどに非現実的なことでした。

教師たちにとっては、完全にフィクションの世界の話だったでしょうし、教師もなんて言ったら良いのか良く分からないといった感じでした。

 

探偵という進路よりも警察を選ぶように説得される

探偵という仕事についって、当時私は確かに先生よりも多くを知っていました。

そこで、私の知る限りありのままの探偵の仕事を説明しました。

浮気調査が多く、そのほかにも様々な調査項目があり、尾行、張り込み、撮影をメインにする。

時には犯罪調査もあり、行方不明者の捜索も多いなど、こういった簡単な探偵についての知識を披露してみたのです。

しかし、その結果先生は私に「探偵って仕事はどうかと思うぞ?」と、他の進路を進めてきました。

この反応は当時も、そして今も思いますが、まったくもって当然です。

何の非の打ちどころもありません。

そして、先生は私に2番目の進路として記入していた『警察』と『大学進学』を指さし、「警察学校や警察大学に行ったらどうだろうか?」と力説してきました。

当時、私は柔道と空手に打ち込んでいました。

警察官の先輩は多かったですし、彼らからも警察に入ることを進めらえていたのも事実ですし、客観的にみて、そちらのほうがどう見てもまっとうです。

その後、先生の必死の説得は続きました。

親を呼んでの三者面談でも、家庭訪問でも、様々な場面で私の進路希望である『探偵』が取り正されました。

 

理解者は友人

当時、私の周囲で、私が探偵になると言い出して理解してくれた人間はいません。

少なくとも、先生、そして私の両親は間違いなく最初は反対していましたし、その後許してくれはしましたが、しぶしぶ頷いたというのが正直な感想です。

ただ、私の友人は違いました。

私が探偵になると言い出すころには「お前にはそれが一番あっているよ」と言ってくれましたし、探偵になったあとにも、やはり彼らには同じような事を言われ続けました。

当時、唯一私の夢を応援してくれたのは、私と同じように社会の仕組みを何も知らなかった友人たちです。

探偵とはどんな仕事なのか、彼らも何も知りません。

或る意味では、無責任な応援なわけです。

しかし、大人になったあと、探偵という仕事について私が深く知り、その光も闇も知った後も、彼らが探偵という仕事が社会的に認めがたいものであると知ったあとでも、私が探偵でまだいるのか気にかけたり、当時と同じように「やはりお前には探偵が似合っている」と言ってくれます。

 

探偵という仕事と真剣に向き合えば、回りを納得させられる。

探偵という仕事は、一般的には決して良い仕事ではありません。

後ろ暗い部分も多く、堂々と自らを探偵と名乗れない事情も多いです。

しかし、周りの人間が決して理解がなくとも、本当に探偵を目指し、その仕事と真剣に向き合おうとすれば、回りの人間は自然と応援してくれます。

これから探偵になろうと思う人は、この事実を決して忘れないでください。

周囲の反対は貴方を心配するもので、探偵という仕事に理解がないのは当然のこと。

回りに非は一切ありません。

また、周囲の心配を聞いて「確かに」と思えば、探偵という仕事につくことは諦めたほうが良いでしょう。

しかしもし、全てを理解した上で探偵という仕事を目指そうと真剣に思えば、貴方の姿を見て応援してくれる人たちが必ず現れます。

そして探偵という仕事と向き合え続ければ、いずれ「これがお前の転職だったな」と言ってくれる人が現れるでしょう。

探偵という夢は周囲に言うことが恥ずかしいでしょう。しかし、笑われても探偵という仕事を目標に据えた貴方を笑う人間はいません。夢に向かってぜひ一歩、探偵という世界を学んでいってください。