探偵求人のここに注意!探偵学校卒業者が陥りやすいミス

探偵学校を卒業したら、求人活動に忙しくなるでしょう。

学校を運営する会社に入社しない人は少なくありません。

運営会社で採用できる人数も限られていますし、自ら他社に移りたいと思う人もいるでしょう。

ですが、探偵学校を出たあと、自ら探偵事務所を見つけて就職する時、就職先を間違えてしまうと、その後の探偵としての人生も大きく狂ってしまいます。求人の見方や、探偵事務所の運営システム、事務所の体質などは探偵をある程度経験し、業界を見てきた人間にしかわからないことが多いからです。

探偵求人の気を付けたいポイント

 

探偵求人で気を付けたいところは『インセンシティブ(成功報酬)』『基本給』『有休の有無』『福利厚生』です。

最低でもこの三つのポイントの味方を覚えておかないと、調査員を使い捨てるような悪質な探偵事務所に捕まってしまいますので、その見方についてご説明します。

 

インセンシィティブ(成功報酬制度)と基本給には注意

 

探偵事務所では調査員への給与を月給+インセンシィティブ(成功報酬)としている所が大半です。

 

インセンシティブとは

インセンシティブとは、調査の案件を成功させた場合に、月給に上乗せして給与が加算される仕組みです。

探偵の仕事は月給制度にすると殆ど調査員が長続きしません。

仕事は不規則ですし、忙しい時期もあれば暇な時期もあると、月給制度で月に定額を支払われても、仕事に見合わないとして調査員が辞めるケースが多いのです。

他にもインセンシティブには利点があります。

月給を低く設定していも、調査をこなせばこなすだけ給与が上がる仕組みなら、調査員のモチベーションを上げる役割を果たします。

 

インセンシティブの割合

 

探偵の求人を見ると、多くの会社がインセンシティブ制度を採用しています。

ところが、インセンシティブの割合などを公表している所は多くありません。

探偵業界でのインセンシティブの割合の相場はわかりませんが、私が働いていた探偵事務所では、調査料金の0.09%をインセンシティブとして加えていました。

例えば、業界の平均金額といわれる30万円の浮気調査を行ったとして、インセンシティブが0.09%なら、一件の調査を行うたびに2,4000円の上乗せ金額が発生します。

私が働いていたのは依頼が途切れない事務所だったので、月に浮気調査は平均して7回前後行っていたと記憶しているのでは、月の平均的なインセンシティブは168,000円となります。

ここに基本給として支払われるだろう30万円を合わせると、月の平均月収は468,000円となります。

実際には浮気調査の他に所在調査や行方調査などが目まぐるしくやってくるので、平均給与はさらに高くなります。

 

低すぎるインセンシティブ

0.09%のインセンシティブというのはさほど高い金額ではありません。

実際には、もっと高いインセンシティブを設定している事務所もあります。

しかし、探偵学校を出たばかりの人はその事実を知りません。

インセンシティブの割合についての知識も持ち合わせていません。

こうした相手を、安すぎる成功報酬で雇うような探偵事務所は沢山あります。

 

インセンシティブ+低すぎる基本給にも注意

 

インセンシティブ制度を採用している探偵事務所は、月給を低めに設定している所が多く見られます。

特に、中小の探偵事務所は基本給が15万円程度となっている所も珍しくありません。

基本給15万円でも、インセンシティブさえあれば月給はそこまで落ちないと考えがちです。

ですが、実際には基本給が低すぎる探偵事務所で働くことはリスクが大きいです。

依頼が少なければ給与は減っていきますし、働いたとしても、基本給が低すぎるので月収が30万円を超えることは稀でしょう。

 

安すぎる給与で探偵は続けられない

 

探偵の仕事にマニュアルは存在しません。

探偵個人の能力に大きく依存していますし、集団での連携プレイも求められます。

仕事の時間も長く、さらには不規則でリスクが高い現場もあることから、給与が低すぎることが原因で探偵を辞める人も数多くいます。

インセンシティブの割合と基本給の高さは、そのまま調査員として働くことへのモチベーションに直結します。

安い給与で働くなら経験を積む程度に考えておかないと、せっかく探偵学校に通った経験が無駄になってしまうでしょう。

 

絶対に見ておきたい休日

 

探偵事務所の仕事を長く続けていくなら、有休は絶対に必要です。

特に、中~大手探偵事務所のような忙しい事務所で働くなら、会社の休日と有休については事前に調べておきましょう。

 

有休の意味がない探偵事務所が多い

 

中~大手の探偵事務所はとても忙しいです。

仕事では出張も多く、1月まるまる休みがないなんて事も珍しくありません。

つまり、有休制度があったとしても、有休がまるで消費できない会社もあります。

このような探偵事務所で働くと、多くの調査員が激務につぶれて仕事を辞めることになります。

探偵業界では、調査員は「兵隊」と揶揄されることがあります。大手においては、調査員は現場に投入し続け、使えなければクビを切る替えの効く存在として扱われています。

仕事が忙しいようなら、調査員に有休をしっかりと与えて、休みを大切にさせるようなことはまず無いと思ってもらって良いです。

 

有休の消費を推奨している会社

 

有休が使えないような旧時代的な大手探偵事務所が多い中、有休の使用を奨励していたり、調査員を大切にし、その育成に力を入れている中~大手探偵事務所もあります。

調査員を大切にする探偵事務所は、必ず有休を使うことを調査員に進めています。

特に新人調査員には休みを多く与え、つぶれないような配慮をしています。

ベテランになった後でも、有休を率先して使えるようにしています。

それが可能なのは、探偵事務所で働く調査員のレベルが高く、一人が休んだとしても別の調査員でカバーできる体制を整えているからです。

 

休みが多いのは、調査員を使い捨てない工夫

 

徹夜や睡眠時間を削ることが多い過酷な環境で働く調査員は、休みがないと簡単につぶれてしまいます。

そこで、良心的な探偵事務所では、ある特定の時間(深夜10時など)まで調査を行ったあと、翌日に調査が無ければ、調査員を休ませたり、午後に出社させる会社もあります。

もちろん、休んだからといって給与が減ることはありません。

また、会社の休日として土日を必ず休みにし、祝祭日も会社を締める探偵事務所なら、現場さえなければ調査員の休日は多くなります。

また、祝日に現場に出た調査員は、必ず振替休日として翌日、または任意の日に休みを取ることが可能な仕組みもあります。

 

調査員を長く続けるなら、休みの多い会社を

せっかく探偵学校を卒業したのに、調査員になってすぐに過労でつぶれてしまっては意味がありません。

厳しい環境の中、不眠不休で働き続けてこそ調査員……という古い考え方の経営者のもとで調査員として働くことは、自身のキャリアにはなりません。

休みをしっかりと調査員に取らせる会社のほうが、つぶれずに残る調査員も多く、先輩たちから学べることは多いです。

また、休みを大切にする探偵事務所は例外なく調査員の教育に力を注いでいます。

レベルの高い探偵を目指すのなら、迷わず休みを大切にする探偵事務所を選びましょう。