現場でブッキング?探偵同士が出会う現場とは

探偵業は現場で別の会社の同業者と出会うことは殆どありません。

その理由は、仕事内容は依頼者のプライベートに関するものであり、他の探偵が同じように現場に入ることは殆ど無いからです。

その結果、探偵は別の探偵社の探偵の仕事ぶりを直にその目で見る機会はまずありません。

研修会においても、調査の手法や手の内を詳しく見せ合うことはありません。

   しかし、唯一探偵が別の探偵の仕事を直に見る機会があります。それが、現場で偶然にも他の探偵とブッキングしてしまうケースです。

ただし、この場合、状況はかなり切迫します。

出来ることなら、互いに何事もなく現場を離脱したいのですが、そうもいかない場面も出て来るため、探偵VS探偵という構図になるような事態に陥りかねません。

 

仕事中に出会ってしまう探偵達

 

私が過去に現場で出会った探偵たちは様々な目的がありました。

多くは浮気調査のため、私の対象者、つまり依頼者の配偶者から依頼を受けて、私の依頼者の素行を調査する探偵達です。

しかし、中には調査そのものを妨害するもの。

もしくは、とても低い確率ながら、現場の建物が一緒になってしまった探偵もいました。

 

対象者に依頼された探偵達

浮気調査を依頼する人は、大抵は浮気問題における被害者です。

しかし、現実はそうシンプルにはいきません。

浮気をされた人間が、かつては浮気をする側、もしくは現在も浮気をしているというケースは、おおくの夫婦に見られます。

 

依頼者も浮気をしていたケース

夫婦の一方が浮気をすると、残りの一方も浮気をするのはごく当たり前のことです。

裏切られた人間というのは、異性への信用を失います。

その結果、異性を裏切っても良いと思い始め、自らも浮気に手を染め始めるのです。

俗にいうリベンジ浮気と言われるケースですが、かといって旦那さんや奥さんも同時進行で浮気をしているのを許せるとは限りません。

人間はそこまで出来は良くありません。

自分は良くても、相手はよくないと思うような、少し残念な人がこの世の中の大半をしめているのです。

その結果起きるのが、夫婦が互いに浮気をしながら、探偵を雇って配偶者の浮気を探り合うという構図です。現場でもしも探偵と出会ったら、まずはこのケースを疑うように、私もかつて教わっています。

 

できるだけ互いに離れる

現場で双方が雇った探偵同士がブッキングした場合、

状況を察した探偵のほうから、静かにそのまま現場を離れるように努めます。

調査中、もしも現場に別の探偵がいれば、どちらともなく互いの存在に気が付きます。

尾行をする人間は誰でも自分が尾行をする人間にもすぐに気が付きます。

さっきから後方に同じ車が見えることや、調査開始場所で見た人間が、なぜか移動先でも見かけるなど、調査中に確証を積み上げ、やがて、同じ現場に探偵が2組いることを知るのです。

そして、探偵らしき人間を確認した場合、現場の探偵はすぐに上司に連絡し、依頼者と協議をして、一旦調査を中止します。

もちろん、相手の探偵に「探偵でしょ?」などと聞くことはありません。

あくまで接触を避けるのが探偵の礼儀であり、互いに一度も話をしないまま、そのまま現場を静かに離れます。

 

依頼者に確認を取る

 

現場で探偵とブッキングしたあとは、依頼者自信の手によって、自分が再度尾行されていないか、もしくは、配偶者が探偵を雇った証拠がないか調べてもらうことになるでしょう。

その結果、配偶者に雇った探偵に追われていることが判明したら、調査そのものを中止。

時間が経って安全が確認されたら、再び依頼をするかは依頼者の判断に任せることになります。

 

依頼者の二重依頼

探偵が現場に二組登場する場合、依頼者が別々の探偵社に一つの依頼を分割して依頼してしまうケースも考えられます。

私自身も、かつてこの様な調査に遭遇したことがありますが、この場合、現場はかなり乱されてしまい、調査が失敗する確率はかなり高くなります。

 

高い探偵社と安い探偵社をブッキングさせる依頼者。

二つの探偵社の依頼して、調査を分割しようと思う人は少なくありません。

優良探偵社は、その調査力に見合っただけの料金を必要とします。

しかし、何でも屋さんのような、調査経験の薄い人が行う調査となると、驚くほどの低価格で調査を行うことが出来ます。

この料金差を利用し、一つの調査を格安で行おうと考える依頼者は珍しくありません。

例えば、不倫旅行のような調査では、対象者が自宅から出て、駅に乗るまでの間を格安探偵社のAが行い、到着予定の駅からホテル、そして帰宅するまでの間を優良探偵社のBが行うとします。

こうすると、B社へ支払う料金は時間の短さだけ安くなるので、合計するとB社に全てを依頼するよりも安い料金で調査を行うことが可能となるのです。

ただ、驚くほどの低料金で調査を行うような探偵社は、その仕事も料金に見合ったものとなることが多いです。

仮にも探偵社なら良いのですが、そうではない専門性の低い業種の人間が行う調査は、成功率が高くありません。

特に警戒している対象者を相手にするとなると、発覚率は急増し、優良探偵社であるBが対象者を捕捉した頃には、すでに警戒度が最高潮に達しているということもあるのです。

 

素人探偵が使われることも

さらに料金を安くすませようと考える依頼者の場合、なんの調査経験もない素人に調査を依頼することもあります。

その相手は、大抵は信頼のおける友人や知人となりますが、調査の経験が無い人間が尾行を行ってもまず成功することはありません。

また、下手に相手を逃がすまいと頑張ってしまうと、今度は不必要なプレッシャーを対象者に与えて警戒させてしまい、依頼者は困ったことになってしまうかもしれません。

 

探偵をブッキングさせないほうが良い

 

   探偵は、まったく関係の無い別の探偵社と協力することも、協議をすることもありません。もしも現場でブッキングが発覚したら、速やかに調査を中止し、その場を離れることに努めます。

また、依頼者はあえて別の会社の探偵や素人探偵をブッキングさせないように気を付けましょう。

もし別の探偵社に依頼したり、料金節約のために一般人を調査に参加させるなら、

その旨を必ず依頼先の探偵社に報告し、互いに連絡が取れるようにするほうが良いでしょう。