何か凄いけど良く解らない!探偵が語る「独自ルート」って一体何?

探偵社のホームページをみて浮気調査や結婚調査の依頼先を調べた事がある人なら、どこかのホームページで『独自ルート』という言葉を見た事があるかもしれません。

ちなみに、この言葉は

『弊社独自のルートで調査』

『独自ルートから確実に真実を見つける』

といった文言を使用して使われます(※実際に引用している訳ではありません)

しかし、独自ルートって言葉はなんだか含みがありすぎて良くわかりませんよね?

何だかとてもすごい情報を手に入れる流通ラインがあるのは解るのですが、その正体が言いたい何なのか?そして、そのルートは安全なルートで、依頼者に悪影響が出るような方法ではないのか?と、普通の人ならすぐに疑問に思ってしまうはずです。

そこで、今回は探偵社のうたい文句として良く利用されているこの言葉を紐解きながら、探偵業の謎に迫っていきたいと思います。

独自ルートとは?

一般的に言う所の独自ルートとは『商品の入手先』を指す言葉で、普通では手に入れられないような物を手に入れるための物流の入手ラインを指します。

そして、探偵業でいう独自ルートは、『商品』が『情報』に置き換わっただけで、言葉の意味はまったく同じです。

そして探偵業で使う独自ルートにはもう一つ別の意味があります。

それは、情報の入手ルートそのものを明かしてしまうと情報の商品価値が下がってしまうため、そのルートを隠す目的で使われる『隠語』という側面です。

それでは、探偵業は裏で悪さをして情報を手に入れているのか?と聞かれると、これはどの探偵も大変返答に困るはずです。

なぜなら探偵が行う調査の殆どは『違法ではないがモラルには反する』というグレーゾンの隙間を縫うような方法ばかりだからです。

そして『独自ルート』という言葉で隠されたものの正体も、グレーゾン、もしくはグレーゾーンをはみ出している様な危険な代物である事が多いのです。

独自ルートの種類

一軒して『何かすごいもの』と思わせるために使う独自ルートという言葉の裏を覗いてみると、そこには以下のような情報の流れを見る事が出来ます。

人海戦術による情報流通

本来では入手不可能な情報を得るために安全、かつ確実に情報を集めるためには、やはり足を使って一つ一つ情報を洗っていくしかありません。

その方法は大変アナログで、尾行をしたり、聞き込みをしたり、長期間の張り込みを駆使するなど、調査員があの手この手で現場を駆けずり回りっていきます。

しかし、高額の料金を払ってもらう依頼者の中には『きっと凄い事をしているからお金がかかるんだ!』と思っている人がいるため、そうしたアナログな手法を取っていると『なんだ、大したことがないな』と、依頼をキャンセルしてしまう事もあります。

確かに、なんだかもっとハイテクでカッコイイ事をしているならお金を払ってもいいですが、誰でも出来そうな方法で情報を集めるとなると、その価値が低いように思えますよね。

また、地味で手間の掛かる情報入手方法だけに、説明するために必要な言葉があまりに多すぎるとなると、やはり『独自ルート』という言葉でお茶を濁しておいた方が解りやすいと考える探偵も居ます。

知り合いやビジネスパートナー(協力者)からの情報

例えばある企業で会働く人間の勤務態度などを調べて欲しいという依頼があった場合、その勤務態度を調べるには2通りの方法が考えられます。

1つ目は調査員が直接その企業に潜入し、同僚として対象者に接触して直接情報を手に入れます。

そしてもう一つは、企業内に協力者を作り、その協力者が情報提供をしてもらうという方法です。

こうしてありとあらゆる団体や組織に協力者を作るのは探偵業を行う上でかかせない作業でもあり、かつて探偵は多くの情報屋(協力者)から情報を受け取り、代わりに協力者にはお金を払っていました。

ただ、このルートを公にすることは絶対に出来ません。

なぜなら、協力者の存在を公にしてしまった場合、情報提供をしているという事で社会的信用を失ってしまう人が居るからです。

また、企業内の情報を売買することは社内規範に反するとして、懲戒処分や解雇の対象にもなりやすいので、やはりこの場合も『独自ルート』として協力者の存在を隠す措置がとられるのです。

違法行為

探偵が行ってしまう違法行為の代表例が、個人情報保護法によって守られるべき顧客データや手に入れる事自体が違法な犯罪者リストなどを情報提供者から買い上げるというものです。

この情報ルートは明らかな犯罪であるため、幾ら『独自ルート』といっても完全にやりすぎです。

しかし、この様な情報は大変高値で売れる事から、情報協力者に1口5万円程度渡したとしても、十分に探偵社が利益を得れてしまうので、いまだに横行している悪質な調査手法です。

また、このような情報を提供する側の人間も悪質で、その多くは探偵から依頼を受けるよりも先に『情報を買わないか?』と、自ら探偵社に営業を掛ける事が多いです。

そして当然、こうした情報ルートをもって居る探偵社はその事実を隠すために『独自ルート』という言葉を使う訳です。

『独自ルート』という言葉は探偵業には必要

『独自ルート』という言葉によって隠されている情報の流通経路は、法的に完全にアウトなものから、全く違法性の無い地道な努力まで様々です。

しかし、決して違法性が無い流通経路でも、そもそも探偵がその詳細を簡単に人にしゃべる事はありません。

なぜなら、探偵業は『秘密主義』だから商売が成り立つのだから。

例えるなら、流通経路は『魚が釣れる穴場』であり、探偵と言う仕事は『人よりも魚を釣れるからお金を貰える情報釣りのプロ』なのです。

しかし、ひとたび釣りの穴場(流通経路)が判明してしまえば、そこに沢山の同業者が押し寄せてきたり、素人でも簡単に情報を手に入れる事が可能になってしまいますよね?

その様な事態になって探偵業界全体の利益を奪うよりも、流通経路を隠して各社が利益を上げた方が探偵業にとっては有益な事なのです。

ただ、良い探偵社であれば『独自ルートとなっていますが…』と質問すれば、他言無用という前提のもと、独自ルートの詳細について教えてくれるはずです。