なぜ探偵は見つからない?プロの尾行の秘密

尾行というのは、実は誰にでも出来る行動です。

しかし、プロとアマチュアの大きな違いは「調査対象者に発見されるかどうか」で大きな違いが出るものです。

依頼者からすると、プロの探偵に費用を支払って尾行をしてもらうのは良いのですが、なぜ探偵は対象者を尾行しても発見されないのか不思議ですよね?そこで、今回は探偵の尾行がなぜ対象者に発覚しないのか?その秘密について迫ってみたいと思います。

 

尾行はいつも複数人で行う

 

プロの探偵が発覚しない一番の理由は、一人ではなく複数人で尾行を行うからです。

しかも、その人数が対象者の警戒度が上がるほど増えていきます。

 

複数人で尾行を行う理由

 

尾行を多くの人間で行うのは、尾行をする人間の人数を増やして対象者の目を欺くためです。

例えば、自分の後ろを歩く人間がいたとします。

その人間が尾行者であるか、すぐには誰も判断できません。

そこで、尾行を恐れる人間は、後ろの人間が尾行者か確認するために、どの程度の間自分の後ろをついてくるのか確かめるしかありません。

しかし、後方につく人間が複数にいれば、相手が警戒するまえに後ろにつく人間を入れ替えることにより、尾行者かどうか対象者に判断させるチャンスを奪うことが出来ます。また、警戒していない人間の場合には、後方に着く人間を何度も見てしまうことにより、偶然発覚することを防ぎます。

基本は2人1組

探偵が行う尾行の最小単位は2人1組となります。

一人だけでも調査は可能なのですが、依頼者が希望するなど、よほどのことがない限りは2人1組で行動します。

2人1組で尾行を行うのは、前述の発覚を防ぐためだけでなく、尾行中に起こる様々なトラブルに対処するためでもあります。

 

一度に投入できる調査員の数

一度に投入できる調査員の数は様々な理由で決まります。

例えば、対象者出て来る建物の出入り口が多い場合は、出入り口の数に合わせて調査員を準備します。

また、警戒心が高い相手を尾行する時にも調査員の数を増やして対応します。

 

対象者との距離感が抜群

調査員の数を増やすことは、尾行を成功させる最も確実な方法ですが、続いて重要となるのが、調査員個人の能力です。

尾行をする人間に特に求められるのが、対象者との距離感を間違えないことでしょう。

距離感について、探偵は探偵学校や研修の間に基礎を学び、さらに調査を続けるなかで、より確実に尾行ができ、なおかつ発覚を防ぐ距離を自然と掴んでいきます。

 

距離を近づけすぎると発覚の可能性が上がる

 

尾行というのは、相手との距離を近づければ付けづけるほど見失う可能性が下がります。

そのため、素人の方が尾行をするとき、相手を追おうとする気持ちが強すぎて、どんな状況でも距離を詰めてしまいます。

しかし、距離を詰めすぎてしまうと、相手から発見される確率も上がります。

後ろを振り返った時、もしくはすれ違った時、こちらの顔を見られる可能性が格段に上がるからです。

 

距離を離し過ぎると見失う可能性が上がる

相手からの発覚を防ぐには、とにかく距離を取って尾行をするしかありません。

なぜなら、距離を離せば相手からこちらの顔が判別されることもなく、プレッシャーをかけることもありません。

しかし、距離を離せば離すほど、相手を見失う確率は上がります。

GPSでも使わない限り、つねに距離を取った状態での尾行はほぼ不可能です。

程よい距離感は状況によって変化する

プロの探偵は、状況によって距離を詰めたり、離したりを常に繰り返します。

例えば、人込みの多いような場所では距離を詰め、周囲に人が消えてきたら距離を離すなど、周囲の状況に合わせて距離を変化させ、絶妙な距離感を常に保ち続けるのです。

 

常に一般人に紛れている

 

探偵は、例え一度や二度、尾行している対象者に自分の姿を見られても尾行者とは気が付かれません。

その理由は、探偵はつねに周囲の人間に溶け込みながら行動しているからです。

 

しぐさを周囲の人間に合わせる

 

プロである探偵は、驚くほど周囲の人間に溶け込んでいます。

その姿は、探偵の目から見ても目立たないほどですから、対象者にとってはまるで透明人間です。

人は回りの環境にそぐわない行動をする人間を自然と注視します。

少しだけ早く歩く人間、一人だけ横を向いている人間、自分の顔を見る人間など、不自然さこそに注目し、環境になじんだものには目を向けないのです。

この修正を利用するため、探偵は出来るだけ周囲の状況に自然に溶け込むようにしぐさをコントロールします。

 急に後ろをふりかえっても、その振り返り方や視線の向きに合わせて反応を自然にします。つまり、自らが尾行者である素振りを見せないため、尾行者の意識そのものを頭のなからシャットアウトしているのです。

 

服装も周囲に溶け込ませる

しぐさだけでなく、プロの探偵は服装にも気を使います。

とくに目立たない服装への研究に余念はなく、プロであるほど、状況に合わせて細かく服装を変化させます。

また、服装は尾行中の変装にも使えるものを選びます。

リバーシブルの特殊なジャケットや、帽子の着脱、メガネを変えたり、マフラーを付けたり外したりするなど、細かい変化をつけて、尾行者の存在を消してしまうのです。

専門の機材を使う

探偵は専門の機材を使って尾行の発覚を防ぐこともあります。

特に、最近は小型のGPSを使って尾行することで、対象者からの発覚を防ぐ探偵が増えています。

GPSは本人の行動を監視するだけでなく、距離を離した遠隔尾行でも使うことが出来ます。

尾行の最中、探偵が対象者の姿を見えないほど距離を離した状態で、GPSの現在地をみながら尾行を行うのです。

この方法なら、対象者か一キロ程度距離を離しながら、長時間の尾行が可能となります。

 

プロの探偵は素人には見分けられない?

 

   尾行のプロ中のプロである探偵の尾行は、素人には絶対に見分けられません。それも全く油断しているわけでもなく、警戒心が高い相手でも見分けることは不可能です。

そうしたプロの技術や知識を持っているからこそ、探偵は尾行をすることを仕事としているのです。

尾行とは、誰もが出来る行為ですが、その行為を極めに極めた仕事の一つが探偵でもあるのです。