浮気調査だけではない!テレビでよく見る探偵の姿とは

探偵は相談機関の一面も持っています。
気軽にコンタクトをとることができ、相談するだけで問題解決につながることもあるのです。
探偵へのダークなイメージを変え、依頼しやすくなるには、さらに探偵の姿を知っていく必要があるでしょう。

現実の探偵はドラマや映画とは違いますが、テレビ特番などで見る探偵はリアルな姿を映し出しているといえます。
そこから見える探偵の仕事によって、探偵=浮気調査だけではない現実が見えてくるはずです。

 

テレビで見る探偵!詐欺師を撃退するプロの姿!

探偵事務所がたびたびメディアに出演する番組があります。
多くが行方不明者調査や、盗聴器発見、詐欺師の撃退などです。
ドラマやアニメのように刑事事件を推理で解決するわけではありません。
スパイ映画のように軍用の機材を使って調べるわけでもありません。
地道な調査によって、身の周りに潜む多くのトラブルを解決しているのです。

ここにフィクションに近い探偵の凄さと業務の面白さ、奥深さがあるといえるでしょう。
依頼者が探偵を知るきっかけがメディアです。
その一端に触れることで、探偵へのイメージが変わり、依頼がしやすくなるかもしれません。

 

探偵が扱う詐欺事件とは!?

現実の探偵がドラマのように刑事事件に踏み込む例はあります。
それがストーカー対策DV対策、子どものいじめ対策、詐欺師との対峙です。

特に詐欺事件は多く、お金が絡んだ様々な事件に立ち入ることがあります。
大手探偵事務所」ではこうした事案も扱うため、まさにドラマに近い世界があるのです。

刑法246条「詐欺罪」
1.人を欺いて財物を交付させた者は、十年以下の懲役に処する。
2.前項の方法により、財産上不法の利益を得、又は他人にこれを得させた者も、同項と同様とする。

詐欺罪は以上のように規定されています。
探偵が詐欺事件に関わって、トラブルを解決するのは、詐欺罪を立証するための証拠をとるためです。

 

テレビ特番によくある結婚詐欺に探偵がメスを入れる!

その典型例を見ていきましょう。
結婚を前提として交際している相手から金銭を貸してほしいと頼まれるケースです。
相手を信用しているため、お金を貸したとしましょう。
最初は10万円程度だったものが、次第に100万円、500万円と高額になっていきます。
相手は「自分には資産があるから大丈夫、今は仕事の運営資金でどうしても必要なんだ!」と訴えてきます。
結局、2年間で合計1000万円のお金を貸した途端に、相手は音信不通になってしまいました。

金銭トラブルに困った依頼者の方は、おかしいな!?と感じた段階で弁護士に相談するかもしれません。
しかし、弁護士も一人だけの力では相手を調べきれず、探偵と協力して証拠の採取に乗りだします。
もしくは最初から探偵社に依頼して相手に素行調査をかけるかもしれません。

探偵は民間人という立場です。
調査業という業務内容が許されていますが、ここで探偵が活躍できるのは、対象者の行動を調査できるからです。
そして、詐欺罪を構成する要件が満たされているかを確認し、証拠としておさえるのです。

 

詐欺罪を立証する要件とは!?

詐欺罪は「人を欺いて財物を交付させた」とあるように、人を騙すという行為者の意図が必要です。
これを欺もう行為と言います。
欺もう行為があるかどうかは、「行為者がお金を得るために相手を意図的に騙して利益を得たこと」を確かめることでわかります。

この意図的に騙すということは、はじめからお金を返すつもりも当てもない意思で、相手を騙してお金を借りることを言います。
または、借りたあともまったく返済していない、する意思もないことです。
詐欺の場合、この欺もう行為について、行為者の主観面での立証が必要です。

そのため、詐欺罪を成立させるのが困難な犯罪であると言われています。
この立証ができないとき、契約違反(契約不履行)となる可能性が極めて高いのです。
そこで、探偵は結婚相手と名乗った人物の行動を調べていきます。

・お金を借りてそれをどう使っているか
・自分には資産があるといったが真実であるか
・返済する意思があるか
・お金を借りる目的で結婚という意思を示していたか

行動を調べていけば、お金の使い道や、仕事の運営資金かどうかなどは判明するでしょう。
さらに、結婚詐欺の場合は、相手を信じさせるため、別荘の写真などをわざと見せるようなケースもあります。
この資産状況についても調査していきます。
そして、普段の何気ない会話から、お金を返済する意思があるかどうかを聴取できるでしょう。
こうした行動調査からわかる諸々の情報を集めて、「欺もう行為」であるかを調べていくのです。

 

相手の情報と調査で得た情報を積み上げて立証していく

  • 相手との会話の音声情報
  • 借用書
  • メールの履歴
  • 相手に関する情報(居住地や職場などの様々な情報)

こうした基本情報は、「証拠」としての能力を有しています。
探偵の行動調査でわかった事実と合わせて、お金のやりとりや相手の言動がわかる情報を揃えていくのです。

探偵が調べた結果、相手は借りたお金で遊び放題だったとします。
事業を立ち上げることもせずに運営資金という言葉に嘘があったとわかりました。
さらに、実は結婚までしていたことが判明したとしましょう。
借りたお金はすべて生活費に回されたり、遊ぶために消えていたというわけです。

こうした行動や会話を撮影したり録音することで、「証拠」を揃えていくことで、意図的に騙してお金を得る目的だったことがわかります。
そして、返済するという意思も初めからなかったという裏づけがとれるでしょう。
探偵の行動調査によって、情報をひとつひとつ積み上げていき、詐欺罪の構成要件をとっていくのです。

探偵の詐欺師との対決!テレビでの対決シーンは現実?!

いかがでしょうか?
探偵はこうして詐欺師を調べあげていき、言葉の嘘を証拠としてとっていきます。
詐欺罪が成立することがわかったら、そこから弁護士とタッグを組んで行為者を追い詰めていきます。

よくテレビ特番で目にする「詐欺師との対決!」とはこうした調査のシーンを伝えているのです。
一見、悪徳詐欺師との対決はドラマチックな展開に見えます。
しかし、実は長期間にわたる地道な調査が必要になってくるのです。
これはあくまで例ですが、結婚詐欺事件としてはよくあるパターンともいえます。

 

ついに認めた詐欺師!その本心があらわになる!

証拠がとれたら、弁護士を通じて詐欺事件として戦えるかどうかを判断してもらいます。
特に、大手探偵事務所には専属の弁護士がいるため、共に事件を扱うというスタンスをとります。

依頼者と弁護士、探偵の3人と、詐欺師が対峙しているシーンを見ることがあるでしょう。
まずは一つ一つ情報を出していき、相手の反応を確かめます。
必ずいいワケをし、「いや、返すつもりだったし騙してない!」などと強気な態度をとります。

しかし、次々と証拠を出され、最後には「騙しました。○○さんには大変申し訳ありません」と謝罪します。

 

弁護士との連携で事件解決!

テレビでは「反省するシーンなどが映って事件解決!」となることが多いでしょう。
しかし、これで結婚詐欺が解決するわけではありません。

詐欺罪は刑法犯ですから、警察に被害届を出せば受理されます。
ここで、探偵は民間人の立場として、依頼者の選択に任せることになります。
(※各探偵事務所のスタンスや事件内容にもよるため、様々な対応があります。)

弁護士を通じて示談を行い、返済する金額を決定していくことで刑事事件には発展させない方針をとるかもしれません。
返済がまったくムリで、反省の色もないとなれば、警察に事件を委ねることもあるでしょう。

弁護士が入って、詐欺としての事件を解決する=お金の返済をどうするか決断する必要があります。
そこで依頼者が納得した時点で、詐欺事件としての解決をみるのです。

 

テレビで見る探偵ドキュメント

テレビ特番でオファーを受けるような探偵社は、調査力も凄いものがあります。
音信普通になった相手を探し出した上に、その人の会話や行動を調べていくでしょう。
詐欺事件で活躍する探偵は、ドラマや映画に描かれるキャラクターとダブるところもあります。

テレビ的には、「撃退する!」「ついに追い詰めた!」「詐欺師との対決!」といった表現でシリアスなドキュメント性を強調します。
確かに、事件として犯人を追い詰める調査内容ですから、ドラマチックな展開や真実をつきとめる時の興奮もあります。

そこには証拠となる情報をとったときの達成感があるのです。
チームでの連携や、機材を扱うテクニック、キツイ張り込みなどがあるでしょう。
そのプロセスを経て依頼者が救われたときは、探偵という仕事のやりがいにつながります。
探偵の仕事にはこうした一面もあるため、解決したときの醍醐味があることも事実です。

探偵は浮気調査が仕事で、料金が異常に高いしあやしいというイメージを持つ方もいるかもしれません。
しかし、浮気調査や料金だけに焦点をあてず、事件を解決する調査業の側面を知ることでイメージも変わるでしょう。

特に、民事事件に関わる調査においては、探偵が活躍する機会は多いといえます。
刑事事件として訴えるだけの証拠がない場合などは探偵にコンタクトをとってはいかがでしょうか?
相談だけでも解決の糸口が見えることもあります。

依頼者にとっては料金は一番気になるところですが、それに変えても守りたい日常があるでしょう。
その一役を担うのが探偵という仕事なのです。

 

まとめ

映画・ドラマ・アニメで描かれる探偵と現実の探偵は違います。
しかし、昨今増加している詐欺事件などでは、弁護士とともに探偵が活躍しているのです。
テレビ特番は、まさに探偵のドキュメント番組といえるかもしれません。
そこで活躍する探偵の仕事を知ることが、これまでのイメージを変えるきっかけになるでしょう。

浮気調査だけではない、事件解決屋としての探偵像があります。
トラブルを感じたら、探偵にコンタクトをとってみるのも良いかもしれません。