探偵にも色々いる?種類豊かな不思議な探偵たち

『探偵』という言葉は、実は名詞ではなく動詞でした。

もともと、隠された事実を探るという動作を『探偵』と呼んでおり、『探偵をする』というような使われかたしていました。

ところが、明治に入ってからは探偵が情報収取をする人を指し示す言葉となり、スパイも刑事も同じようによう『探偵』と呼ばれはじめたのです。

こうした歴史があるため、世の中には『探偵』の名が付く様々な仕事があります。

俗称で呼ばれていたり、正式名称で呼ばれていたり、または職業ですらなく生き方である場合もあるのが、探偵という言葉の面白さでしょう。そこで、今回は世の中にあふれる一風変わった探偵たちをご紹介します。貴方はどんな探偵に興味がありますか?

 

ペット探偵

 

ペット探偵とは、ペットを探し出すための専門職です。

その数は非常に少なく、ペットだけを専門に探している探偵事務所となると、片手で数えられるほどしか日本にはありません。

しかし、ペット調査は中小の探偵事務所を中心に、調査業務の一つとして取り入れている所も多いので、フィクションの世界でも主人公であるうだつの上がらない探偵がペットを探している平和なワンシーンを見たことも多いでしょう。

 

実はまったく平和ではないペット探偵達

ペットを探してうろうろとする探偵を見て、ほのぼのとした印象を受ける人が多いでしょう。

しかし、実際にペットを探すのは並大抵の苦労ではありません。

ペット探偵達はペット探しの依頼がやってくると、まずは自宅に訪問、ペットに関する様々な情報を集めます。

続いて、ペットの写真を使ったポスターを作り、ネットで情報を拡散、ペットの種類と失踪からの経過時間から仮の移動範囲を決め、その内側にポスターを配ります。

また、ポスターを配りながら聞き込みも行います。

その数たるや相当のもので、一日中ペットを探しまわれば、どんな人でも簡単に痩せてしまいます。

 

ペット探しの専門家ならではの技術

 

私は探偵としてペットを探していたので、上記のような基礎的な調査を行っていました。

しかし、プロのペット探偵たちは、さらに驚くほど綿密な調査をしています。

プロのペット探偵と普通の探偵の大きな違いは、動物に関する知識の量です。

ペットの種類ごとの行動特性を頭に入れており、すばやく、なおかつ的確に失踪したあとの行動ルートを絞りこみます。

また、ペット探偵は野良の猫や犬などを付け、その集会場などを見つけ出すこともします。

つまり、動物を尾行したり、張り込むという動物学者のような仕事をするのです。

また、ペットをより安全に捕獲できる特殊なゲージや、好む餌や匂いなども駆使するため、普通の探偵よりもペットの発見率は確実に上です。

 

本の探偵

 

私が最も好きな探偵の一つに『本の探偵」と呼ばれる人がいます。

本の探偵とは、別名「本のソムリエ」とも呼ばれる人達であり、依頼者からもたらされた情報をもとに、情報に合致した本を探し出して依頼者に渡すことを職業としています。

 

思い出の本を探し出す本探しのプロ

本の探偵に依頼に来られる方の多くは、かつて一度読んだことがある思い出の本を探して欲しいという依頼です。

誰にとっても忘れられない本はあります。

幼いころ親に読んでもらった絵本、図書館で呼んだ本、恋人が貸してくれた本など、本には様々な思いでが詰まっています。

しかし、その本を自らが買っているとは限らず、そのタイトルすら忘れてしまったケースもあります。

そこで、本の探偵は依頼者の頭に残っている記憶を頼りに、目的の本を探し出します。

 

本への愛と多くの知識

 

本の探偵たちが最大の武器としているのは、本への愛情です。

本の探偵たちは幼少期より異常なほどの本好きで、ありとあらゆる本を読みつくしています。

それゆえに身に着いた大量の本の知識を元に、依頼者が探している本を見付けだすのです。

思い出の本を探したい人達が持っている情報は、一般人からするとまるで意味不明なものです。

あるワンシーンが記憶に残っていたり、特徴的な文体や表現というのは、インターネットで検索に掛けたとしてもまず出て来ることが無く、自分一人の力では探せないことがあまりにも多いのです。

しかし、本の探偵達は本への以上なまでの愛情によって生み出され恐るべき知識と記憶力、そしてコネクションを生かし、依頼者からもたらされた曖昧な情報から、目的の一冊を見付け出すのです。

また、依頼者が欲しい本に関する曖昧な情報から、適格な一冊を探しだすことも本の探偵の仕事です。

海外ではブック・ソムリエとも呼ばれており、日本よりも需要が高いそうです。

 

賞金稼ぎ

 

本の探偵もロマンティックですが、それよりもさらにハードなロマンチシズムを秘めているのが、バウンティーハンター。

所謂『賞金稼ぎ』でしょう。

賞金稼ぎと探偵は別物の職業に思われがちですが、もともと賞金制度はアメリカに実在した史上最大の探偵社『ピンカートン探偵社』が作り上げた制度であり、ピンカートン社の探偵が初代の賞金稼ぎ達でもあります。

また、賞金制度が導入されている国では、バウンティーハンター達は対象者の追跡を主な仕事とするため、調査上必要な探偵業のライセンスを持っていることが多いです。

 

現代の賞金稼ぎたち

現代の賞金稼ぎ達が負うのは、手に負えない無法者達ではなく、裁判に出頭しない人物たちです。

賞金稼ぎが最も多いアメリカでは、保釈金を払った犯罪者が裁判に出頭することなく、そのまま州外に逃亡することが良くあります。

しかし、州警察は他州に逃げた犯罪者を追う事ができません。

また、州を跨いで捜査が可能なFBIは、州をまたいで犯罪を行う、もしくはその可能性の高い犯罪者のみを追うので、窃盗や麻薬程度で州を跨いで逃げた犯罪者を追うことは殆どありません。

そこで、バウンティーハンター達が代わりに逃げた犯罪者達を追いかけて、州に連れかえり裁判を受けさせます。

また、州をまたいでいなくとも、出頭しない犯罪者の発見を請け負うことも多いです。

 

保釈金制度とバウンティーハンター

 

アメリカのバウンティーハンターを雇うのは、大半が保釈金を貸し出す会社です。

驚くことに、アメリカは犯罪者の数があまりに多いため、保釈金を貸し出すビジネスが存在します。

もちろん、借りたお金は犯罪者が返すことになるのですが、それすらも返さずに逃亡する人間があまりにも多いのです。

そこで、保釈金を貸した会社、もしくは個人がバウンティーハンターを雇って犯罪者を探させるのです。

 

元警察官や軍人が大半をしめる

 

バウンティーハンターの仕事は危険なものです。

対象者に知られることなく、その居場所を追跡する仕事はもちろん難しいのですが、対象者を見つけた時には、確実に相手を捕まえて連れ帰らなければなりません。

しかし、相手は銃を所持しており、バウンティーハンターに銃撃することもあるため、彼らは防弾チョッキに拳銃やショットガン、警棒を使うことが当たり前となっています。

 

まとめ

探偵と一口にいっても、その幅はとても広いものです。

探偵というのは、広義の意味では職業ではなく、行動を指し、その行動を続けること、つまりその人物の生き方そのものを指す言葉でもあります。

貴方も、何かを探し出すことを生涯のライフワークとすれば、その日から、いつでも探偵を名乗れるかもしれません。