暴力団員からの依頼を受ける?受けない?探偵と依頼者の危険な関係

探偵という世界は、決して普通とはいいがたい場所です。

しかし、かといって完璧なアンダーグラウンドということでもありません。

現在の探偵は法令を尊寿しており、組織犯罪とのかかわりもなく、まして自ら犯罪行為に加担しようなどとは思いません。

そのため、しごくまっとうな探偵が増えており「犯罪となにか関わりなんてあるの?」なんて尋ねると、おもわず首をかしげてしまうような人が多いです。

それだけ、現代の探偵はクリーンになってきているのですが、確かに過去には暴力団員(ヤクザ)とのかかわりがある探偵もいました。

また、私が知る限り、業務自体には何の問題がなくとも、ヤクザ組織とのかかわりがある探偵事務所があることも知っています。そこで、私が知る限りの情報を元に、今回は探偵とヤクザの関わりについて詳しくご説明させて頂きます。

 

探偵に依頼する暴力団員の実態

 

かつて、そして現在に至るまで、ヤクザは表だって探偵に身分明かして調査を依頼することは殆どありませんでした。

彼らが探偵を使う時には、一般人のふりをして調査を依頼してきます。

ただ、昔はもはや見るからにヤクザとわかるような人が多かったので、電話のみで依頼をしたり、姿を明かすような事はほとんどありませんでした。

なぜこの様なことをしていたかといえば、探偵というのはその多くは一般人であり、よほどの大金でも積まれない限り、ヤクザからの仕事などは受けたがらないからです。

さらに、現在では暴対法もあり、相手がヤクザであると分かって調査をし、結果を報告したようなことが知れたら、営業を停止せざるを得なくなるのです。

このような事情があるため、探偵よりも、今ではむしろヤクザが気を使って身分を隠し調査を依頼してきます。

しかし、その依頼内容があまりにも怪しいことが多く、大半の事務所では危険な依頼な判断した時点で調査を断っています。

 

調査中にヤクザからの依頼だと分かるケース

ヤクザからの依頼の中には、調査をしている最中に、現場の調査員がようやく「これはヤクザからの依頼では?」と気が付くようなケースもあります。

最近のヤクザというのは、外見的な判断は殆ど尽きません。

喋り方も普通ですし、それほど殺気立った目つきや態度ということもなく、中にはとても気さくなタイプもいます。

また、依頼の方法も手が込んでおり、何の理由も言わずに尾行をしてくれと頼むことはありません。

浮気相手の調査であったり、会社の金銭を横領したと言ったり、様々な理由をでっちあげて調査を依頼してきます。

しかし、調査をはじめると、その最中で相手が明らかに堅気の人間ではないことがわかったり、ここには書けないような場所や行為を調査員が目にしたことで、この依頼がヤクザからのものであることが判明します。

ただし、この段階で調査を断るわけにもいかず、そのまま調査を続行、もしくは理由をつけて調査を切り上げて、報告書を手渡すという方法を取ることが多いです。

なにせ、相手は違法行為も厭わない犯罪組織です。

下手な攻撃をして担当者が危害を加えられる可能性もあるのです。

 

ヤクザに狙われた探偵

 

私が探偵になってから間もない頃、ある探偵が横浜で死体となって発見される事件が起きました。

この事件は、私の知り合いの探偵と業務上のつながりがある人物だっただけに、ニュースが報道された直後に、すぐに話題となったことで覚えています。

もっとも記憶にあるのは、その探偵の殺され方です。

探偵の直接の死因は暴行による脳挫傷だったと記憶していますが、遺体はドラム缶の中にコンクリート漬けにされており、そのまま横浜湾の底に沈められていたそうなのです。

 

ヤクザに殺害された?

この事件の殺害方法は、明らかにその筋の人間によるものです。

相手が暴力団員かどうかは不明ですが、一人ではなく集団で、なおかつ計画的に拉致され、暴行を受けたのちに殺害されたのは間違いないでしょう。

その後、知り合いの探偵がこっそり私に教えてくれた話によれば、やはり、この探偵はとある調査を受けた結果、その相手がヤクザであったらしいこと。

その後神奈川で抗争騒ぎがあったこと。

そして、探偵が調査をした人物が抗争を行っている組織の人間であったそうです。

この事実だけを踏まえて考えてみると、恐らく、この探偵は報復を受けたことにより殺害されたか、もしくは再びヤクザの尾行を請け負い失敗。

対象者のヤクザに捕まり殺されたと考えられます。

 

ヤクザから調査を受けることは、探偵にとっては命の危険もある

ヤクザから調査を請け負うことは、探偵とっては殺されることも考えなければなりません。

もし失敗すれば、捕まって暴行を受けることは当たり前ですし、調査結果に納得せず、依頼者であるヤクザが探偵を拉致するかもしれません。

それほど危険な仕事を受けようと思う探偵など、この時代には皆無です。

また、ヤクザ側も正体を明かしませんし、暴力団員への締め付け強化の影響を受け、仮に調査を中止したとしても、執拗に探偵事務所や探偵を狙うようなことは無いようです。

 

暴力団員をバックにもつ探偵事務所

ヤクザというのは様々事業を営みます。

ホテルからパチンコ、病院、弁護士事務所、居酒屋、レストランなど、私達は知らず知らずのうちに、日常的にヤクザの経営するサービスを利用しています。

その中には、ごくまれに探偵事務所も含まれている場合もあります。

私が知る限りでも、ある一社は誰もが知る暴力団が経営しており、明らかなフロント企業となっています。

また、別の探偵事務所は経営にはヤクザは絡んでいないものの、ヤクザがらみの知り合いが多く、ヤクザの仕事を時折引き受けることがあると言っていました。

業務内容そのものは決して違法性があるわけではありませんが、ヤクザと分って調査を受けれるだけに、つながりはやはり濃いものだと感じたことを覚えています。

 

ヤクザからの依頼は基本受けない

   探偵事務所は、基本的にはヤクザからの依頼を受けません。また、ヤクザのフロント企業と化していたり、繋がりのある探偵事務所は確かにあるのですが、その存在はごく稀なもので、事務所の規模も小さいものです。