探偵になるための最難関!張り込みを上手くなるには?

探偵を目指す人というのは少なからずいます。私個人としては、実際はあまりお勧めできない仕事でもあるのですが、それでも探偵になろうと思う人もいますし、私もその一人でした。

しかし、いざ探偵になろうと思っても、この仕事は技術的にも体力的にも厳しいものです。一般的に探偵は誰でも簡単になれると言われているのですが、探偵としてレベルの高い仕事を求められると、そこからいきなり振るいに掛けられて行くことになり、探偵を初めて数年で多くの人間はこの仕事を辞めることとなります。

 

それだけ厳しく困難なことが待ち構えている仕事だけに、もし一人前探偵になろうと思ったら、自分で様々な知識を仕入れて勉強したり、訓練も自分一人で行わなくてはなりません。

そこで、今回は探偵になる時に最初の難関となる「張り込み」の技術について詳しく解説させて頂きます。探偵学校などに通っているからは、もちろん講師の先生の話を一番に聞いて、それでも解決できないようなら、こちらの記事を読んで自分で練習してみてください。

張り込みは調査の中の要

張り込みが出来るかどうかは、探偵としての試験を受ける場合には、まず真っ先に見られるポイントです。

研修中の探偵候補が受け持つのは、決まってただ只管に張り込みを行うような、かなり単純な仕事ばかり。ただ、この時におおきなミスをしてしまうと、研修期間中にクビを切られることもある位、この世界は厳しいです。

とはいっても、それは会社の方針によっても大きく違います。小さい探偵社は人で不足なので、多少張り込みが出来ないからといって目はつぶってくれるでしょうが、それに甘えていてはいけません。もし張り込みに失敗すると、調査はいとも簡単に失敗に終わります。

 

張り込みでよくある悩み

張り込みが得意な人間と不得意な人間は確かに存在します。

しかし、得意か不得意かは、実際の所自分だけでは気が付きにくいもので、上司や探偵学校の講師に指摘を受けて初めて気が付くことが殆どです。

 

集中力が無い

張り込みが難しいと言われるのは、ある一点を長時間に渡って監視し続けなくてはならないからです。

張り込みは路上に立って行う『立張』か、車の中で行う『車張』の二種類が基本です。探偵学校などでは立張が基本になるでしょうが、実際の現場では車の中から張り込みを行う機会のほうが多いかもしれません。

しかし、どちらにしても、同じ姿勢を保ったまま、長時間にわたって監視を行うのは難しいです。ほんのわずかな間、視線をそらしている時に対象者が建物から出てきら、それだけで張り込みは失敗に終わります。

 

また、張り込みでの集中力が無いと、張り込み中に別のものに気を取られて、気が付けば目的の地点から大きく視線をそらしているでしょう。最悪のケースだと、張り込みに飽きてしまい、車の中でスマートフォンでゲームをしだすかもしれません。

このほかにも、張り込みでは面取りの問題や、姿勢を維持する問題や、眠気と戦う方法などもありますが、このポイントは張り込み技術とは直接関係ないので、今回は「集中力の維持」と「張り込み位置の決め方」にしぼり、その訓練方法を私の経験をもとにご紹介します。

 

集中力は誰でも続かないと知る

張り込みで自分が集中力が無いと思う人は、ついつい「もっと集中しなくては!」と焦ってしまいますが、まず前提として、人間の集中力は張り込みをしている間、絶対に最後まで持続しないことを理解する必要があります。

 

人間の集中力の限界は30分

人間の集中力の限界はおよそ30分と言われています。つまり、何かに集中して目を向けていられるのも、最高でも30分だけであり、それ以上は必ず力が抜けるように出来ているのです。

張り込みの時間は基本的に30分で終わることはありません、数時間、もしくは数日と続くこともあるため、集中力だけで張り込みをなんとかしようと思わず、リラックスすることが最初のステップとなります。

 

視線ではなく、顔を固定する

集中力は維持できなくても、人間の視線はある程度同じ範囲を見続けられます。

張り込みでは、視界の中でわずか数センチの間に収まるようなドアの出入り口を見続けることになります。しかし、人間の集中力にも限界があるように、人間の目も、ある一点を永遠と見続けることは出来ません。

ただ、眼球が動いてしまったとしても、顔さえ固定できればどうでしょう?

人間の視野は、上に60度、下に70度、左右に対して100度ほどの限界値があります。ただ、実際にはそこまでギリギリの視野に眼球を動かすには痛みも伴うので、日常生活の中ではそれよりも狭い範囲の中を人間の目は捉えています。

 

この視野は非常に上手に出来ており、無理をしない程度に左右の目がどの方向に動いた場合には、必ず人間の顔の正面にある物体を視野におさめられるように出来ているのです。

つまり、顔を対象物の正面にさえ向けておけば、眼が動いたとしても、視界には必ず対称物が収まる計算になります。あとは、視界の中に納まったものに素早くピンとを合わせ、対象者かどうか面取り(顔の確認)の訓練をするだけ。この方法で、多くの探偵は張り込みを成功させています。

 

張り込み位置は調査の発覚を防ぐことを最優先で

張り込み位置に関しては、状況によって位置の取り方が変わる場合が多く、最適なポイントは常に現場で判断しなくてはなりません。

ただ、どうしても周囲に頼れる人間がおらず、一人で張り込み場所を決定しなくてはならないなら、まずは張り込みによって、対象者に警戒されることは避けましょう。

 

対象者を見つけようと、距離をつめない

建物などから出てくる対象者を確実に捉えようとするあまり、建物との距離が近くなると、今度は建物の窓から対象者にこちらの姿を見られやすくなります。また、出てきた瞬間も同じく顔が会いやすいので、人通りの多い場所いがいは、距離を離した位置につけるようにしましょう。

 

通りを見張るほうが良い

建物の出入り口が見えなくても、通りさえ見ることが出来れば、おおよその位置から現れた人物の顔を確認することで張り込みを成功させることが出来ます。

暗闇の中だと成功率は下がるのでお勧めはできませんが、無理に建物の出入り口を視界におさめようとせず、安全な位置を取ることを優先して、多くの探偵は無理をせずに通りを見張ることを選びます。

張り込みはとても辛いものですが、苦手な人でも訓練で簡単に克服できるものです。ただ、そのためには適度にリラックススしながら、効率的に同じポイントを見続けなくてはなりません。