自称探偵は罪になるって本当?探偵と法律

世の中には様々な「自称」がありますが、中でも『自称探偵』という言葉は、いくつかのフィクションの中で見かけたことも多いはずです。

探偵という言葉には、職業人を示す言葉の他にも、『何かを探す行為』という動詞としての意味もあります。

つまり、探偵事務所に所属している職業人間だけでなく、調査を行う人間は「探偵」をしていることになり、こうした人間を『素人探偵』と呼ぶ場合もあります。

では、本当に探偵を名乗り、そのまま探偵としての活動を行うと一体どうなるのか?

今回は探偵を自称するリスクと危険性に迫ってみたいと思います。

世の中にあふれる探偵達

『自称・探偵』を称する人はとても沢山います。

例えば、あの有名なテレビ番組『探偵・ナイトスクープ』では、出演者が探偵となり、依頼者(視聴者)の疑問やトラブルを解決していきます。

また、ほかにも様々な企画や番組で『~探偵』という名称が使われ、調査を行い、その結果を多くの人に公表しています。

また、ミステリの世界でも自称探偵は多いです。

探偵のプロは、この世には警察と探偵(警察は昔探偵と呼ばれていたため)しか厳密にはありません。

ところが、フィクションの世界ではタクシードライバーが探偵となったり、医師が探偵となったり、中には神父様が探偵となることもあります。というより、実際にはミステリの中の殆どの探偵が職業探偵ではなく、他の様々な職業や立場の人間が探偵の役割を演じているにすぎません。

しかし、彼らは決して探偵ではない訳ではありません。

探偵とは動詞意外にも「探す人間」を示す意味もあるため、決して探偵的な職業についておらずとも、何かを探し調査する人間はすでに探偵と言っても過言ではありません。

こうした理由から、世の中には沢山の探偵がいますし、このページにやってきたあなたも、もしかしたらすでに探偵かもしれません。

 

危険な自称探偵達

探偵を自称する人々の中には、ただのミステリマニアであったり、面白さや憧れを持って探偵を名乗る人が多いです。

また、彼らの殆どは社会的にも探偵にも何の害も無く、むしろ探偵にとってはうれしい人々であることが多いです。

しかし、世の中には探偵を自称して人を騙し、なおかつ利益を栄養とする人々が居ることを忘れてはいけません。

もしも彼らの様な危険な自称・探偵を知らなければ、もしかしたら今度は自分が危険な目に合うかもしれないのです。

 

探偵を自称する詐欺師達

探偵を自称する詐欺師達は、主にインターネット上をメインに活動しており、狡猾な手口で被害者からお金を奪い去ります。

探偵を名乗り詐欺を行うケースは珍しいものではありません。インターネットを開けば、詐欺被害を受けたという人から依頼を受け、被害金を回収すると唄う業者はすぐに見つけられます。

しかし、彼らは決して本当に詐欺を回収することはなく、むしろ詐欺被害にあった人間をもう一度騙すという極悪非道な手口を用います。

他にも、探偵であると自称してウェブサイトを開設し、調査の前金をもらったとたんにウェブサイトを消す詐欺師や、様々な理由を付けて調査を行わず、費用だけをだまし取る自称探偵達がいます。

 

工作を行う自称探偵

各種工作を行いながら探偵を名乗る人間は、自称探偵である可能性があります。

特に危険なのが、対象者への様々な嫌がらせを行うことで料金を取る『復讐代行業差者』は、かなりの確率で探偵業者を名乗っています。

しかし、復讐代行業者の大半は詐欺師達です。また、復讐を依頼した事実を盾に、今度は依頼者を脅迫して、さらにお金を取ろうとする人もいます。

他にも、復縁代行業者、離縁代行業者など、探偵を名乗る様々な工作業社がありますが、一般的に彼らを探偵と呼ぶことはなく、法的にも探偵としては認められていません。

 

探偵を利用する脅迫詐欺

探偵を名乗る脅迫メールや手紙が届いたという事例が相次いでいます。

その手口はここ数年の間に悪化していますが、手口そのものとは殆ど変わりません。探偵を名乗る会社から自宅に届いた手紙には、必ずといって良いほど「貴方の弱みを握った」「貴方に嫌がらせをしろという依頼をうけた」といった内容の文面が書かれており、もしもお金を払わなければ、秘密の暴露や嫌がらせを行うと書かれているのです。

古典的な脅迫詐欺の手口ですが、この方法に何時のころからか探偵が利用されはじめ、中には実際の探偵社の役員の名前がそのまま詐欺に利用されたケースもあります。

探偵としては迷惑極まりない犯罪者ですが、シンプルで地味な手口ゆえ、警察もあまり本腰を入れにくく、逮捕もしずらいという現状もあるようです。

 

なぜ探偵を自称したがる?

探偵を自称する犯罪者は決して探偵に憧れてはいません。

いえ、もしかしたら、探偵を自称する人の中には、大の探偵ファンという方もいるかもしれませんが、探偵を利用して犯罪をしている以上は、あまり探偵という名前を使って欲しくはありません。

 

探偵という名前で信用を得る

詐欺や脅迫(恐喝)で金銭を得るためには、相手から自分を信用してもらわなくてはなりません。

そのためには、警察や銀行員、組織暴力団の一員であることなど、犯罪者は様々な嘘をつきます。

その中の一つ、詐欺師は良く探偵という言葉を使います。探偵には、怪しい職業でありながら、なぜか人を信用さるという不思議な効果があります。この効果を利用して、普通なら通用しない秘密の暴露詐欺や詐欺被害回収詐欺などを行うのです。

 

探偵は使いやすい

探偵の仕事について詳しい事実を知っているのは殆どいません。探偵にでもならない限り、この秘密主義の業界の実情はおろか、仕事の内容や、どのように仕事をしているか知る機会は殆どありません。

こうした秘密主義を利用することで、探偵を自称すれば大半の行動が奇妙な正当性を持って見えることがあります。

また、探偵について誰も知らないなら、誰でも簡単に探偵に成りすますことが出来るので、詐欺の名義として扱いやすいことが知られています。

 

自称・探偵にも色々ある?

探偵マニアやテレビ番組の企画や、ネットコンテンツ、漫画や小説などのフィクション、そして現実世界の恐ろしい犯罪者など、探偵を自称する人は様々な場所にいます。

それだけ、探偵という存在が広く知られている証拠なのでしょうが、その職業内容について知られていないために、現実の詐欺事件などに利用されるのは心苦しいものがあります。

探偵を自称するなら、ぜひ探偵への愛を持って行ってください。