人を信じれなくなる?探偵の職業病とは

探偵は特殊な仕事ですが、それゆえに職業病もかなり特殊なものが多いです。

そこで、探偵という生き物の本性を知ってもらうためにも、今回は探偵が掛かる職業病の一部についてご紹介させていただきます。

尾行が気になってしまう

探偵をやっていると、一度や二度は何者かに尾行されたことがある人が多いです。

そうした経験をすると、日常生活でも背後に車がついてくると「もしかして尾行か?」と思うこともあります。

ただ、全ての探偵がそんな経験がある訳でもないですし、ベテラン探偵になると仮に尾行がついていても特に気にならなくなります。

尾行が気にならないのは、自分から得られる情報はたいしたことが無いと分かるからです。情報はそれ自体に価値があるわけではありません。お金のようにどんな人間にも平等の価値が約束されたものではなく、手にわたる相手にとって価値が変わる代物なのです。

そうしたことを理解していると、仮に尾行がついたとしても問題ありません。何もやましいことが無い人間なら、ただ普段通に生活して得られる情報に重要な価値などないのです。

ただ、探偵や警察、公安などの尾行は問題なくとも、犯罪者やストーカーからの尾行となると、得られた情報が悪意によって用いられる可能性もあります。私のように無駄な度胸を持つよりも、ある程度警戒心をもっていた方が安全といえます。

普段の運転に気を遣う

車両尾行を普段から行う探偵の運転はとても安全とはいえません。対象者との距離を保つためにアクセルワーク(スピードの上下)を頻繁に行います。Uターンや急ブレーキを行うことも多いので、免許の点数がかなりマズイことになっている人も少なくありません。

そんな激しいストレス下で運転していると、普段の運転は驚くほど安全運転になります。後ろから追い抜きをかけられても知らん顔で、法定速度を守りながら運転し続ける探偵がとても多いです。

ただ、若い頃から探偵をやっている人の中には、免許を取ってすぐに覚えた運転技術が「尾行」という特殊なものであるため、普段の運転までも荒っぽくなってしまう人がいます。

ただ、それも若いころだけの話。30代になるころにはすっかり落ち着いて、仕事以外で無茶な運転をすることは無くなります。

ラブホテルには無駄に詳しい

浮気調査では対象者がラブホテルに良く行くため、尾行する探偵もホテルの場所や設備について詳しくなってしまいます。

しかし、探偵が幾らラブホテルに詳しくなっても、使い道があまり無いというのが本音です。仕事は忙しく年中無休、しかも24時間体制ですから、デートをする暇もあまりありません。

ただ、話によると探偵は合コンや飲み会では妙にモテるのだとか……私はあまりそう経験が無いのですが、おそらく一部の(モテル)探偵はラブホテルの知識を有効活用しているかもしれませんね。

知り合いからの重い相談が増える

探偵をしている人にありがちなのは、知り合いや友人から「実は○○なんだけど…」という重い相談をしてくることがあります。

知り合いや友人が相談してきた場合「友達価格」で調査をして欲しいと言われることもありますが、本音を言うと、この手のあまり受けたくない依頼も多いのが現実でしょう。

尾行や張り込みの技術も無料ではないので、できればちゃんと探偵社を通してもらいたいのが本音ですよね。

ただ、知り合いが友人が困っていたら放ってもおけません。調査が出来なくてもアドバイスを送ったり、行方調査などの緊急性があるものなら、友人代表として調査を手伝うこともあります。

カメラを使うと動きは本気になる

探偵業にとって、カメラは大切な商売道具です。また、尾行や張り込み、聞き込みの技術ばかり注目されがちですが、不貞行為の証拠をとる上ではカメラの撮影技術も欠かせないスキルです。

そのため、仕事が終わるとカメラの撮影技術を学ぶために訓練する人も多い位ですが、普段のカメラでも探偵の頃の癖が出てしまう人がいます。

以前聞いた話では、家族旅行に出かけた時に観光地で撮影をしていた探偵に向かって子どもが「パパ、なんでカメラを隠してるの?」と聞かれたと言います。気が付いて自分の手元を見ると、なぜかバックの影にカメラを隠しながら撮影をしていたのだとか。

また、一眼レフを使う探偵だと、カメラの訓練のために自前のカメラを買って研究するうちにすっかりハマり、プロ顔負けの機材を自分でそろえてしまう人もいました。

気が付くと目の前の人間を尾行していた

こちらも新人探偵に多い職業病です。

探偵になると新人の頃はとにかく尾行訓練に明け暮れなくてはなりません。尾行技術の習得には最低3年が掛かると言われていますが、入社1年目の未熟な時期から現場に狩り出されることも多いため、とにかく早く尾行技術をものにしないと現場に迷惑をかけてしまうのです。

そのため、仕事が終わったあとのプライベートな時間を使ってひたすら尾行を訓練する人間も珍しくありません。時間があれば街に出て、待ちゆく人を尾行しながら距離感をつかむのです。

しかし、そんなことを繰り返していると、どんな時でも尾行をする癖がついてしまいます。ただ道を歩いていたのに、知らぬ間にターゲットを決めて一定の距離を尾行をしてしまい、気が付いた時には目的と違う駅で降りていたこともあります。

何かにつけて裏を疑う

探偵になって最も厄介職業病は、何かにつけて人の裏を勘ぐってしまう癖です。

この病気は探偵でなくとも、人の裏側を暴く職種の人間が多く悩まされています。ただ、人間の裏側を疑うといっても、その裏側のすべてが汚いものというのは偏見です。

探偵をやっていれば分かるのですが、人間の本性は意外なほどに純粋です。たとえ浮気や不倫をしていても、そこには恋愛感情や性欲があるだけです。ストーカー犯にしても、行いは最低ですが、その裏まできちんと見れば、自分の行動を止めたいと願う姿が浮き彫りになります。

人間の裏側は一つではありません。探偵という仕事が社会的な悪とされていながら、蓋をあければ、依頼者のために必死になる姿を見られるように、人の裏側というのは、至って純粋な気持ちが隠されていることが殆どなのです。

まとめ

探偵の職業病は面白いものもあれば、かなり重いものもあったと思います。

ただ、どの職業病に掛かったとしても、探偵になったからには文句はいえません。探偵という仕事をまっとうするために必要な犠牲だとして、割り切って仕事をしている人が多いです。