探偵事務所の部署はいろいろ!HPから大手と個人事務所の仕事のスタイルがわかる!

探偵事務所の経営スタイルは大きく分けて、法人大手事務所と中小個人事務所の2種類に分かれます。
主要都市であれば大手探偵事務所がサイトの上位を占めますが、全国的に見ると個人事務所がヒットすることが多いはずです。

依頼者が探偵事務所を探そうとするときは、ネット検索してヒットした数社の中から比較検討することでしょう。
各社のHPの内容を把握することで、法人・個人の経営スタイルを知ることでができます。
各社の業務の概要が見えてくると、選択の幅が広がり、探偵という仕事の全体像がわかってくるでしょう。

 

大手探偵事務所はすべてが分業制!

一般的な企業であれば本社と支社があり、取引先企業と連携しながら自社の収益を上げていきます。
材料を仕入れ自社生産し、卸業者を介して商品を市場に出すといった流れの中で、多くの人・物・情報が関わってきます。

これに対し、探偵は調査をして依頼者に情報を買ってもらうという、いわば、一対一の需要と供給のスタイルをとっているといえるでしょう。
このことから、調査業は生産するという業種ではないため、法人大手であっても他業種と比較して必然的に一つの案件にかけられる人員や規模は限られてきます。

では、探偵業における大手は、中小規模と比較してどのような違いがあるのでしょうか?
一般的な探偵事務所が取り扱う業務において、一連の流れから大手ならではの特徴を見ていきます。

探偵事務所は情報を提供するサービスであり、営利目的の民間企業ですから、大手であればその戦略に沿って経営をしています。
大手探偵事務所では、HPを見たときに記載されている調査の流れに沿って、専門スタッフが各業務を担当しています。
特に、メディア出演は大手ならではの特長であり、費用対効果を得て業務の幅を広げていくという点で、企業戦略が見てとれるでしょう。

 

電話受付のオペレーター

探偵事務所のHPを見ると、「問い合わせ」バナーがあり、フリーダイヤルやメールでの相談受付ができるようになっています。
この点では大手探偵事務所は他の業種と同じように、受付を専門に行うスタッフが存在します。
フリーダイヤル受付の電話オペレーターがその良い例でしょう。
依頼者はまずここから探偵事務所とコンタクトをとることになるため、対応した女性スタッフに調査への要望を伝えます。
電話受付ですから、対応した女性が調査を担当することはありません。
依頼者はあくまで調査してほしい内容や確認したいことを伝えるにとどめておきましょう。

 

無料相談(面談)スタッフ

大手探偵事務所の特徴として、面談による無料相談に対応する専門のスタッフが在籍しています。
無料相談というと、「タダ」だから簡単な説明に終始すると想像しがちですが、探偵事務所における無料相談は調査に対する大きな比重を占めています。
そのために法人大手などは専門のスタッフが相談に対応するスタイルをとっているのです。
探偵事務所のHPを見ると、ほぼすべての事務所で「相談は無料」というバナーや表記があることに気付くことができます。

探偵にとって、依頼者からの相談とは情報収集の場です。
話を聞いて調査の構想を練り、人員・機材・調査期間・料金などを組み立てていくのです。
相談の専門スタッフは調査と契約に直結する項目を頭に入れてあるため、依頼者から話を聞いて現場スタッフに内容を報告します。
大手であれば数件の相談が重なるため、専門スタッフが相談だけに対応していきます。

 

説明・契約を交わす責任者

無料相談を経て依頼者が調査をお願してみようと判断したら、もう一度探偵事務所へ行き契約を交わす必要があります。
このとき、探偵業法により調査内容や料金の概算、その他の事項を説明した上で書面を交付することが義務づけられています。
この説明と契約を担当するスタッフも専門で在籍していることがあります。
探偵事務所の責任者や相談を受け付けたスタッフが対応するというのが一般的です。
責任を持つ立場の人間が説明と書面交付を行うことが多く、調査現場に指示を出すのもその担当者となります。
各社によって違いはあるものの、調査の全容を把握して依頼者との窓口になる人間といえます。

 

現場での調査スタッフ

ここからが、大手探偵事務所の本格的な特徴といえます。
現場での調査スタッフは大手であるほど人員が多く、あらゆる調査に対応することが可能です。
浮気調査が入っている中で、別の行方調査で遠方の地域に出張しなければならないなど、大手には複数の調査が舞い込んできます。
この依頼をカバーするため、十数人の専門調査員が在籍しています。

そして、大手の特徴は業務を提携する探偵事務所を複数抱えていることです。
自社だけでは手が回らないときなどは、提携先の信頼性のある探偵事務所のスタッフに調査を外注することもあります。
または、遠方の支社から応援を呼んで対応することも可能です。
こうしたネットワークの広さこそ法人大手の強みであり、依頼を任せられる大きな要因となっています。

 

報告作成・事務処理スタッフ

現場での調査は時系列でターゲットの行動を記録したり、撮影データに収めることです。
そして、ここで得られたあらゆるデータは報告書やDVDとして依頼者に手渡されます。
その作成を専門に行うのが事務スタッフで、法人大手では日に何件と入ってくる調査結果を書類やデータにまとめていきます。
動画の中から重要な場面を切り取って写真にしたり、時系列で文章を記載するなどの作業を担当しています。

どこが裁判上で重要なシーンや文章になるのかなどを把握する専門的な知識や経験が必要になりますし、場合によっては、専属の弁護士と話しあって指示を仰ぐこともあるため、法人大手の探偵事務所が作成する報告書には抜けがありません。

 

アフターケア担当のカウンセラー

法人大手ならではのサービスとして、専門のカウンセラーが在籍しているという特徴があります。
すべての探偵事務所ではありませんが、調査後に抱える依頼者の悩みを、資格を持った心理カウンセラーが対応するということです。
浮気調査を例にあげると、浮気の証拠がとれたものの、「離婚すべきか・やり直すべきか」などは当事者にとってみれば人生の岐路に立たされる重要な場面です。
そこでの決断に迷ったり悩んだりする多くの依頼者の支えとなって、悩みを解消してくれるのがカウンセラーの役割になります。
関係機関として、臨床心理士や離婚カウンセラーを紹介するといったサービスも提供しています。
やはり、大手ならではのネットワークがなせるサポートといえるでしょう。

 

広報・メディア出演

メディア出演と広報活動で知名度アップを狙うという意味では、大手が大手たる所以はやはり広報活動への比重の大きさといえます。
この点はどの業界でも同じことですが、CMや広告費にお金をかけられるだけの資金力があれば、それだけ知名度が上がり依頼が舞い込むということになります。
テレビ番組の特番などに出演する探偵事務所は毎回決まって同じ事務所であることが多いでしょう。
メディアに出演するだけの調査力もあり、出演によって知名度を上げることができるという相乗効果をもたらします。

また、探偵事務所の中には自社メディアを持っているところもあり、インターネットを通じて宣伝・広報活動を行っています。
有名芸能人の起用なども大手ならではの特徴であり、同時にHPの常時更新でSEO対策を万全にして検索上位にヒットする戦略をとっています。
総合的な広報活動を担当する専門スタッフがいるという点も、大手ならではの大きな強みといえるでしょう。

 

個人事務所の大きな強み!少数精鋭で活動する地元密着スタイル

全国にある探偵事務所のうち法人は20%で、あとの80%が個人事務所ということになります。
この統計から、実際に依頼する場合は探偵事務所の多くが中・小規模の個人ということになるでしょう。
首都圏や主要都市は別として、多くの方は自宅の近くに大手探偵事務所があるわけではありません。
したがって、ネット検索をして自宅から近い営業所を探すとなると、80%にあたる個人事務所に依頼することになるのです。

では、中・小規模の探偵事務所は法人大手と比較してどんな違いがあるのでしょうか?
結論から言うと、「調査自体に大きな違いはない」ということです。
規模が小さいからといって調査力が劣るといったことはなく、むしろ、元密着型の中小規模の探偵事務所は地の利を生かした調査を行います。
大手との大きな違いはメディア出演や専門スタッフが在籍していないという点のみです。
規模の大小に関わらず、探偵事務所が行う業務はすべて同じことなのです。

 

中小規模の探偵事務所とはどんなところ?

 

探偵事務所で中規模クラスというと、自社スタッフのみで10人ほどの事務所といえるでしょう。
探偵業界の中で最も多い経営スタイルといえ、ネット検索すると上位の大手に次いで数件がヒットします。

相談~アフターケアまでを自社スタッフで行うことが多く、専属というわけではありませんが、各業務について知識と経験を有しています。
規模の違いは資金力と人員ですから、中規模となれば2~3の業務を1人が担当することになります。
相談を受けるのも現場で調査を行うのも1人で行って、手のあいているスタッフが補助に回るといったスタイルになります。

地元密着型の正確な調査

個人事務所の多くが自社または2~3の支社のみで活動しています。
大きな特徴は、地元に拠点を置き、長い期間経営実績を積み上げているという点です。
地元に人脈があり、人口、交通網、情報、施設などを知っているため、総合的に土地鑑を利用して正確な調査を実施できます。
交通事情や施設情報を予測してターゲットを追跡して証拠を押さえることができれば、短時間で調査は終了します。
依頼者にとっては料金が安く済むため、地元の中小規模探偵に依頼したほうがスムーズに結果を得られるということになるのです。

 

低料金を実現できる

法人大手がメディアや広報にお金をかけている分、中小規模は機材や情報収集にお金をかけているといえるでしょう。
高額な宣伝・広告費をカットすることで、依頼者への料金負担を軽減する方針をとっている特徴が見られます。
これは各社によって料金設定が違ってくるため、HPで確認の必要はあります。

各業務内容は大手と同じように扱うものの、地元密着型の調査と低料金という特徴が見られるのが中小規模の探偵事務所です。
こうした特徴を知っておくことで、探偵事務所の全体像が見えてくるはずです。

決して検索して上位にヒットした事務所だけにはとらわれず、HPの細かい点をさらに見ていく上で参考にすれば、依頼者は最良の探偵選びができるでしょう。

 

まとめ

規模の大小に関わらず、探偵事務所が扱う業務は同じであって調査力の優劣をつけることはできません。
法人大手は人員と資金の違いから、専属スタッフなどが在中し、分業化して業務を進めることができる特徴があります。
メディア出演や広報活動にも力を入れることができるのも大きな強みです。

中・小規模は少数精鋭で地元密着型の経営スタイルをとっています。
双方に大きな利点があり、依頼者はこの2つの経営スタイルを知ることで、HP検索で選択の幅を広げることができるでしょう。