探偵になることに資格は要りません。
アメリカやヨーロッパ、アジアの一部地域では探偵業は完全なライセンス制ですが、この日本はライセンス制度ではないので、探偵になることはそれほど難しくありませんし、学歴も関係ありません。
中卒でも、高卒でも、大卒でもかまいません。様々な職歴者が中途採用でやってきますし、元警察OBの方もたくさんいます。
つまり、誰でも何時でも探偵になれるという事。
ただし、探偵になるためには最低限以下の資格や能力が必要と言われています。
この記事の内容
運転免許
尾行に張り込みに現場までの移動と、探偵業では車は欠かせませんので、運転免許は最低限必要な資格となっています。
さらに都心部になると交通状況が悪くなるため、二輪車の免許も必要になります。
ただ、地方の現場となると2輪車が目立ってしまうため、普通免許のみでも業務が可能な事が多いです。
パソコンの操作
現在ではパソコンの操作が出来ない人は殆ど居ないでしょうが、少し昔はパソコンの操作が苦手であったばかりに、調査業務よりも会社での業務で苦戦していた人もいました。
あまりイメージ出来ないかもしれませんが、探偵の仕事の半分はパソコンに向かって行うものばかり。会社で撮影した写真を編集したり、報告書の作成業務や、調査のための資料作成、GPS調査の監視業務などで1日が終わる日も多いので、パソコンの操作ができることに越したことはありません。出来ればワードやエクセルの資格があれば便利でしょう。
探偵には3種類の人間が居る
一口に探偵といっても、その中に3つの種類の探偵が居ることはあまり知られていません業界の中では完全に種類が違う人間として別れているのですが、一般の方から見ればどれも探偵に映るでしょうが、この種類を知ることでより探偵業への知識が付くと共に、探偵社への依頼もよりスムーズに行えるでしょう。
調査員
調査員とは、探偵社に勤務する調査を専門に行う社員のことを指します。
勤務形態はサラリーマンとまったく同じで。月給制度に福利厚生、休日もあれば有給も存在します。
ただ、業界内ではあくまでサラリーマン。他の探偵さんたちよりは少しだけ立場が下な気もしています。
探偵業の個人事業主
個人事業主の探偵とは、一人社長となって探偵事務所を切り盛りしている探偵のことです。
この姿は、多くの人がテレビやドラマで見たことのある探偵の姿。テレビドラマで有名な「探偵物語」を思い返してもらえれば良いかもしれません。
また、探偵業界でも探偵といえば事業主を指す言葉であり、調査員とは明らかに違う立場にあります。
しかし、その分仕事は大変です。調査員時代はただ言われるがままに調査をしていれば良かったのですが、一端の探偵となれば、調査以外にも依頼者との面談や、他の探偵社の業務の下請け、経営全般に必要な業務もすべて自分で行わなくてはなりません。
そのため、ある程度以来の数が安定してくると、営業や経理を担当する人から雇始める人が多いです。
これが、小説やドラマでいう処の「助手」に当たるのかもしれませんが、現実の探偵業では営業や事務を担当してもらう大切な社員さん。助手と師匠という立場ではありません。
探偵社の代表者(社長)
個人事業主から規模が大きくなり、調査員を雇いはじめると、そこからは探偵社の社長となっていきます。
この立場は、探偵業の中では一応最も上の立場にあたるので、探偵を目指す人間が最後にたどり着くポジションと言って良いでしょう。
しかし、探偵業の経営はそう楽ではありません。
市場の規模もそれほど大きくないく、シェアの奪い合いは常に熾烈を極める一方。小さな探偵社は常に厳しい立場に立たされています。
しかし、それでも腕のある探偵であれば会社を軌道に乗せ、調査員を教育し、新たな営業戦略を練れるもの。社長業をこなしてこそ、本物の探偵なのです。
探偵を目指す人は調査員から目指すべき
探偵は誰でも簡単になれますし、結核事項にさえ該当しなければ、だれでもいきなり個人事業主として探偵業を開業する事が出来ます。
しかし、探偵社での調査経験がある協力者でも居ない限り、いきなり個人事業主からはじめて探偵社が成功した例は大変少ないのが現実です。
そこでお勧めなのが、探偵者の調査員として数年勤務すること。調査員時代はただのサラリーマン探偵ですが、その間に調査の技術や経営のノウハウ、業界内のコネなどを作り上げておく事で、その後の開業は相当楽になります。
また、できれば探偵社で一度相談員としての業務も積んでおくと良いでしょう。
個人事業主となったのちは、調査業務はもちろん、営業もこなさなくてはなりません。依頼者とのコミュニケーションに事前になれておけば、開業した後の仕事も随分と楽になるでしょう。
依頼者から探偵になる人も
この文章を読む人の中には、探偵になりたい人ばかりではなく、探偵社への依頼を考えている人も多いかもしれません。
しかし、実は探偵の中には最初は依頼者だったのが、後に探偵になったという女性探偵が以外にも沢山います。
また、依頼者が女性が多いことから、探偵業界では女性の相談員や調査員が非常に重宝がられているので、調査員になりたいと考えればチャレンジしてみるのも良いかもしれませんね。
仕事はとってもハード
しかし、ここまで入口が広い仕事ながら、業務内容がハード過ぎるあまり、探偵業界に入っても辞めてしまう人はとても多いです。
また、探偵業をやっていたからといって、他の業界でキャリアを生かせる場所は殆どありません。探偵業のキャリアが生きるのは探偵業の中だけなのです。
まとめ
- 探偵になるのにライセンスはいらないが、最低限運転免許は必要。
- 探偵業には、調査員、個人事業主、探偵社の社長という三種類の探偵が要る。
- 探偵になるのなら、調査員からはじめるのがおすすめ。
- 依頼者から探偵になる人もいる。
- 仕事はとてもハード
このように、探偵業は入り口は広いですが、中に入れば入るほど狭くなっていきます。
しかし、探偵社に依頼するなどして興味が沸いたら、一度経験してみるのも良いかもしれません。
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