探偵とは、特定個人の依頼に基づき、尾行や張り込みなどの技術を駆使して調査を行う仕事です。
世間一般では「かなり変わった仕事」として知られている探偵業。その名前は誰もが知っているものの、具体的な調査のバリエーションについては殆ど知らない人が多いでしょう。
そこで、今回は探偵が行う仕事の中でも、特に変わった種類のものに関してご紹介させて頂きます。探偵に興味のあるかたは是非ともご一読ください。
ペット調査
探偵業の中でも変わっており、業界でも有名なものといえば、なんといってもペット調査です。
ペット調査とは、何らかの原因で行方不明になってしまったペットを探す調査です。この調査は探偵もののドラマや小説がお好きな方ならご存じな方も多いでしょう。
ただし、探偵業界でペット調査をしている所は多くありません。特に大手探偵社となると、ペット調査の項目が無かったり、頼んでも断られてしまうケースが多いです。
一方、中小の探偵社はペット調査を引き受けてくれることもあります。また、中にはペット調査を専門にしている、ペット調査のプロまで存在しています。
ペットの探し方
ペット調査の方法は大変アナログですが、その分とほうも無い労力が必要になります。
基本的には人間の行方調査の基本と変わらず、情報提供を求めるビラを作成したり、近隣住民に対する聞き込みを行います。
さらにその後、ペットの縄張りの境界(ペットが家に帰ってこられない場合、縄張りの外で立ち往生している可能性がある)付近を中心に捜索をしたり、ペットが集まりそうな場所を手当たり次第目視で探します。
ただし、ペット調査を専門にしているプロの探偵になると、さらに驚くべき技術を使うようです。
ペット調査が少ない理由
居なくなってしまったペットの調査を依頼する人は、ペットへの愛着が強いか、もしくは中流階級以上の富裕層に限られています。
また、ペットは一度いなくなっても、数日後にひょっこりと顔を出すことも多いので、そう簡単に調査を依頼する人は少ないです。
また、ペット調査は下手をすると、人間の行方調査並みに費用が必要になることがあります。
ゴミ取集問題解決
ゴミの分別ルールが厳しくなった昨今、近隣のゴミトラブルに出くわした経験の無い人の方が圧倒的に多いのではないでしょうか。
こうした時代の中、探偵業界では静かにゴミの収集問題に関する調査の依頼が増え続けています。
ゴミ問題は、管理者が常にゴミ収集場所の近くに立っていれば解決できるものが多いです。しかし、そうはいかない場合(住宅街など)には、探偵に依頼をして、収集日をいつも間違えたり、捨ててはならないゴミを出す人を特定します。
ゴミを間違って出す人
ゴミの出し方を間違える人は珍しくありません。しかし、そんな人の中には、収集のルールなど関係なくゴミを出しても問題ないと考える自分勝手な人もいます。
そんな人を特定するためには、やはり朝方に周辺を監視して、ゴミを間違って出すひとを見つけだす必要があります。
また、ゴミを間違って出す人がどこの家庭の人間なのかも見つけだす必要があるので、尾行も行うことがあります。
不法投棄者の発見
ごみ収取所ではなく、近くの河原や森の中などにゴミを捨てる人も珍しくはありません。特に、ゴミの収集ルールが厳しくなってからは多くなっているとも言われます。
しかし、ゴミの不法投棄者を発見するのは簡単ではありません。
不法投棄者は近くに人がいればゴミを捨てませんし、やってくるのが何時になるか誰にも分かりません。
そこで、探偵は不法投棄者を発見するため、24時間体制で張り込みをしたり、周辺に監視カメラを設置してゴミの不法投棄をする人達を見つけだします。
騒音トラブル調査
少子化が問題になっている日本ですが、都心部での人口過密度はいまだ高いままです。
また、騒音トラブルを起こしやすいと言われる若者よりもトラブルに発展しやすいのが、高齢化した人々の暴走です。
高齢者はストレスへの耐性があまり強くありません。また、怒りなどを抑えることも出来にくいため、トラブルに発展する確率が上がります。
そんな騒音トラブルに対応するには、やはり探偵の力が必要となることも多いのです。
探し物
依頼者の中には、まれに失くしてしまったものを探し出して欲しいという調査の依頼があります。
無くしものを探すといっても、財布やカードといった類ではありません。
もちろん、調査のためにお金を支払うのですから、そこにはお金には代えられない、とても大切な思い出が秘められていることが多いです。
人形を探して欲しい
かつて実際に経験した探し物の一つに、大切にしていた人形を探して欲しいという依頼がありました。
人形はもともと依頼者の祖母が大切にしていた日本人形でしたが、一人暮らしをしていた祖母が亡くなったあと、生活のために祖母が生活のために人形を売ってしまったことを後悔していた記録を発見したのです。
この記録を読んだ依頼者は、祖母の仏壇になんとしても人形を添えたいと考え自分で探したものの一向に見つからず、最終的には探偵に調査を依頼することとなったのです。
その結果、かなり長い調査期間がかかりましたが、無事日本人形が見つかりました。依頼者はとても喜び、そのあとお礼の品まで受け取ることとなりましたが、とても苦労した調査でした。
探偵はどんな依頼でも受けてはくれない
こうして変わった調査が色々ある一方で、依頼者の中には「探偵は頼めばどんなものでも調査をしてくれる」と考えている人もいます。
そうして期待してくださるのは嬉しいのですが、現実問題として、探偵にも出来ない調査が色々と存在します。
特に違法行為となるような調査手法が必要なるものや、調査そのものが違法性がある依頼を知らずに頼んでしまう人がいるので、ぜひ注意してください。
まとめ
探偵は変わった仕事ですが、その仕事内容もとても変わったものが多いです。
また、違法調査などは断らざるを得ませんが、出来る仕事の範囲は広いので、何か調べて欲しいことがあったり、探してほしい人や動物、もしくは物があれば相談してみると良いでしょう。
コメント