探偵の調査力のレベルはどの程度なのか?

何か調べてもらいたい事柄があった場合、人々が真っ先に思うかベルのが「探偵に依頼する」という選択肢でしょう。

しかし、実際に探偵に依頼しても、どの程度まで事実が判明するのか不安でしょう。料金も幾らになるのか分からない以上、調査力について知らなくては、そう気軽に頼めるものではありません。

それでは、探偵の調査力とはどれ位のものなのか?

今回は、探偵の調査力を一般の方々でも理解しやすいように、かみ砕いて説明させてもらいます。

探偵はどんな案件でも解決は出来ない

世の中では、探偵に依頼すれば何でも調べてもらえると思われがちです。そのせいか、探偵には次の様な依頼が時折舞い込んで来てしまい、担当の相談員の頭を悩ませています。

  • 集団ストーカー被害に合っている
  • DVが原因で別れた奥さんを探して欲しい
  • 利権争いのため、暴力団員の調査をして欲しい
  • ストーカー行為で訴えられた相手の調査をしてほしい
  • 危険な特殊詐欺グループの調査をしてほしい

これらの難題を「探偵なら解決してくれる」と思って調査を頼まれれば、信頼に答えてしまいたくなるのが探偵の性です。しかし、残念ながら調査の成功率が低すぎたり、法律を逸脱する恐れが高いため、依頼を断る探偵が大半を占めます。

探偵は法律で特別な権限を与えられた存在ではありません。法律を破ることは出来ませんし、一つの案件に投入できる人員も機材も、結局は依頼者から頂く調査費用で決定せざるを得ません。

また、調査員の身に危険が迫る調査も行えません。日本の探偵は銃の携行はおろか、護身用具を常に使用出来る状態で携行することも認められていません。である以上、調査員の身を守れない状況では手も足も出せないため、凶悪な犯罪調査などは断るのが基本なのです。

探偵は国家機関よりも調査は劣る?

日本の探偵はライセンス制度が無いため、法律による保護を受けれません。

アメリカであれば、捜査に関する情報提供を受けたり、犯罪歴データベースへのアクセス権が可能となるので、捜査の範囲は大幅に広がります。また、銃の携行も認められているので、危険な犯罪者と渡り合うことも可能でしょう。

しかし、それでも警察の捜査力には到底及びません。

国民の税金を使用して運営されている警視庁の年間予算は、およそ2500億円(平成16年度では総額2,598億9,224万円)となっています警察官の数は281309人、全国の警察署の数は1,167カ所となっています。

一方、日本で最も年商を上げていると言われるガルエージェンシー・グループの2012年度の年商は70億円。グループの調査員の数は700名前後であり、支社の数は124支店となっています。

つまり、日本最大の探偵グループをもってしても、組織調査という面で見れば、警察には到底かなる訳がありません。

また、さらに付け加えると、探偵の市場価格がおよそ1200億円と言われていますから、日本中の探偵社を掻き集めても、組織力という観点では警察に及ばないのです。

 

もちろん、一個人の調査レベルは図れるものではありませんが、難しい案件になればなるほど組織力がものを言うのは、探偵も警察も変わりません。

例えば行方不明者の捜索は、組織力がものを言う典型的な案件です。人海戦術で広範囲をスピーディーにカバーできるかが勝負の分かれとなります。

しかし、一つの案件に最大700名を投入できる探偵社と、2000名にヘリコプターまで動員できる警察とでは、戦力に違いがあり過ぎます。

しかも警察は逮捕権を持ち、拳銃や手錠の携帯を許可されているので、凶悪な犯人を相手にする案件にも対応できます。

また、捜査のために個人情報を入手する方法も、警察の方がバリエーションに富んでおり、裁判所の許可さえあれば、盗聴器を使用できるのも強みです。

つまり、浮気調査のレベルならまだしも、それよりも難しい案件になれば、やはり国家機関の捜査力に、探偵が敵う訳が無いのです。

それでは、警察に叶わない探偵が、なぜ人からお金をもらって調査をしているのか疑問に思いますよね?

ですが、依頼者の方が探偵にお金を払うメリットは確実に存在しています。

一般の方々よりも調査力は上

「何かを調べる」という作業において、巨大な組織力と資金を持つ警察にはかないません。しかし、一般の方々に比べれば、探偵の調査力は絶大なものです。

特に尾行や張り込み、そして撮影という探偵の「三種の神器」と言うべき技術は、訓練と経験無くして得られるものではありません。

また、民事トラブルを解決するために必要な法律の知識を持っており、証拠を得るためにどう動くべきか熟知しているのも、探偵の強みです。

そして法律による加護が無い分、いかにして難しい案件を成功させるのかを考え抜いてきた探偵業界には、警察には無い独特の調査方法が存在します。また、その方法は一般の方々でも行うことが可能です。

しかし、非常に地味で泥臭い作業の連続であったり、または高度な技術力が必要であるため、理論上は探偵以外が行えても、現実に調査をするには、探偵に頼らざるを得ないというのが現状なのです。

普通なら2~3人掛の調査を一人でこなせるのが探偵?

探偵は特別な武器を持たずに調査を行っています。

しかし、探偵は一般人と何も変わらない立場から、一般人には不可能な調査を行うという非常に厳しいポジションに立っています。

この状況を的確に表すなら「素手の兵士」といえば良いでしょう。本来であれば素手など許されない世界で、武器の携行はおろか、法律の加護も受けれないまま、依頼者のニーズに応えなくてはならない厳しい世界で生きる探偵達は、まるで格闘家の様に、素手のまま、いかに調査を成功させるのかを日々考え抜いています。

しかし、武器となる様な強力な力をもっていないため、探偵の調査レベルは一般人の遥か上を行くものではありません。

ここからライセンス制度などが導入され、さらに地位が上がる様なら、4~5倍にまで上昇するかもしれません。

しかし、現状として「素手」となんら変わらないのであれば、格闘家と一般人の力の差を図る際に使われる「2~3倍」という評価が妥当かもしれません。

まとめ

探偵は絶対的な調査はありませんが、それでも依頼者のニーズに応えるために日々進化しています。

また、凶悪な刑事事件や、法律を逸脱することは出来ずとも、浮気問題を代表とする民事トラブルであれば十分に解決できる調査を持っています。

探偵は、全ての依頼には応えられません。

しかし、一般人が出来る範囲の調査を全力で取り組むのが探偵なのです。