探偵に頼まずに過ごせる人は幸せ?探偵業の真実

探偵に調査を依頼する人には、一体どんな人達がいるんだろうか?

そんな事を考えながら、インターネットで探偵社への依頼の口コミや実体験などを読む人は多いかと思います。

探偵をやっている人なら、依頼者がどんな人物なのか良く知るひとも多いですが、これから依頼するひとも、依頼者自身も、どんな依頼者が探偵事務所を訪れているのか、その実態について直接目にすることはありません。

そこで、今回は探偵事務所に依頼する人と、そうでない人、その違いについて詳しくご説明させて頂きます。

探偵事務所に依頼するひとはとにかく困っている

探偵事務所に依頼する人達は千差万別です。

依頼内容も多岐に渡るため、全ての依頼者の特徴について一言で表すのはとても難しいことです。

ですが、唯一表現できる一言といえば、それは全ての依頼者が「とにかく困っている」という事実です。

 

脱出不能な事態に陥っている

探偵に依頼する人の多くは、もはや自分の力だけでは問題が解決できない所まで追い詰められています。

解決しようと思う問題は人それぞれであり、その問題ごとに探偵社では多くの調査項目が設けられています。

例えば行方調査はその典型例です。警察に頼んでも解決できる見込みがなく、なんとか家族を探し出したいと考える人が、探偵事務所に相談にやってきます。

また、浮気調査も同じく依頼者が自分の力だけでは脱出困難な状況に落ち居ていると言えるでしょう。浮気調査は自分で行えないけれど、浮気の事実を確かめたい。しかし、浮気調査を頼めるのは探偵しかいない。だからこそ、探偵に調査を依頼してくるのです。

 

苦しみ抜いている人が多い

他の業種とは違い、探偵社相談される方が笑顔でやってくることはまずありません。その全員が、必ず辛い思いを抱えて相談にやってくるので、探偵事務所の相談員の多くはカウンセラーの資格も取得することになります。

探偵への依頼内容はかなり難しい問題が多いです。浮気問題、行方不明問題もそうですが、素行関連の調査や結婚調査、ペット調査から所在調査に至るまで、その人にとっては何がなんでも解決しなくてはならない問題なのです。

しかし、その問題は簡単に解決しないものばかりです。そして、決して安いとは言えない調査料金を支払ってまで、依頼者達は抱えてしまった問題を解決しようとするのです。

 

問題の解決で人生が開ける

抱えていた問題を解決するために探偵が出来るのは、ただひたすら調べることだけです。探偵業法の定めでは、探偵業とは尾行や張り込みなどを駆使して調査を行う業務と定義づけられています。

工作の類や、交渉などは探偵業の範疇に入りませんし、探偵としてそのような活動を公にすることは許されていません。

また、最近は探偵社のアフターフォローも充実しており、カウンセリングサービスを行っている探偵社もありますが、それはあくまでオマケの様なものでしかありません。

調べることによって真実を知るのは、決して良い結果だけではありません。依頼者が予想もしなかった真実が明らかになり、探偵から報告を受けて気が動転してしまう人もいます。

 

しかし、人は結局、隠された事実を知ることで自分の人生を大きく方向転換できるのも事実です。隠されている情報というのは、人の足を止め、その情報を知るために人を操ってしまうことがあります。疑心暗鬼に駆られ続けたり、問題を先送りにさせてしまったり、会社や人生に大きな損害を与えることもあります。

如何に見たくない事実でも、依頼者の人生のターニングポイントとなることは間違い無く、その後多くの依頼者は自分の人生を見直して行くこととなります。

 

探偵に依頼せずに済む人は幸せ

人生の中で、探偵事務所の依頼者になる人は、恐らくそう多くありません。探偵の市場規模もさほど大きくなく、他業種と比べても、職業人の数は少ない方です。

ですが、それこそが人の平和の象徴であるのも事実です。探偵に依頼をせずに人生を歩めるなら、それに越したことは無く、多くの探偵が、無理に調査の依頼を取ることも、または探偵が調査を行う必要の無い調査を行うことも嫌います。

 

例えば、浮気調査を頼むのは、誰でも出来ればしたくないことです。

出来るだけ警察のお世話にならずにすむように生きるのが一番であるのと同じで、探偵に依頼せずに生涯を過ごせる人は、とても幸せな人達でしょう。

行方不明者を探すことも同じで、家族の中に行方不明者が出なかった、もしくは警察の捜査によって見つかったからこそ、探偵に依頼せずにすむのです。ストーカー調査も同じく、ストーカーに遭うことも無ければ、誰も探偵に依頼なんてしません。

 

探偵は理不尽な社会の中で生まれた

民間の中に探偵が生まれた最大の理由は、国や公共機関、もしくは周囲の人間に頼ることが出来ないトラブルを解決するためでした。

史上最大の探偵社と言われた19世紀アメリカのピンカートン探偵社は、当時アメリカの州軍を超えるほどの探偵を雇い入れていました。その理由は、列車の警護から、要人警護、州を跨いて犯罪を繰り返す人物の逮捕など、ありとあらゆる厄介ごとを、警察の代わりに行っていたからです。

それほどに当時のアメリカは荒廃しており、警察組織も貧弱なものでした。そうした時代であったからこそ、18世紀や19世紀には世界中に探偵社が作られ、現在よりも幅広い活動を行い続けていました

 

しかし時代が経つにつれ、警察組織が整い法整備が整い、人々の間で荒廃の時代が終わりを見せていくと、探偵の時代も次第に収束していくことになります。あれだけ巨大であったピンカートン探偵社も、今では北欧の警備会社の一部所に名前を残すのみとなりましたが、それは、時代が探偵を必要とするほど、荒れ果てた時を乗り越えたからなのです。

浮気調査を主に行う探偵業界というのは、かつてに比べればとても平和なものです。これがもしも、探偵の調査項目が増えていき、依頼者の数が増えるようなことがあれば、それは時代が再びかつての混乱の中に舞い戻ったと思って良いでしょう。

 

まとめ

現在、人が抱えるトラブルは様々な場所で解決してくれます。

しかし、その中でもどうにもならない困り事を調査するのが、未だに探偵の役割として残っています。もしも探偵に依頼をせずにすむなら、その人はとても幸せなのだということを、探偵は誰よりも知っているのです。