結婚前調査と身辺調査の違いとは?

結婚調査を頼もうと思い「インターネット上でどの探偵社に依頼すれば良いのか?」と、WEB上を探し続けていると、ふと結婚前に行う調査なのに『身辺調査』と書かれていたり、反対に本人の身辺を調べる事を『結婚調査』と書かれている事に気が付くでしょう。

こういう言葉の錯誤が続いているせいか、あまり業界を良く知らない人にとって『結婚調査も身辺調査も同じものだろう』という認識が広がっており、様々なメディアで両者を同じように語っている人に出くわします。

しかし、探偵業界の中では結婚調査と身辺調査ははっきりとすみ分けが出来ており、それを知らないと相談がスムーズに行かない事もあるのです。

結婚調査と身辺調査の違い

結婚調査と身辺調査の大きな違いは、調査範囲の広さです。

簡単に説明すると、結婚調査とは結婚をする事を前提にした調査であり、調査の対象者に限られます。

しかし、身元調査とは相手の身元を調べる事を指すため、その調査の目的は複数存在し、対象者と依頼者の関係もその依頼ごとに大きく変化します。

 

身元調査の下に結婚調査は位置している

結婚調査と身元調査はまるで別物とはいっても、調査の手法や目的が大きく違うという事はないのです。

それではまず、結婚調査と身元調査の違いと関係性について詳しく解説しましょう。

まず、身元調査とは、調査対象者の身元を調べる調査をすべて指します。

身元を調べる方法は聞き込み、張り込み、尾行、メディア調査などがメインとなります。

さらに、その調査の目的によって調査の種類はさらに細分化されて行く事となります。

つまり、身元調査という大きな分類の中に、ほかにも様々な調査項目が存在しているという事です。

例えば、『ROCK』という音楽のくくりの中に、パンク、メタル、ポストロック、ラウドなどなど、様々な音楽ジャンルがありますが、これと同じように、調査項目にも『ビックジャンル』と『子ジャンル』が存在しているのです。

子ジャンルとしての調査項目

身元調査を『ROCK』として、その下に様々な子ジャンルがあると説明しましたが、実はその子ジャンルの中に結婚調査という項目が存在しているのです。

つまり、『ROCK』=身元調査であれば、『パンク』=結婚調査といことになる訳です。

そして結婚調査以外にも様々な子ジャンルが存在しています。

入社調査

企業などに入社する予定の社員の身辺を調査することを入社調査と言います。

この調査は主に大手企業を中心に行われていましたが、最近では大手企業でも新入社員の入社調査を行う所は少なくなってきました。

しかし、民間企業ではないものの、新人に反社会勢力と深い関わりを持つ人間が居ないか調べる必要がある警察や検察、または上級公務員や自衛隊などでは今でも身辺調査を行っています。

人事調査

企業内で大きな人事変動が行われる場合、責任あるポジションに付く人間がそのご業務を的確に遂行できるかどうかを調べるため、本人の仕事ぶりや家庭内に問題が無いかどうかを調べる事があります。

こうした調査の殆どは企業内で行われるのが通例ですが、場合によっては探偵社にその依頼が回って来る事もります。

信用調査

企業間の取引が行われる場合、その会社の信用度を調査するのはもはやビジネスマナーと呼ばれる程になりました。

しかし、相手が企業ではなくフリーランスの人間である場合、契約にさし居て相手の身元を調べる事もあります。

特に重要なプロジェクトに加入させたいメンバーが要るものの、その人物の業界内での信用度が低く、他のプロジェクト関係者がそれを承認しない場合、信用調査を条件にプロジェクトへの参加を許す事が多いです。

資産調査

資産調査は、なんらかの取引を行ったり、その相手と金銭に関するトラブルが発生した場合に行われます。

ただ、詳しい資産状況を知るためには預貯金や収入の額などを調べなければならず、個人の紛争によって相手の預貯金の開示を法廷で求める事はほぼ不可能です。

よって、そのほかの様々な要因から本人の資産を推測して交渉に当たる必要があるため、調査のプロである探偵社に依頼が回ってくる仕組みとなっています。

 

なぜ身辺調査と結婚調査が混同されるのか?

結婚調査について語る人のみならず、様々なメディアでは結婚調査に関する事項についても説明で『結婚調査』と『身辺調査』を混同して記してしまいがちです。

しかし、実際には上記のとおりロックとパンクほどにはっきりとした違いが存在しています。

それではなぜここまで結婚調査と身辺調査が混同されるようになったのか?

そこには以下の様な理由が大きく関係していると思われます。

身辺調査の多くが結婚調査となってきた為

探偵社が行う身辺調査は様々な子ジャンルに分けられています。

しかし、その子ジャンルが大量に表れて、探偵業を潤していたのは平成元年まで。90年代以降となると、上記に挙げた結婚調査以外の身辺調査が次々と減っていきました。

それは各種身辺調査の項目を見てもらえば解る通り、その殆どが大手企業の要望応える形で生まれた派生形であったからです。

これも戦後の混乱と高度経済成長期という荒波があったからこそ爆発的にうまれたもの。バブル崩壊後は企業も人事に資金を割くことが出来にくくなったため、その需要が急速に減ったのです。

しかし、それでも対個人との契約となる結婚調査だけは衰退する事が無かったため、身辺調査の中でも結婚調査の存在がどんどんと大きくなっていったのです。

結婚調査の需要の高まり

少子化による影響や、国の政策などもあり、ここ最近になって急速に結婚調査の需要が高まりました。

その結果、探偵業者やその宣伝を行う人間の中には結婚調査の詳しい知識も無いまま業務や宣伝活動を行う人が増えてしまったのです。

その結果、結婚調査と身辺調査がまったく同じものだという認識でインタネーット上に情報を流してしまい、誤った情報を見ただれかが再び別の場所で結婚調査=身辺調査という情報を流すという構図が出来てしまいました。

 

調査項目に関する知識は正しくもつべき

探偵社の調査項目は会社ごとに微妙に違っているため、実際に依頼をしたり、業務を経験した事がある人間でなければ詳しい実情はわかりません。

ただ、誤った知識を得たまま調査を依頼してしまうと、調査の計画や方針などでコンプライアンスが取れなくなる恐れがありますから、解らない事があれば探偵社にすぐに相談するようにしてください。