外国人との結婚時に人種や出身国を調査する理由

結婚前調査では、人種や出身国に関する調査を頼みたい依頼者もいます。

ただ、人種や出身国などの調査は、その調査結果によって、対象者が言われなき差別を受けてしまう可能性があるため、あまり積極的にこのような調査を行っている探偵社ありません。

人種や出身国について調べたい理由

『なぜこんな調査を行いたいのか?』と考えている方は大変多いです。

実際に、人種や国籍などで人は判断するべきではありませんし、たとえ出身の両国が戦争状態であったとしても、国同士の争いと、個人の恋愛や結婚は別であると考えるのが人間の正しい有り方というものでしょう。

しかし、残念なことに理想と現実は違います。

建前では探偵も人種や出身国に関する調査は差別的だとはいいつつも、その必要性を理解していない訳でありません。

将来への危機感

このような危機感を感じるのは、結婚をする当人ではなく、その両親や周りの人間が抱く事の方が多いです。

なぜなら、恋愛関係にある人間はすでに人種や国籍の違いを乗り越えているからこそ結婚を考えているのであって、今後起こりえるだろうリスクに対しても、一応考えをめぐらせているからです。

しかし、そのような悩みや考えを周りの人間は理解できる訳ではありません。

なぜなら、結婚をしようとしている当人達は、打算的、もしくは合理的に将来を考えて結婚相手を選ぶわけではないからです。

一方、恋愛感情が無い本人の周囲の人間は、結婚する当人同士は将来のリスクについて冷静に考えていますし、人種や国籍によって受け配偶者が受ける差別や、なんらかの犯罪に関わるリスクが高い人達は確かに存在している事実を無視できないのです。

現在存在する人種や国籍による差別

表向きには存在するはない人種や国籍による差別は、世界中のいたるところに存在しています。

特にアメリカでは現在も白人原理主義者と黒人人権保護団体による過激なデモが続けられており、白人と黒人が互いを罵り、殴り合う姿を一度でも見れば、この21世紀でも未だに根強い人種差別が存在している事を知るでしょう。

そして、その差別はこの日本でも確かに存在しており、国籍、人種によっては不当な扱いを受ける場合もあります。

特に現在加熱している韓国、中国との外交軋轢も、もとを正せば民間レベルの差別感情が引き金となっている部分が大きいといえるでしょう。

在日韓国人に対するヘイトスピーチや中国に対する過激な右翼的行動、また相手国無いでの反日運動が激化するにつれ、両国間で日本人、韓国人、中国人に対する差別感情は次第に強くなりつつあります。

このような社会の動きを知っている人にとって、もしも自分の息子や娘の結婚相手が韓国人や中国人であった場合には、配偶者が受ける不当な差別を、自分の息子や娘までもが受けてしまう可能性を心配される方は非常に多いです。

本当に、このような争いや差別は悲しみしか生みません。しかし残念ながら、差別されているという事実を知った人間は、すでに差別意識を刷り込まれてしまったのも同然で、なかなか悪い考え方から抜け出せなくなるでしょう。また、依頼者自身が、そのような強い差別感にとらわれてしまっている場合もあります。

しかし、現実に起こりえるリスクへの恐怖は、差別という考え方を徹底的に人に刷り込んでしまいます。もしも自分の子供が、ヘイトスピーチを行う過激な団体に攻撃されるかもしれないと思った時には、誰でも恐ろしさのあまり、差別的な感情に囚われてしまうのです。

テロリズム

人種間の抗争以外にも、国籍によって自分の子供が危険にさらされないかと心配になっている人もいます。

例えば、イスラム原理主義者によって気付かれた『イスラム国(IS)』の過激なテロ活動は、2014年にはついに日本人を拉致殺害し、この日本も決してテロの脅威から逃れられない事実を知らしめるに至りました。

その結果、自民党は憲法9条に関する改正案を出すにいたり、9条改正反対派の運動は激化し、すでに日本は安保運動一色にそまりつつあります。

ただ、やはり少数ながらも、この9条改正に賛成する人も居ますし、そうした人間とイスラム圏の人間に対する差別感を持つ人の考えは大変似ています。

それは、両者共に脅威にさらされたままでは、決して平和は訪れないという考え方です。

少しでもリスクがあればその芽を摘み取らなくてはならならない。テロリストの攻撃を抑止するためには、こちらも武装してけん制しなければ、常にリスクに怯えながら暮らすはめになるというのが、現政権の考えや改正を支持する人々の考え方です。

そして、イスラム圏の人々と結婚することを危険視する親の考えも非常に似通っています。

武器には武器をという考え方ではありませんが、起こりえるリスクを排除するためにシンプルにリスクの芽を摘み取るのが一番手っ取り早い……つまり、結婚相手がイスラム圏の人間だとわかれば、その相手がテロリストである可能性も視野にいれた対応を取ろうとするのです。

どちらも、リスクを回避するという考えのもと、居たってシンプルな解決方法であるため、確か効果はあるでしょう。

しかし、その後の結果はわかりません。果たしてリスクを回避するために取った行動がどのように影響を及ぼすのかは、結果を見てみなければ誰にもわからないのです。

まとめ

国と国、人種と人種の間に起きる差別や争いは今も絶えません。

そして、結婚する配偶者が、そのような差別や攻撃を受ける、もしくは攻撃する側にまわる人間であるリスクを、子の幸せを願う親が無視出来る訳もありません。

ただ、このような人種や国籍を超え、差別という負の感情、もしくは恐怖といった後ろ向きの本能を乗り越えられるのは愛だけです。

どうしても子供の配偶者の国籍や人種に関する調査をしたいのであれば、どのような結果が出ても、結婚をする当人同士の愛を無視して、両者を引き離す事だけはしてはならないのです。