浮気が原因で離婚に至るとなると、多くの人が慰謝料請求や養育意見、さらには離婚の有無に関する壮絶な修羅場を想像されるかもしれません。
そのため、本当は離婚しないと精神的にも壊れてしまいそうなのに「さらに負担がかかるのなら、離婚よりも現状維持の方が良い」と、離婚に至れないかもしれません。
しかし、実は離婚は修羅場だけではありませんし、段取りさえ間違えなければ、ストレスを極力減らした円満離婚も可能となるのです。
それでは、浮気問題が発生しても円満離婚に至るためには何をすべきなのか?
今回はこの問題について一緒に考えて行きましょう。
この記事の内容
浮気をされても円満離婚は必要?
浮気をされたのに、わざわざ相手にストレスを与えずに離婚をするなんて考えられない!と、お考えの人も多いかもしれません。
しかし、円満離婚を行うと自分自身の離婚のストレスも減らせますし、何より相手からの強い抵抗が少ないので「離婚したい」という目的を果たすのなら、より円滑に、よりスムーズに物事を進めた方がメリットが大きいのです。
そこで、次項より円満離婚のために必要な手順を順番に見ていきましょう。
離婚の目的をはっきりする
離婚の際にトラブルとなるのは、離婚をしたい自分の意見を、配偶者が一切理解できないため、話し合いがまったく進まない為です。
そこで、まずは離婚の目的をはっきりと相手に伝える様にしましょう。
それも、感情論的なものや、感覚的な説明では相手の理解を得られません、何が原因で、どうして結婚生活が辛くなったのか、そして離婚する以外に解決方法が無く、お互いになんの影響も無いという事もしっかりと伝えなくてはいけません。
もし面と向かって話し合いが行えないなら、一旦実家に帰るなどして、離婚したい理由だけでもメールや電話でやりとりしてみましょう。それからでも離婚は遅くないのです。
離婚の条件にも打算は必要
離婚の時に一番もめるのは、財産の分割方法や慰謝料、そして養育費に関する問題です。
お金の問題は決しておろそかに出来るものではありません。しかし、条件交渉が難航するとそれだけ離婚問題が悪化しますし、事態はどんどんとエスカレートして行くかもしれません。
また、離婚の理由が相手側にある場合、必要以上に大きな金額を要求してしまう人が居ますが、これもトラブルの原因になりやすいです。相手からすれば「お金が目的で離婚するのか?」という被害者意識が芽生えてしまい、不要な口論すら発生してしまいます。
こんな修羅場を抜け出すためには、妥協できる所は妥協し、相手の要求額にも耳を貸す必要があります。ただ、常識的に考えてあまりにも低い金額なら応じる必要はありません。あくまで法律や常識に照らし合わせて妥当と思える金額なら、相手の言い分も聞いてあげる必要があります。
親権は子供の幸せを一番に考えて決める
どんな離婚でも、子供の親権に関する争いは少なからずあります。
ですが、両社が子供を奪い合う形で話し合いが行われれば、いつまでたっても子供の居場所が決まらず、お子さんは激しい不安に襲われてしまうでしょう。
円滑に親権を決めるためには、自分たちの主張はまずおいて置き、お互いに「子供が一番幸せなのは、どちらの親と一緒に居る事なのか」を考える必要があります。
もしも夫婦がお互いの我儘だけで親権を決定してしまえば、その後子育てが難しくなり、下手をすれば折角得られた親権を放棄せざるを得ません。出来る限り子育ての意欲があり、お子さんを幸せに出来る可能性が大きい相手に親権を委ねる用にしましょう。
離婚の時期は急がない
離婚についての話し合いを始めたとしても、すぐに離婚する必要はありません。お子さんの成長具合や、仕事などを考えて、一番ベストな時期に離婚するのが大切です。
浮気調査を依頼された方の中に多いのは、お子さんが自立するのを待って離婚するパターンです。そのタイミングは高校入学か大学進学が中心で、浮気が発覚してから数年は離婚を待つ人も多いです。
ですが、受けた精神的ダメージがあまりに大きいのなら、その場で離婚するしか無い事もあります。
離婚後の連絡を方法をまとめる
「離婚したら一切連絡を取り合わない!」なんて言い出すと、相手がつい離婚を拒んでしまいがちです。
その理由としては、子供に会えなくなってしまうのが一番の原因です。幾ら夫婦関係が悪くても、自分の子供なのは間違いありません。
それに子供にとっても親は親ですから、円満離婚のためには定期的に連絡を取り合い、お互いの現状を伝え会って、子供にも会ってもらってください。
円満離婚は、復縁や夫婦関係修復のチャンスも生む
円満離婚は様々なメリットがあります。
特に離婚を修羅場に持ち込まないのは、離婚を決意した側の精神的プレッシャーを減らすばかりでなく、離婚後の展望も明るくなるでしょう。
また、円満離婚を目指した方が、離婚はスムーズに行くので、スピードも上がりやすくなります。急がば回れという言葉がありますが、はじめから慌てずに挑めば余計なトラブルも減るので、結果的には早く離婚できるという意見もあります。
ただ、円満離婚では慰謝料請求や財産分与で、相手に妥協点を大きく与えかねませんし、場合によっては断念する必要も出てきます。受けた精神的損害があまりにも大きいなら、しっかりと不貞行為の証拠を取って慰謝料請求するべきでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
離婚と一口に言っても、その仕方は人それぞれです。
ストレスに強く、物事を強く運べるだけの力がある人は、強引に離婚を進め、離婚をメリットと考えて行動できるかもしれません。
しかし、そうでは無い人にとっては離婚は苦痛でしかありませんし、そんな辛い思いをするなら離婚も嫌になるかもしれません。
しかし、蒸気の様に手順を踏み、落ち着いて行動すれば離婚もそれほど難しいものでは無くなります。もしも貴方が辛さだけを理由に離婚を踏みとどまっているのなら、ちょっとした勇気を出すだけで離婚が可能になる現実をしっかりと頭に入れておきましょう。
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