ストーカー犯人の多くは被害者の自宅を見つけ出し、しばらくはその周辺で監視活動を行います。また、被害者に危害を加える時は、相手が道を歩いている最中よりも、自宅にいる瞬間を狙って攻撃することが多いのです。
自宅をストーカーに割り出されるまで、被害者の多くは自分がストーカー被害にあっていることに気が付きません。しかし、一旦自宅を割り出されると、被害者は自らがどれだけ危険な状況に陥っている最中であることを知っているのでしょう。
自宅をストーカーに知られないのが一番の回避方法です。ですが、もしも知られてからも自宅からすぐに動けないようなら、自宅をストーカーから守ると良いでしょう。
近隣の警察によるパトロール
まず真っ先に試すべきは、警察に相談して、自宅付近を定期的にパトロールしてもらうことです。
警察がストーカー被害者の自宅付近を熱心にパトロールしてくれることは稀ですが、それでも被害が深刻である場合には、ストーカーから被害者を守るために自宅周辺の警護に出てくれるでしょう。
パトロールの頻度の確認
ストーカーを見つけるためにパトロールを行うと言っても、頻繁に警察が周囲を監視してくれる訳ではありません。怪しい夜の時間帯も日中も、いずれも一日に数回が限度。そう多くの時間を一人のストーカー被害者に使い続けることは出来ないのです。
ですから、出来ればストーカー加害者を見つけるためのパトロールをどの時間帯に行ってくれるのか?警察に確認する必要があります。日中に家におらず、夜間に家に戻るなら夜間のパトロールを重点的に、日中に家にいるなら日中のパトロールを頻繁に行ってもらうのが良いです。
また、恋人や友人、家族と一緒に暮らしているなら、家に一人でいるじかんたいを重視してパトロールを監視してもらうようにしましょう。
24時間の監視活動は無理?
もしも警察がストーカー被害者の自宅を24時間t体制で監視してくれれば、被害者はかなり安心です。ですが、そこまでして被害者を守ってくれるようなことはまずありません。
警察はそこまで暇ではありませんし、警察の本質はすでに起きた事件を解決することです。この点はあまり期待せずに、かなり危険な場合には警察のシェルターを利用しましょう。
探偵の張り込みによる監視
探偵に依頼すれば、ストーカー行為の証拠を押さえることはもちろんのこと、自宅周辺に出没するストーカーに対して警戒することも可能です。
自宅周辺を巡回してストーカーを発見する
自宅周辺で探偵がパトロールし、ストーカーが現れないか警戒することがあります。
探偵がパトロールして怪しい人物を発見したら、その人物の行動を監視するか、もしくは声を掛けることもあります。
もちろん、探偵には逮捕権はありませんが、ストーカー調査を専門にしている探偵社は格闘技や捕縛術の訓練をした屈強な調査員が居ることも多々あります。
ガードマンとして警備業の資格も取得しており、ストーカーと真正面から対決できるような探偵もいるので、自宅周辺の警護ならぜひ利用してみましょう。
あえて姿を見せてストーカーをけん制する
通常の場合、探偵はストーカーの証拠を押さえるために、現れるであろうストーカーに姿を隠しながら張り込みを行います。しかし、ストーカーに牽制を与えるために、あえて目立つように張り込みを行うことも可能です。
ストーカーに牽制をかける張り込みとは、自宅周辺の目立つ場所(玄関前や・その裏手など)にあえて車を起き、そこでストーカーを警戒しながら張り込みを行います。
張り込みに使用する車はなるべく目立つ大き目の車が良いです。こうして不審な車が自宅前にあるだけで、ストーカーからすれば、警戒して自宅には近づきにくくなるでしょう。
また、ストーカーの大半は警戒心が強く臆病な人間が多いです。自分が狙われている側だとわかれば、そこからしばらくは自宅に近づかなくなるでしょう。
監視カメラの設置
自宅周辺に監視カメラを設置するだけでも、ストーカーに対して牽制を抱かせることが可能です。また、監視カメラを設置すればストーカー行為の証拠も押さえることが可能になり、一石二鳥の方法といえるでしょう。
大型の監視カメラを使用
監視カメラは、その撮影能力よりも、大きく目立つ位置に取り付けられることで、不審者に警戒心を与えることのほうが重要であると言われています。ですから、監視カメラを購入する時には目立たない小型のものではなく、大型のカメラを購入するようにしましょう。
動態センサーライト付がベスト
監視カメラの中には、動くものを捉えた瞬間にライトをつける動態センサーライトを搭載したモデルもあります。このモデルは、ライトを点灯することによってストーカーに対して牽制をかける意味では最も効果的です。
もしも貴方がストーカーだった場合、玄関に近づいてライトが灯れば、すぐにその場を逃げ出すでしょう。また、玄関に着けられているカメラがライトを点灯すると解っていれば、誰でもそう簡単には近づきません。ストーカーに牽制をかけるなら、必ずライト点灯式を選んでください。
ダミーカメラでもOK?
ダミーカメラは非常に安価であることから、防犯対策として手軽に実践可能なアイテムです。
ですが、ストーカー対策としてダミーカメラを使用するのはあまり良い方法とはいえません。ダミーカメラは店舗などでは有効かもしれませんが、カメラそのものを良く監視するストーカーには、そのカメラが本物か、ダミーであるかは簡単に見抜かれてしまうかもしれません。
ダミーカメラを見ぬく方法は、知識さえある人間なら誰でも簡単です。さらに、今ではネットを使ってダミーカメラの情報を集めることもできます。パソコンやスマホを簡単に扱えるなら、ダミーカメラは簡単に見抜かれると思って良いでしょう。
自宅の守りを固めよう
ストーカーに簡単に自宅を監視させたりしないためにも、自宅回りの守りをしっかりと固めましょう。警察に頼り、それでもダメなら探偵へ、費用が無ければカメラを使って自分で自分を守らなくては、誰もが簡単にストーカーの餌食になっていまいます。