ストーカーは警察に注意をされると逆上する?止められない連鎖被害

 

ストーカー加害者は他人の言うことを聞き入れたがりません。

その結果、警察がストーカーに注意勧告を促したり、接近禁止令、もしくは逮捕をしたとしても、まるでストーカーが諦めず、それどころか、より執拗に被害者を追い立てることがあるのです。

 

ストーカーが逆上しやすい理由は?

 

ストーカーは他人から注意を受けてもまるでストーキングを辞めようとしはしません。

そうした行動を、たんに『異常者』として片づけてしまうと、彼らを止める方法がまるで分らなくなります。

 しかし、なぜストーカーが他人からストーカー行為を止めろと言われて逆上するのか、すこし考えてみればその仕組みは簡単にわかります。

 

ストーカーは自らを被害者だと考えている

 

ストーカーにも様々な種類が居ますが、中でも最も数が多く、恐ろしい事件に発展しやすいのが恋愛破綻型のストーカーです。 

彼らの行動原理は、恋愛関係によって生まれたはずの信頼を裏切られたことに対する、所謂『復讐』です。

しかし、その復讐が正当なものである(浮気をされた等)という事は殆どありません。

もしも浮気などによるストーキングなら、軽度の嫌がらせ程度ならあるでしょうが、相手を殺してまで自分のものにしようとは思いません。

では、彼らが何に対して復讐をしようとしているのか?

そこには、自分ことを愛してくれない事に対する、一方的な押し付けが隠されています。

 

自分を愛してくれない=裏切りという考え

 

ストーカーが持っている復讐心は、自分が愛している人間が自分のことを愛してくれないという不条理を受け入れられないことから生まれています。

本来、恋愛関係に被害者というものはありません。

結婚しているならば、不貞行為のような違法行為はあれど、その前の段階である恋愛関係では、お互いが愛し合っていならいなら別れることも可能であり、浮気をすることも、或る意味自然的に発生する行為であり、多くの人間が、恋愛の仕組みとしてその不条理を受け入れています。

 

ところが、ストーキングに走る人間はそうではありません。

自分が愛しているなら、相手も自分を愛するべきだという、かなり強引な考えを持っているのです。

その結果、フラれた場合には「相手が裏切った」と、強い被害感情を持つのです。

ストーカーとなった加害者は、被害者を執拗に追い回し、なんとかして相手を自分のものにしたがるのです。

 

ストーカー被害者は自らを被害者だと思い込んでいる

 

ストーカー事件の本質とは、実際にはどちらも被害者であり、また加害者であるという事実です。

被害感情をもっているのはどちらも一緒。

ただし、一般的な被害者は、明らかにストーカー被害を受けている側であり、加害者はストーカーとなります。

 

被害者意識を持っている加害者は、自分を加害者であるとは思いたがりません。

ストーカー行為は、全て自分が受けた精神的損害を取り戻すため。

なおかつ、被害者に対する愛情があるため、その行為は愛情によって保障されると思っているのです。

   こうした傾向が強いほど、ストーカーの行動は過激になっていきます。また、他人からストーカーだと言われるだけでも、余計に激高してしまいます。彼らは自分を圧倒的な被害者であると思い込んでいる以上は、どんな注意をしたとしても、した人間は自分を貶めようとする敵として捕らえてしまうのです。

 

警察の注意喚起も接近禁止令も通用しない?

 

警察の注意喚起や接近禁止令は、もともとストーカー加害者に被害者を近づけさせないために存在します。

ところが、ストーカー加害者の被害者意識が強ければ強いほど、注意喚起を促してもまるで効果を発揮をしません。

それどころか、中には逮捕された後もストーカー行為を止めないもの、もしくは別のターゲットにストーカーを働くような人間もいます。

 

加害者への非難は、加害者を抑止する効果が生まれない?

 

加害者に対して警告や接近禁止令を出した場合、おおくの人間は一旦はその警告に従うでしょう。

しかし、前述の通り、被害者意識が強い人間ほど、第三者からストーカー扱いを受け、自分をストーカー扱いすることを不当な扱いだと感じます。

そうなると、もはや命令や警告は意味を成しません。

彼らが仮に逮捕されたとしても、逮捕されたことにより、さらに被害感情を増してしまい、ストーキングは止まらなくなるのです。

 

別の被害者を狙うストーカー

 

一度ストーカーとなった人間は、その後も事あるごとに被害者感情を募らせていきます。

もし、前のターゲットを諦めていたとしても、別の異性が自分に対して愛情を向けなければ、やはり同じように被害者意識をもち、過激なストーカー行為を繰り返します。

 

ストーカーは自分を被害者と思っている限り、その行動はまるで止まりません。反対に、加害者としての意識を持った時点で、ストーカーは自分の行動を抑止しようとするものです。

 ストーカーを止めるためには、彼らが自らを「ストーカーである」と認識し、異性と別れたことは、自然のなりゆきであった、もしくは自分の性格が原因であったことを認めなくてはならないのです。

 

ストーカーは治療しなければ止まらない

 

ストーカーは強い被害者意識によって犯行に至ります。

に、かれらが加害者意識をもっていても、強すぎる被害妄想により、加害者意識による抑止力は止まらないのです。

 犯罪というのは、加害者意識を持つ人間ほど冷静です。

リスクは避け、犯行は冷淡。自らが簡単に捕まるようなヘマはしないものです。

ですが、被害者意識によって引き起こされる犯罪は常に残虐です。

   ストーカー以外にも、大量殺人や一家惨殺事件など、世の中で起きる恐ろしい事件ほど、被害者意識の結果起きているものです。

 こうした加害者を止めるためには、加害者への治療が不可欠です。彼らの被害者意識を消し去ることが出来なければ、ストーカーは何時までも被害者意識を持ち続け、加害者と被害者が入れ替った世界を生き続けることになり、本物のストーカー被害者は延々と付け狙われ続けます。

 

まとめ

 

ストーカーは法律だけでは止めることが出来ません。

ストーカー犯罪の多くは民間人同士の恋愛のトラブルであり、警察もそう簡単に介入できません。

つまり、力づくで被害者と加害者を永久に離すことは出来ないのです。

こうした実態を知っていないと、ストーカー対策も甘くなってしまいがちです。

できれば、加害者にはストーカー更生制度を受けてもらい、カウンセリングによる治療をするべきですが、現在、この費用は被害者が負担することになっており、強制はできません。

 しかし、加害者にも必ず家族がいます。近しい人間もどこかに居るはず。

そうした人間の言うことなら、加害者も進んで聞くかもしれません。

更生制度を加害者に受けてもらえるよう、様々な手を使ってみるのも良いでしょう。