存在しないストーカー犯?ゴースト・ストーカーの真実

探偵の仕事の一つに、ストーカー調査というものがあります。

これはもちろん、依頼者につきまとうストーカーを探偵が調べる調査なのですが、その中には存在しないストーカーに追われている人もいるのです。

こんなことを言うと、怪談か何かの類と勘違いされる人もいるでしょうが、実際に存在する依頼内容なのです。

存在しないストーカーに追われる人々

存在しないストーカー(ゴースト・ストーカー)とは、ストーカー被害を訴えるものの、実際には誰にもストーカーをされていない、妄想上の被害のことです。

ストーカー被害をあっている人の大半はゴーストではなく、本物のストーカーから追われていますが、被害を訴える人の一部には、見えないストーカーに追われています。

 

ストーカー被害妄想

存在しないストーカーに追われる人々は、ある種の被害妄想に陥っています。

ストーカーが存在するという被害妄想は被害妄想の一つとして生まれます。また、彼らの多くは精神科などに通院していることが多いです。

 

医師との相談のうえ、家族が依頼することも

存在しないストーカーに追われている人達を救うのは大変なことです。とくに重度の精神疾患を抱えている人も多いので、家族や病院のフォローが必要になります。

しかし、家族の献身的なサポートや、医師の努力もむなしく被害妄想が治らないことが多く、最終手段として、探偵に実際にストーカー調査をしてもらい、その調査報告書を見てもらうことで改善を促そうと期待されることも多いのです。

 

ゴースト・ストーカーの種類

強烈な被害妄想の結果生み出される、存在しないストーカー犯。その種類は被害を訴える人達の数だけ多くの種類が存在します。

 

集団ストーカー

集団ストーカーとは、不特定多数のストーカーから狙われている状態を指します。しかし、集団ストーカー被害の多くは被害妄想の一種と言われています。

集団ストーカーの種類は様々ですが、主に近隣住民に狙われていると考えるパターンと、なんらかの組織や団体からストーキングを受けていると考える人の2パターンが主流です。

その内、探偵事務所に依頼に来られる方の多くは、近隣住民からの集団ストーカー被害を訴えています。しかし、実際に調査を行っても、ストーカーの実態が確認されないことが多いです。

 

自宅にストーカーが入り込んでくる

ゴースト・ストーカー被害を受けている人の中には、自宅の中にストーカーが入り込んでくると訴える人もいます。

自宅内に入り込んでくるストーカーは、室内にある様々なものを物色し、時には本人に対して猥褻な行為を働くと被害者が訴えることが多いです。

また、意味不明の行動(室内で歌ったり、意味もなく物を動かす)をしていると感じる人も多いです。

 

窓にレーザー光線を当てられる

探偵を長くして、一度は出会うゴースト・ストーカーといえば「窓にレーザー光線をあてる」という、一風変わったものです。

ただし、こうした依頼や相談はとても多く、私や知り合いの探偵はこの手の依頼や相談を受けたことがとても多いです。

窓にレーザー光線を当てられると言う人々がなぜここまで多いのか、その事実は未だ明らかになっていません。しかし、調査を行ってもやはりレーザー光線を窓に当てる人などおらず、存在を確認できたことはありません。

 

ゴーストの脅威

存在しないストーカーは、人の頭の中で作られた存在です。さらに、本人はストーカーがいると確信しています。

そのせいで、本人や家族、そして周囲の人間が大きな被害をこうむる点をみれば、実在するストーカーよりも、存在しないストーカーのほうが恐ろしいともいるのではないのでしょうか?

 

社会生活が送れなくなる

ストーカー被害妄想が激しくなりはじめると、一歩も外に出れない人たちも多くなります。

また、外に出なくとも、何者かに家を監視していたり、自宅の周辺に住む住民たちが、自分のことを監視しいてると思い込みはじめていまいます。

こうなると、もはやまっとうな社会生活は送れません。外出したとしても周囲への警戒心が強く、緊張感を解くことは出来なくなるでしょう。

買い物をするだけでもストーカーに警戒しなければならないと想像すると、とても安心できないです。

 

家族の苦労

被害妄想に陥ってしまった人をサポートする家族はとても苦労しています。

被害が激しくなると、家族すらも疑ってしまう人もいますし、なによりまともな社会生活が送れないため、生活大半に対する金銭的な援助をすることになるのです。

 

近隣住民

ストーカーから被害を受けていると勘違いしている人と周辺住民の間には、必ずと言って良いほどトラブルが起きています。

さらにトラブルが大きくなると、被害妄想を抱えた側の人間がエスカレートし、存在しない身の危険におびえて攻撃的になり、自分の身を守ろうと近隣住民に危害を加えることもあります。

ただ、本人には悪意はありません。全ては存在するはずのないストーカーのせいでもあるのです。

 

ゴーストを取り払うには?

ゴースト・ストーカーは、探偵の調査で消すことは出来ません。探偵に出来ることといえば、細かな調査を通して、依頼者に対して「ストーカーは存在しない」という証拠を提出することぐらいです。

しかし、現状として医師すらも匙を投げてしまうストーカー被害妄想に対処するためには、探偵に頼らざるを得ないのが現状です。

探偵としては、こうした苦しんでいる人のために何か出来ないかと思うことも多いのですが、相手は存在しないストーカーです。

報告書を提出し、ストーカーがいないことに一度は依頼者は安心しますが、それから時間がたつと、再び「ストーカー調査をしてほしい」という依頼が探偵社によせられることも多いです。

また、被害妄想によるストーカーということで、探偵社によっては調査を断ることもあり、別の探偵社へたらい回しにされる依頼者も珍しくありません。

 

まとめ

ゴースト・ストーカーに蝕まれてしまった人が起こす近隣トラブルは、そのままにしておくと、恐ろしい事件に発展しかねません。

もしも打つ手が無くなってしまったなら、探偵に調査を依頼するのも方法の一つです。

また、周囲に集団ストーカー被害を持っている人がいたら、下手に刺激をしないようにしましょう。

こうした被害妄想に理解さえあれば、刺激や攻撃がさらに症状を悪化させる効果しかないことは誰でも知っています。