ストーカーが恐ろしいのは、被害者に対して驚くほどの大きな損害を与えるからです。
しかもそれは金品や物など、代わりの効くものではなく、心や肉体といったあまりのも大きすぎる損害ばかりです。
精神的損害
ストーカーによって受ける精神的損害はかなり深刻なものです。受けた精神的損害が大きければ大きいほど、心の病に陥る確率も高くなります。
ストーカーにつきまとわれる恐怖
ストーカーに付きまとわれる恐怖は、想像だけで感じることが難しいです。ですが、実際にストーカーを受ければ、誰もがその圧倒的な恐怖から逃れられないことを知るでしょう。
例えば、夜中に玄関のチャイムが鳴る。ドアを開けようとすると、インターフォンの向こうにはストーカーの姿が・・・・さらに家の外に出て歩こうとすると、自宅の周辺にストーカーの姿を見つけてしまったとしたら・・・こんなことを繰り替えされたら、もはや外に出ることすら怖くなってしあみます。
ストーカー被害による精神的疾患
ストーカー被害によって大きな恐怖を感じた人は、その結果精神的損害を被ることも珍しくありません。うつ病になることもあれば、恐怖による一時的なPTSD、被害妄想により外出することが出来なくなり、日常生活が難しくなることもあります。
ストーカーから受けた恐怖は、ストーカー被害が落ち着くまでは回復の見込みはありません。特に精神的に弱い女性は、ストーカー被害によって受ける損害の度合いも大きく、精神疾患になる確率は高いです。
ただ、精神疾患になったとしても一時的なものであり、医師の指導のもと回復に努めれば、いずれ日常生活に戻れるでしょう。
ストーカー相手に賠償請求も可能?
ストーカー被害を受け、大きな精神的損害を負い、さらには疾病によって日常生活が困難になれば、ストーカー相手に賠償請求を行うことが可能です。
ただし、ストーカー相手に賠償請求を行う時には、ストーカー相手を刺激しないように細心の注意が必要です。
仕事への影響
ストーカーに追われていると、仕事への影響も考えなければなりません。ストーカーは相手の都合など一切考えません。仕事に支障を来すような真似も平気で行うでしょう。
仕事場も監視される
ストーカーとなった相手は、仕事中の被害者も監視しようとします。
被害者が接客業ならば、加害者は客として被害者のもとを訪れることもあります。
また、接客業ではなくとも、仕事場に依頼者や客、患者を装ってストーカーが訪れることは珍しくないのです。
仕事場への電話
ストーカーは基本的に相手の携帯電話に嫌がらせ電話を入れますが、携帯の電話に出ないとなると、今度は仕事場にも電話をしてくるようになります。
こうなると、ストーカー被害者は仕事場でも心の平穏を得ることが出来なくなり、安心できる場所はどこにも無くなってしまいます。
職場を辞めることになる
ストーカー被害が行き過ぎ、職場にまでストーカーがやって来るようなると、ストーカーから逃れるために仕事を休むことになるかもしれません。
また、休むだけでは対応できず、ついにはストーカー被害によって仕事を辞めざるを得ない場合も出てきます。
仕事を辞めたことによる損害賠償も可能?
ストーカー被害によって仕事を辞めざるを得なくなれば、当然損害賠償請求をストーカーに対して行うことが出来ます。
しかし、この場合もやはりストーカーを下手に刺激し、ストーカーから襲撃されないように注意が必要です。
仕事場におしかけたり、電話を繰り返すようなタイプのストーカーは危険であり、何をするか分かりません。
ストーカー被害の後遺症
ストーカー被害によって強い恐怖心を与えられた人は、その後もストーカーの影に怯えることになります。その陰は、人によってはいつまでも消えず、被害者に激しい被害妄想を残すことになります。
道を歩いていると、ストーカーに尾行されている気がする
一度ストーカーから尾行を受けた経験がある人は、それからしばらくの間、道を歩いているだけでストーカーに狙われる恐怖を感じることになります。
ストーカーに限らず、尾行を経験した人間は、誰でも尾行に対して強い警戒心を示すものです。その相手が警察や探偵ならまだ良いですが、相手がストーカーとなると、その恐怖は数か月から数年も続くことがあります。
自宅の周辺にストーカーが現れる気がする
自宅の周辺にストーカーが現れる気がすると訴えるストーカー被害者は多いです。ストカーは特に被害者の自宅を監視することが多く、さらに相手を襲る時も、自宅の出入りの瞬間を狙うことが多いのです。
自宅をストーカーに監視された経験を持つ人は、夜に一人で寝るのが難しくなることもあります。
もしも自宅をストーカーに狙われているなら、寝ている間にストーカーに家に押し入られ、そのまま襲われてしまう可能性もあるからです。そのため、実家に戻って家族と生活しなくては夜も寝れない人もいます。
恐怖心はなかなか取り払えない
ストーカーから受けた恐怖はなかなか消えることはありません。人間の脳は、強い恐怖心を受けると、その恐怖を頭の中で反芻し続け、恐怖を忘れさせまいとする習性があります。
この機能は、もともと厳しい自然界で危険にあった時、同じようなミスを繰り返さない、もしくは危険となる対象物を排除するために備えられたもので、生存率を高めるという意味では必要な機能です。
しかし、現代社会において刻み込まれた恐怖心は、自らを生かすのではなく、反対に自滅に追い込んでしまうことが多いです。
ストーカーからは逃げるしかない?
ストカー被害は多種多様ですが、特に精神的損害や、金銭的問題が身に降りかかる人が多いです。しかし、ストーカーに狙われているのに下手に恐怖心を感じないのも、仕事を辞めずに続けるのも、実際にはかなり危険な行為です。
ストーカー犯は行為がエスカレートし、実際に障害や殺人に至るまで刑務所に行くことはまずありません。
つまり、ストーカーは基本的には誰にさえぎられることもなく、自由に行動できるということです。となれば、ストーカーから逃げ切るためには、まずは自分がストーカーの視界から姿を消し、その後もストーカーに追われないように努力する必要があるのです。
また、損害賠償請求を行うにしても、ストーカー犯に自宅や職場が割れているような状況で行うのはかなり危険です。まずは安全を確保し、ストーカーから逃げ切る努力を行いましょう。
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