高齢者ストーカーの増加?その背景にある闇とは

昨今、高齢者ストーカーによる被害が増加している。

被害を受けるのは決まって若い女性で、店舗や営業先で加害者と出会うことが多い。

加害者になるのは男性で5~70代の男性ストーカーで、独身というのがお決まりのパターンです。

こうした高齢者ストーカーの背景には一体何があるのか?

今回は探偵としての目線で独自に高齢者ストーカーの増加に潜む闇について探ってみました。

 

高齢者ストーカーは本当に増加しているのか?

 

高齢者ストーカーの増加については各種メディアが取り扱っています。

ネットで「高齢者 ストーカー」と検索すれば、ネットメディアのみならず、テレビなどでも報道されている様子が伺えるはずです。

また、探偵としての活動の中でも、確かに高齢者のストーカー被害者が増えたように感じます。

それも、はじめはストーカー事件への認知度が上がったせいなのかと感じていましたが、正確な統計データを洗ってみると、確かに高齢者による被害件数は増加していました。

 

最もストーカー加害者となりやすのは『3~40代』

平成28年度に警視庁が発表した『平成 27 年におけるストーカー事案及び配偶者からの暴力事案等の対応状況について』を見てみると、確かに高齢者のストーカー加害者が増えていましたが、それよりも目立ったのは、3~40代の加害者の増加傾向です。

【平成23年~平成27年度までの加害者】

30 歳代 は平成23年に3,805 人、平成27年には 5,158人となり、全体の23.5%を占める 40 歳代 は平成23年に2,894人、平成27年には4,557人となり、全体の 20.7%

この年代の男性にストーカー加害者が多い理由は定かではありません。

ただ、30~40代は何かとストレスの多い環境にいる人間が多く、ストーカー加害者になる確率は高いとも考えられます。

 

高齢者のストーカー犯罪は増加しているが・・・

 

一方、同発表から高齢者と言われる60~70代以上の加害者の数字も見てみましたが、その推移はあまり大きくありません。

ただ、増加率はほぼ2倍以上となっており、30~40代の増加率と同じレベルで増えていると考えることができます。

【平成23年~平成27年度までの加害者】60 歳代は平成23年には983人、 平成27年には 1,510人となり となり、全体の6.9%を占める 70 歳以上 は平成23年に313人だったのに対して、 平成27年には 615となり、全体の約 2.8%を占めている。

高齢者のストーカー加害者は平成23年から全体のおよそ1割のまま推移しており、特別高齢者のみが増加傾向にある事実は見受けられませんでした。

 

高齢者ストーカーは目立ちやすい?

高齢者ストーカーがクローズアップされている背景には、日本が抱えている高齢化問題があります。

現代日本では若者が減り、高齢者ばかりが増えていく現象によって起きる様々な社会現象が問題視されているため、高齢者によるストーカー問題も、同じような社会問題として取り上げられています。

ですが、数字から見ると、高齢者によるストーカー被害は1割のまま増えていません。

自動車事故のような爆発的な急上昇も無ければ、全体を占める割合の変化もないのですが、実際には『高齢者ストーカーが増えた』というよりも『ストーカーの全体数が増えた結果、当然高齢者の加害者も増えた』と判断するのが正しいように思われます。

それでは一体なぜ高齢者ストーカーは注目されているのか?その理由について調べてみたところ、高齢者ストーカーがメディアに良く取り上げられる原因は、数ではなく、その行動に最大の原因があるように思えます。

 

接客業従業員へのストーカー行為

 

高齢者のストーカー問題について調べてみると、インターネット上で最も多く報告されているのは『接客業店員をストーキングする高齢者』についてでした。

コメントの中には『レジで手紙を渡された』『手を握られる』『いつも話しかけて同じレジにやってくる』『デートにいきなり誘われる』といった被害が多く、中には店外での尾行や、SNSを使って住所を特定されたケースも発生している様子が伺えます。

 

スーパーや100円ショップ、コンビニ、喫茶店などで被害が多発

高齢者ストーカーに狙われたと言われる人々は、決まって高齢者が集まりやすい場所で勤務しています。

日中のスーパーや100円ショップは高齢者が良く訪れる場所ですし、同じくコンビニにも高齢者はやってきます。

また、喫茶店なども今や高齢者のたまり場と化しているので、同様にストカー被害に合う確率も高いのでしょう。

 

ストーカー行為を咎められにくい高齢者達

 

店舗の授業員に対してストーキングを行えば、被害に会うのは従業員だけではありません。

授業員を雇用する店舗側も同じく被害を受けることになりますし、場合によっては営業妨害に発展するかもしれません。

ストーカー被害を受けた従業員は、被害が明確になりはじめると、まず被害の実態を上司に報告します。

ところが、被害を受けた上司は、そう簡単に被害届を警察に出せません。

なぜなら、相手は店のお客様であり、店員に対して好意を示したからと言って警察に突き出すような真似は出来ないのです。

また、営業利益を追求し過ぎる上司となると『従業員のストーカー=美味しい固定客』のように判断し、従業員を美味しい餌のように使う人間もいるのです。

こうなってくると、被害はさらにエスカレートします。

ストーカーは何度も店舗にやってきて行為を繰り返し、最後に警察が登場するまで、被害女性は煮え湯を飲まされ続けます。

 

ストーカー行為を行う高齢者は孤独?

ストーカー行為に走る高齢者はかなりの確率で独身者だと言われています。

高齢になっても孤独であることの不安や恐怖というのは並大抵ではありません。

そのため、高齢者はパートナーを求めようとするのですが、高齢者にそのような出会いの場はまず無い・・・そこで、自然のなりゆきとして自分が良く通う場所で好みの若い異性を見つけ、しかも優しくされてしまうと、ついストーカーになってしまうのかもしれません。

 

年齢差がもたらす悪質な行動

 

ストーカー高齢者が目立つ理由の一つとして、相手を支配出来ると思い込んでいる悪質さも注目すべきポイントです。

高齢のストーカー犯たちが狙うのは、決まって若い男女です。

人間に限らず、年老いた動物は常に若いDNAを求めるもので、その欲求は年齢が上がるたびに上昇していきます。

しかし、性的な欲求は3~40代をピークに降下します。

年上の人間というのは、年下の人間を簡単に支配できると思い込むものです。

その背景には年齢差と同時に、現在の高齢者たちが男尊女卑の社会に生きてきたことも大きく影響しています。

また、高齢者はリスクを判断する能力や認知の低下より、ストーキングを危険なものと思わずにやってしまう恐ろしい部分も持ち合わせています。

 

まとめ

 

高齢者ストーカーは増加していますが、彼らは目立った行動をしますが、そもそも体力や攻撃性が衰えているため、悪質な暴行、傷害、殺害にまで発展するケースはまだ確認できません。

ですが、リスクを図る能力の低下や、年下を簡単に支配できるという思い込み、孤独への恐怖、そして店舗の従業員を狙うという目立ちやすい行動のせいで、高齢者ストーカーの増加が目だっていると考えらえます。