ストーカー事件を起こす人間の殆どは男性です。
さらに、事件によって甚大な被害が生まれるのも、決まって男性ストーカーの犯行となります。では、男性ストーカーはどのように危険性が高いのか?被害の実態についてご紹介します。
1 「直接的な攻撃をされる」
男性がストーカーになった時に最も恐ろしいのは、直接的な攻撃を受けることです。
男性は異性を逃がさないとなると、脳内で激しいアドレナリンが分泌されます。
このアドレナリンにより、男性は無理にでも女性を手に入れようとするのは、生存競争に生き残るための手段として男性の脳刻まれた原始的なプログラムです。
このプログラムが残っている以上、男性はストーカーになる時には、異性を逃すまいと攻撃的になり、異性を自分のものにするまで諦める所か、その異性に危害すら加えようとします。これも男性のもつ攻撃的な側面がさせるもので、異性を殺害した場合、その男性の多くは自らも破壊しようとします。
器物破損
攻撃的になったストーカーは、本人に会うためならあらゆる手段を取ろうとします。自宅におしかけ、ドアが開かないならドアを破壊しようとしたり、窓ガラスを割って侵入しようとする。
それでもだめなら、車を破壊したりするなど、大量のアドレナリンによって攻撃的になった男性の破壊衝動はとどまる所を知りません。しかし、ストーカーに自宅を襲われた場合には、物が破壊されるのはまだ良いほうです。うっかり自宅に挙げてしまって、室内のものを壊される時には、本人も傷を負う可能性が十分にあると思って良いです。
傷害を受ける
ストーカーが被害者に傷を負わせるのは何も珍しい事ではありません。
特に芸能人やタレントを狙うスターストーカーとなる男性が行き着くのは、いつでも本人に深手を負わすことを目的としています。
傷害を負わせるストーカーは、あらかじめ計画を立て、凶器を準備するパターンもあれば、偶発的に怪我を負わせることもあります。
偶発的に相手を襲う場合、その大半は素手となります。力強く相手の腕をひっぱって転倒させたり、相手を押し倒す、もしくは殴りつけるなどの攻撃により怪我をする女性は多くいます。怪我の度合いは相手の攻撃性にもよりますが、アドレナリンが大量に分泌された男性は平時よりもはるかに攻撃性が上がっているので、素手で致命的な傷を負わせることもあります。
相手を死亡させる
相手を死亡させるストーカーは、予め殺害計画を立て、凶器を準備して襲うことが殆どです。また、中には複数人で被害者を襲い死亡させるケースもあり、その殺意は相当のものと考えられます。
ストーカー行為の末殺害に至る犯人の多くは、異性から相手にされなかった事に対して激しい憎悪を抱いており、傷つけられたプライドを取り戻そうと必死になります。
そのため、特にプライドが高いものの、自尊心が低い男性ほど殺害に至るケースが多く、もともと攻撃的な性格で、異性を支配しようとする欲求が高い男性が多いです。
また、執着心が非情に強く、自分のものにしようと必死になろうとします。この手のタイプの男性は、相手を殺害するほどに相手を愛しているパターンもあれば、そうした愛情とはまったく違う、サイコパス的な発想により殺害することもあります。
いずれにせよ、危険な兆候を現すタイプの男性からストーカーをされているなら、恐ろしい結末を迎える前に早めに対処すべきです。
2「関節的な攻撃をする」
ストーカー化した直接的な攻撃よりも関節的な攻撃を行います。また、最近ではインターネットを利用した間接的攻撃も目立つので、ストーカーに会っているなら、ネットの利用を控えるほうが良いでしょう。
インターネット上での悪口
インターネット上で悪口を言い、その悪口を相手の見える場所で発言するのは男性ストーカーの特徴です。一方、女性ストーカーも悪口などは言いますが、相手には見えない範囲にとどめるか、非公開アカウントを利用し、その中で悪口を言うことが多いかもしれません。
ただ、ネット上での悪口といっても、本人にしかわからない内容で攻撃することが多いでしょう。ブログへのコメントや、SNS上でのやりとり、もしくはSNSのタイムライン上で悪口を言います。
こうした行いは、実は男性の攻撃心理が「争いは公で行うべきものだ」といった方向に強く働くからです。
誹謗中傷や名誉棄損
誹謗中傷や名誉棄損となりえるような悪質な言動により、本人の立場を無くしたいと考えるストーカー男性は多いです。ただ、ストーカーとしての執着心はそれほど強くなく、相手を殺してでも自分のものにしようとするような攻撃性と執念はありません。むしろ、失恋によって受けてしまった傷をいやすために、相手にも同じような精神的損害を追わせようとしている節があります。
3「執拗な嫌がらせを繰り替えされる」
ストーカーとなる男性は、ストーカー相手の女性が嫌がることをあえて行うタイプもいます。
ストーカーの心理としては、相手が嫌がる行為を見て喜ぶサディズムもありますが、嫌がらせによって失恋の傷を癒そうとする復讐に燃えるタイプもいます。
無言電話
ストーカーが行う嫌がらせの典型例が無言電話です。相手に恐怖心を与えるために、執拗に何度も無言電話を繰り返し、不快感と恐怖を募らせることに喜びを覚えています。
無言電話を繰り返すストーカーは恋愛感情によるものもあれば、ただ単に嫌がらせのみを目的とするサイコパス型のストーカーもいます。
何度も繰り返されるようなら、その後にはかなり危険な出来事がまっているかもしれないので、早めに誰かに相談しましょう。
相手の家に物を置いておく
嫌がらせとして相手の家に不審物を置いていくストーカーは珍しくありません。主にドアノブや玄関の下に荷物を置いておくことが多く、中には不快な物質が置かれています。
置かれている物によっては、かなり精神的ショックが大きいものもあります。不審なものがあったら開けてみずに、警察などに相談して中身を確認してもらうほうが良いでしょう。そちらのほうが、スt-カー事案として警察も親身に相談を聞いてくれます。
4「リベンジポルノ」
最近のストーカーに多くみられるのが、ネット上に異性との性行為や裸体などの映像をアップロードする、所謂「リベンジポルノ」です。
リベンジポルノに関しては、ストーカー規制法とは別に作られたリベンジポルノ法案によって法的には処理される問題です。しかし、リベンジポルノを行う人間は、同時にストーカー行為に走るケースも目立つので、この二つの問題は同時に解決すべき事が多いです。
リベンジポルノに関しては、交際中に撮影した裸や性行為の動画が問題となります。さらに、それらの映像は被害者の同意のもと撮影されている場合が多いの問題です。
交際中に写真や映像を取らせて欲しいと頼まれると断れないかもしれませんが、出来る限り断り、のちのリベンジポルノに備える必要があるでしょう。
5「家族への攻撃」
ストーカーが行う最悪のパターンは、本人以外の家族にも攻撃を加える場合です。
こうした攻撃を行うストーカーは、同時にDV被害を起こしている男性が多く。被害者との間には接近禁止令が出ていることもあります。
被害者との接触を家族が拒む
家族へ攻撃するストーカーは、被害者と離婚した男性に多くみられます。また、その離婚理由はDVが原因となっており、もともと異性を力によって支配しようとする暴力的な男性が多いのかもしれません。
また、執着心も相当なもので、実家にまで押しかけて、別れた妻と会わせろと怒鳴り込むケースもあります。
しかし、DV被害によって逃げてきた女性の家族は絶対に娘を加害者に会わせません。すると、加害者の怒りはその家族に向かいはじめ、最終的には家族を殺害してしまうのです。
警察は保護できない?
被害者はシェルターに入ることで警察に保護されますが、被害者の家族がシェルターに入ることはかなり難しいでしょう。
加害者に家族が狙われる恐れがあるといっても、ストーカー犯が本当に殺害にまで至るケースは少なく、警察が家族を保護するか、自宅を監視してくれるケースは見聞きしたことはありません。
まとめ
男性ストーカーの攻撃性は非常に高く、女性ストーカーに比べると、被害者にとってはかなり危険な存在です。
さらに、相手がどんな行動に出てくるのか、被害者にはまったく予想がつきません。楽観視はせず、常に最悪の事態に備えましょう。
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