なぜ看護師は被害者になるのか?ストーカー加害者の思考

看護師に対してストーキングを行う人間は数え切れません。

調査の中で経験したものや、見聞きしたもの、ニュースで知ったものも含めると、私が認識できた範囲でもかなりのものです。

看護師は患者にとってとても大切な存在です。

病気やケガで弱っている患者さんに優しく接してくれる姿に安心感を覚えた経験を持つ人も多いはず。しかし、そんな看護師に対するストーカー行為が次第に浮彫になりつつあります。一体なぜ看護師はストーカー被害に合いやすいのか?その実態について迫ってみたいと思います。

10人に1人は患者からのストーキングを経験

 

看護師のストーカー被害について調査研究を行う北里大学の和田耕治講師によれば、2010年2月に行った調査の結果、220人中24人の看護師が患者からのストーカー行為を受けたと回答しています。

同調査は2010年のものですが、ストーカー行為は次第に増え続けているとされており、ここ数年の間に医療関係者の間では、患者からのストーキングを防止するための対処法を考案、実施しているようです。

 

看護師へのストーキングの実態

 

看護師にストーキングを働くのは主に患者とされています。

ところが、過去の事件を紐解いてみると、患者だけでなく、医師までが看護師にストーカー行為を働いた経緯などが見て取れます。

 

中高年に多い看護師ストーカー

中高年に看護師ストーカーが多いと言われています。

特に独身者ほどストーキングに走りやすいのが特徴で、探偵事務所にも時折、スト―カー化した元患者が看護師を探して欲しいという相談をしてくる人が居ます。

もちろん、この手の相談は断ることになっていますが、彼らは恐ろしいほどの執念で他の探偵事務所にも相談をしては断られるということを繰り返しています。

 

病院でお世話になった礼という口実

 

「病院でお世話になったから、その看護師さんを探して欲しい」といってやってくる中高年ストーカーは、実際には礼をいうのは口実で、そのあと交際に発展することを期待しているのでしょう。

ストーカーは嘘が上手い生き物です。

あの手この手でうそをつき、何が何でも看護師と接触したいのでしょうが、必死さがあまりにも前に出過ぎているので、相談員はすぐに気が付きます。

 

看護師の優しさに必要以上の好意を抱いてしまう

 

中高年の独身者がストーカーになってしまう理由。

そこに隠されているのは、彼らの孤独さと、看護師の持つ優しさが生んでしまった悲しい出来事です。

 

患者にやさしく接し過ぎてしまう看護師達

患者たちにとって、癒しとなるのは医師ではなく、多くの場合は看護師です。

特に入院患者にとって、日常生活の世話をしてくれる看護師の存在はかかせません。

常に親身に接してくれ看護師に対して嫌悪感を持つ人間よりも、好意を持つ人間の方が圧倒的に多いです。

しかし、中には必要以上の好意を抱き過ぎてしまう人もいます。

 

孤独は優しさに好意を持ちすぎる

 

優しく接してくれる看護師に好意を持つ患者は多くとも、ストーカーになる人間は限られています。

彼らの特徴は、独身、もしくは中高年の男性というのが共通点とも言われます。

孤独な人間ほど愛情に飢えているものです。

看護師が自分に向けてくれる優しさを相手からの好意と勘違いする確率は、孤独感が大きい人間ほど増します。

特に、中高年は孤独感が大きいがゆえ、看護師をストーキングする確率も上がるのでしょう。

また、看護師ストーカーには既婚者もいます。彼らもまた、心の中には大きな孤独を抱えています。

実際に孤独なのかどうかよりも、孤独感をどれだけ抱えているかがストーカー化と大きく関係しています。

 

優しすぎる看護師がストーカーに狙われる

医療業界において、看護師がストーカーに狙われるのはもはや常識化しています。

また、医療関係者が患者にストーカー化されないような教育も行われています。

それによれば、ストーカーに狙われやすい看護師には次のような特徴があると言われます。

 

患者に必要以上に笑顔で接しすぎる

 

ストーカーはベテランの看護師よりも、新人看護師に狙いを定めやすいと言われます。

新人看護師は仕事に一生懸命で、常に笑顔で患者さんに接します。

そのせいで、ストーカー化しやすい患者好意を抱かせてしまい、ストーカー化してしまうと言われています。

 

患者を介抱する時に尻を突き出す

笑顔以外にも、運悪く患者に対して肉体的なアピールに似た行動をしてしまったためにストーカー被害者となることも多いのです。

尻を突き出してしまったり、胸をおしつけてしまったりといった行動がストーカー化の原因に繋がると言われます。

 

女性ストーカーも多い

看護師を狙うストーカーの中には女性も多くいます。

男性看護師もやはり若い男性が狙われる率が高くいと言われています。

ストーカー化するのは女性という思い込みのせいで、男性看護師が油断していると、ストーカー化しやすい女性に狙われる羽目となっています。

 

看護師を狙ったサイバーストーカーも

看護師を狙って探し続けるストーカーは、何も病院にやってくるとは限りません。

SNSを使って看護師の素性を調べあげ、コンタクトをとって来るストーカーも居るのです。

前述の通り、彼らは手段は選びません。

探しだすためなら、高齢者がネットストーキングに走ることもあります。

 

まとめ

 

ストーカー化する患者に対して強く出れないのも看護師の特徴です。

看護師は患者に対して強く出ることが出来ません。

そのため、あとは上司に頼ることになりますが、それでも対処しきれない被害者も多いです。

また、医療機関の中には、看護師のストーカー被害に対して積極的ではないどころか、患者に対して失礼だと一喝されてしまうような現場もあるようです。

 ストーカーに狙われて勤務先を変えることになり、探偵にストーカー調査を依頼しに来た看護師もいます。せっかく親身になって看病した患者にストーカー化されるというのは不条理なものですが、一度被害が始まってしまえば、あとは警察に相談し、徹底的にストーカーに対処するしかありません。