ストーカーは被害者を装っている?被害の責任のありか

ストーカーはが被害者を襲う時、実は多くの人間が自分を被害者だと思っています。

多くの人は、ストーカーは悪意によって行動すると思っていますが、彼らにすると、自らこそが被害者だと思っているのです。しかし、その被害妄想こそが彼らに攻撃性を与え、被害者につきまとう執拗さを持たせているのです。

ストーカー加害者は被害意識により動く

スト―カー犯人というと、被害者にたいして暴力をふるい殺害に至った凶悪犯というイメージが強いでしょう。

そのためか、犯人は他の職業犯罪者や異常殺人犯人と同じように、利益や快楽、妄想のために犯行に及ぶ理解不能な人間だと思われがちです。

ですが、彼らの頭の中のブラックボックスをいったん紐解いてしまえば、その中には強い被害感情が渦巻いていることが分かるはずです。

 

被害者に対する復讐心を抱くストーカー

ストーカー犯罪の多くは、異性関係のもつれによって発生します。

この時、恋愛において「振った側」「振られた側」の内、ストーカー化するのは圧倒的に『振られた側』なのです。

恋愛関係において、理論的に考えれば破綻の理由は両者にあると言えます。しかし、より動物としてのシステムに近い部分の思考。つまり本能において考えるならば、振られた側は振った側に対して自分の存在を傷つけた存在として認識します。

このような思考が発生するのは誰にでもあることです。また、振った側も内心罪悪感を抱くことが多いでしょう。

ただし、ストーカーになる人とそうでない人の決定的な違いは、傷つけられる量の差です。

特に自分の自尊心や存在理由まで傷ついてしまうタイプほど、自らの存在理由を取り戻すためにストーカーと化し、相手に被害を与えようとします。

この行動は男性ばかりでなく、女性もまったく同じであり、陰湿さでいえば、女性のほうが時として恐ろしい行動に出ることもあるのです。

 

被害者に謝らせようとする加害者

加害者は復讐心によって行動するため、加害者に謝らせようとすることは良くあります。

それですめば問題ないのですが、加害者の恐ろしい点は、自らで自らの精神的損害をより広げてしまっているため、ただの謝罪程度では納まりが付かなくなってしまっているのです。

 

好意と敵意が入り混じった被害妄想

ストーカーは被害妄想も強いものの、さらには相手に対する好意も同様に強いのが特徴です。

この感情は、一般的には「愛憎入り混じった」という表現にぴったりと当てはまるでしょう。憎いながらも愛情があるからこそ、より行為はエスカレートしていきます。

 

気が付いた時には止められなくなっている

愛憎によりエスカレートしたストカーは、その行為が激しくなっていくにつれ、次第に自らブレーキをかけようとする癖があります。つまり、自分を客観的に見ている部分も持ち合わせているのですが、すでに自分の理性では到底止められないほどに加速したエネルギーにより、自分をコントロールできなくなっています。

その結果、被害者を自分のもとに取り戻す手立てが無いとわかった時点で、相手を殺し、自らも死のうとするのです。ストーカー加害者の多くは犯行を行った後でも逃亡はせず、すぐに逮捕される、もしくは自殺するケースが多いのは、こうした精神状態が原因なのです。

 

ストーカー被害にあう人間は自分を加害者と思い込みがち

ストーカー加害者の場合は被害妄想に取りつかれやすい一方、加害者はストーカー被害を受けている理由を自分のせいにしやすい人が多いです。

その理由は、前述の通り、恋愛における動物の本能により、振った側が加害者となるシステムが強く影響しているほかにも、次のような理由で加害者妄想を抱きやすいです。

ストーカー犯による脅迫

ストーカー犯が被害者に電話をしたり、なんらかのメッセージを伝える時には、決まって

「自分がこんなことをしているのはお前のせいだ」

といった内容を含めてきます。さらに暴力を振るう、もしくは社会的に抹殺するといった悪質なメッセージも添えてくるため、被害者は正常な判断力を失い、自らが加害者であり、自分のせいでこの事態が引き起こされたのではと思い込みはじめるのです。

こうなると、すでにストーカー犯の思うつぼと思って良いでしょう。

加害者は相手を支配することが目的であり、相手が脅迫と加害妄想による罪悪感にかられれば、さらに行為はエスカレートしていくはずです。

また、この様に他人に支配されやすい性格の持ち主ほど、ストカー犯のターゲットとされやすいです。自立心が強く、他人と自分をはっきりと分けて考えるような人間ほど、じつはストーカー被害者にもならないばかりか、加害者にもなりえないのです。

加害者に対する愛情

ストーカー被害者の中には、加害者に対してまだ愛情を抱いているようなケースがあります。

この問題はDV被害によってストーカー化した相手から逃げる女性に多いのが特徴であり、下手をすると、周りの助言むなしく、再びもとの男性のもとへ戻っていくこともあります。

こうした愛情を抱いてしまうのも、自分が被害者ではなく加害者であると思い込んでいることが原因でもあり、また、加害者との支配関係を求めてしまっているからなのです。こうした自分を客観視し、見つめなおすことにより、ストーカー被害はより早く解決できるでしょう。

 

ストーカー被害から逃れるためには、ストーカー加害者は加害者意識を、被害者はしっかりと被害者である自覚が必要になる。

ストーカー問題を解決するためには、被害者は加害者の前から完璧に姿を消し、なおかつ加害者は被害者を二度と追わないようにする必要があります。

そのためには、加害者は自分がいかに恐ろしいことをしているのかを知り、被害者は自分が明らかな犯罪の被害にあっていること、さらには命の危険性もあることを自覚しなくてはなりません。

元々の恋愛に加害者も被害者もいない

もともと恋愛においては、加害者も被害者もいません。ただそれは、パートナー同士の相性が悪かったという単純な問題にすぎず、失敗したら次の恋愛に挑むか、別のことに打ち込めばいいだけなのです。

この現代において、人生を棒に振ってまで支配的な異性関係を持つことは意味がありません。ストーカー被害をうけたら、すぐに相手から逃げ、自分の人生を守る必要があるのです。

また、加害者をその後ストーカーにさせないためには、なんとかして加害者の被害妄想を止める必要があります。その点は、警視庁のストーカー更生制度を利用するか、別の方法によって現実と向き合わせる必要があるでしょう。

 

まとめ

ストーカー問題における加害者と被害者は、今や法を犯した人間が明らかな加害者となります。

また、法を犯してまで自分に危害を与える相手を擁護する必要はありません。犯罪となれば、もはやどちらからが加害者と被害者なのかは明確なのです。