浮気調査を行った結果、その相手がだれか解った時、その浮気相手と話し合いを行いたいと思う人もいるでしょう。
また、人によっては自分で浮気相手と話すことが出来ない人もいるので、探偵に頼み、変わりに交渉してもらいたいと考えている人もいるでしょう。
そこで、今回は浮気相手との話し合いを如何にして行えば良いのか?また、その話し合いを探偵に頼む事が可能なのかについて一緒に考えて行きたいと思います。
この記事の内容
浮気相手と話し合いたい内容
浮気をされた依頼者が浮気相手と話し合いたいと考えるのは、主に次のような内容となることが多いでしょう。
パートナーとの関係を断つ確約を得るため
人の恋愛関係というのはそう簡単に絶つことは出来ません。浮気の証拠を本人に突き付け、浮気を辞めるとその口から聞いたとしても、裏で浮気を続ける可能性は十分にあります。
だからこそ、浮気相手とじかに話をし、二度と自分のパートナーと会わないことを約束させる必要があるでしょう。
浮気相手の気持ちを確かめるため
浮気相手とはいえ、その関係が不倫にまで発展していれば、何がなんでも自分のパートナーを奪い取ろうと考えている人もいます。
もしもそんな考えを持っているのであれば、離婚をすればパートナーの思うつぼ。事実を確認するまで迂闊に離婚する訳にはいきません。
慰謝料を支払ってもらうため
浮気相手に慰謝料請求を行っても、一切応答が無い場合があります。
そのため、直接浮気相手と会って話をしたいと思う人も多いでしょう。
慰謝料の交渉のため
慰謝料の交渉が難航している場合、金額の交渉のため直接話をしたいと考える人が多いです。
ただ、慰謝料の交渉は直接会わずともメールや電話で十分に行えるので、よほど交渉が難航している場合か、もしくは初めから交渉を有利に運ぶために行われる場合が多いです。
浮気相手に直接文句を言いたい
自分のパートナーと浮気をしたことに対して、本人に直接抗議をしたい人は多いです。
ただ、こうした言動を取ると行いが複雑になるばかりか、激高しトラブルに発展する場合が多いです。
浮気相手の顔を見てみたい
自分の配偶者が浮気をした人間が、いったいどんな人間なのか、直接自分の目で確かめたいと思う人もいます。
これらの理由により、依頼者は浮気相手と直に会いたいと考える人が多いですが、浮気相手と直接会うのは感情的になりやすく危険です。できる限り直に合わずに済む方法を考えた方が自分のためになるでしょう。
また、浮気ではなく不倫関係にある相手の場合、相手が貴方に対して強い嫉妬心や恨みを抱いている場合があります。
特に女性は、正式なパートナーである奥さんに激しい恨みを抱いているかもしれません。もしも直接会ったときに何が起きるか予想も付きません。
探偵は浮気相手と話し合いはできない?
以上の様な理由から、自分では行えない話し合いを浮気調査のついでに探偵に頼みたいと考えている人は多いです。
私個人も、実際にそうした相談を受けたことがありますが、残念ながら、探偵として依頼者の代わりに浮気相手と交渉を行うことは出来ないのです。
示談交渉は弁護士の仕事
慰謝料などのお金の話を本人の代わりに交渉する権利は日本では弁護士にしかありません。
もしも示談交渉を弁護士以外の人間が行うと、非弁法違反として刑事告訴されることもあります。特に相手側に弁護士がついている場合は、弁護士以外が交渉の席についた時点ですぐさま刑事告訴されるでしょう。
また、多くの人が誤解してしまうのですが、慰謝料請求の書類を作れる行政書士も示談交渉をもってはいません。もしも行政書士が示談を行えるといっても依頼しない方が良いでしょう。
探偵業法の範囲外の仕事
探偵業の業務の適正化に関する法律(探偵業法)において、探偵業は特定個人に関する調査を行い、その調査結果を依頼者に報告することを業務として定めています。
つまり、仮に探偵が業務の一環として浮気相手と話し合いを行うとしても、その仕事は探偵業の範囲を逸脱した行いであり、業務としてお金をもらうことは出来ません。
ただ、探偵としては行えなくても、一般人としては話をすることが出来るので、探偵という立場を出す必要がないのであれば話し合いを行うことが出来ます。
アフターサービスで浮気相手と話しをすることは出来る?
探偵として浮気相手と話しをすることは出来なくとも、業務以外で浮気相手と会って話をすることは出来ます。
ただ、その場合、多くは依頼者同伴のもとの話し合いとなるか、話し合いを行っても、本人の代理人として要求を伝え、なんとか理解してもらうこと位しかできません。
また、お金の交渉も前述の理由によって行えませんし、もちろん、脅迫めいた行為などは一切行うことができません。
浮気相手と話し合いを行っている探偵社を探すには?
浮気相手との話し合いは、そもそも探偵業の正式な業務ではないので、各社HPを見ても載っていることはないでしょう。
ただ、正式な業務ではなくとも、なんとか頼めば、アフターケアとして浮気相手との話し合いに同席したり、代わりに話し合いを行ってくれることもあるでしょう。
ただ、こういう業務は調査員が行うわけではなく、相談員やそれ以外の人間が行くことが多いです。探偵社の調査員はその顔が割れると厄介なことも多いので、あまり表に出ることはありません。
まとめ
浮気相手との話し合いは大変ですし、だれかの力を借りたいと考える人も多いでしょう。
ただ、探偵が代わりに話し合いを行ってくれることは少ないので、あまり期待しない方が良いです。もしもお金の交渉であれば、弁護士に頼るのが最も懸命な判断といえます。
また、仮に自分で浮気相手と直接話し合いを行う場合は、危険なことは絶対に行わないでください。
冷静な判断のもと行動し、結果的に貴方自身が幸せになるための計画を立ててください。
多くの依頼者が、浮気相手のもとに乗り込んで行き、結果的に自らの人生を不幸へと追いやっていきます。浮気をされて十分に苦しんだ人間が、それいじょう自分を苦しめる必要はないのです。
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