2016年冒頭から連日の様にテレビを賑わす著名人の不倫事情は、誰もが注目してしまう一面でしょう。
しかし、こうしてスキャンダルが明るみに出ることは、何も著名人だけが恐れるべきものではありません。
今の時代では、私達一般人もこうしたスキャンダルにまみれてしまう可能性があるのです。
この記事の内容
SNS時代の魔の手
私たちが普段何気なく利用しているソーシャル・ネットーワーク・サービス(通称SNS)は、多くの情報を手に入れることが出来るばかりか、その拡散力にも目を見張るものがあります。
特にSNSで拡散力を持つと言われているのが『炎上ツイート』と言われるものです。
炎上の多くはスキャンダルの暴露となっており、その殆どはユーザー自身のミス(本来非難されるべき内容を、そうとは知らずに書き込んでしまう)ですが、現在は多くの依頼をこなす人達で溢れています。
しかしその一方で、他人のスキャンダルを暴露する人も現れはじめました。
インターネット上で浮気をされた事実を暴露してしまう
昨今、インターネット上では配偶者や恋人に浮気をされた事実を暴露してしまう人が増えてきています。特に暴露が盛んなのが大手SNSサイトのツイッターです。
ツイッターの拡散力は恐ろしいものです。
しかも浮気や不倫ネタは誰もが飛びつきやすいため、一度流れ出したら最後、本人がツイートを消したとしても、そのコピーが至る所に出回ってしまいます。
さらに、ツイッターはまとめサイトが多数あるため、ツイッター上からは投稿内容が消えたとしても、インターネット上から消えることがありません。
顔写真やLINEの文面をアップロードする人も多い
顔写真やLINEの文面などをそのままアップロードされてしまう事実です。
一旦アップロードされてしまったものは、前述の通り、多くのアカウントに拡散され、最終的にはインタネット上のまとめサイトなどに載ってしまいます。
さらに恐ろしいのは、ここからネットユーザーによる個人情報の特定が始まってしまう点です。
ネットユーザーの調査能力は、本職の探偵も恐れるものです。一個人の力ではなく、多くのユーザーが協力して個人情報を特定するため、そのスピードもさることならがら、追及の姿勢にもまったく容赦がありません。
それにゆえに、今浮気問題を引き起こしてしまった多くの人が、インターネット上にプライベートな内容を公開され、自身のアカウントを全て停止する羽目に陥っています。
動画をアップロードする「リベンジポルノ」
浮気の報復として最も恐ろしいのが、交際中に撮影した性行為の動画をネット上に流出させる、いわゆる「リベンジポルノ」です。
リベンジポルノは今や世界中で社会問題となっています。そもそも撮影を許さなければ良いのですが、恋愛中のカップルは正常な判断力や危機感が薄いため、撮影を許してしまうこともあります。
また、ネットリテラシーが薄い若年層となると、リベンジポルノそのものに警戒心が無く、性行為の撮影を簡単に許可してしまうかもしれません。
ネットに流出した動画は削除してもらうことが可能ですが、海外サイトとなれば簡単には行きません。一つの動画を消すのに膨大な時間と費用が必要になることもあるので、リベンジポルノには常に注意しましょう。
インターネット上に公開された情報は消せるの?
一旦インターネット上に公開されてしまった浮気の事実は完全に消し去ることは出来ません。
例えばツイッターの場合、個人情報保護のため、問題のあるツイートは運営側から非公開にすることが可能です。
しかし、幾ら非公開にしたとしても、やはり拡散されてしまった文章や画像を消すのは難しいようです。ツイート内容をキャプチャーした画像だけが拡散されたり、文面そのものをコピー&ペーストする形で広まってしまったものが多数あります。
SNSの外部に内容が漏れてしまえば、もはや手の打ちようがありません。
特に海外サーバーを利用して運営されている2チャンネルなどで取り上げられてしまえば、削除依頼にはほぼ応じてもらえないと考えて良いでしょう。
浮気の情報を公開することは犯罪?
もし浮気をした事実をインターネット上に公開されてしまったとしたら、法的な手段に訴え出ることができます。
プライバシーの侵害
例え不貞行為を働いた事実であっても、その内容は本人にとってプライバシー領域の中に含まれる情報です。
また、それを実名を含めて公表するような事があれば明らかなプライバシー侵害となるため、民事訴訟を起こすことが可能です。
しかし、プライバシーの侵害で裁判を起こしたとしても、受け取れる慰謝料の金額はとても低いです。10万円程度となることが当たり前ですので、慰謝料の金額は期待しないほうが良いでしょう。
名誉棄損
名誉棄損は民放と刑法の双方によって定められた法律です。
刑法における名誉棄損の場合、相手に対して3年以下の懲役、禁錮または50万円以下の罰金が適応される可能性があります。
ただ、名誉棄損を成立させるためには、不特定多数の人々が見れる場所に投稿された内容により、自身の社会的評価が著しく低下させた場合である必要があります。
また、投稿された内容に具体的事実が書かれていた場合でしか名誉棄損は成立しません。ニュアンスが伝わる程度の文章だと、訴え出ることは難しいでしょう。
浮気をされても、インターネット上に暴露しない方が良い
例え浮気をされても、インターネット上にその事実を公表することは避けた方が良いでしょう。
その結果、相手の社会的地位を貶めることが出来たとしても、同時に貴方の社会的地位も落ちるのは目に見えています。
また、上記の通り、相手に訴訟を起こされると、今度はあなた自身が刑事罰を負うことになるかもしれません。メリットが少なく、デメリットばかりが大きい行為ですので、くれぐれも注意してください。
浮気をされた精神的損害を取り戻すためには?
インターネット上での公表を控えることになると、浮気被害者は受けた精神的損害をどの様に埋めれば良いのか頭を抱えてしまうでしょう。
しかい、日本はそうした手段に訴え出なくても、法律にのっとり、正しい手順を踏むことで慰謝料を請求することが出来ます。
この法制度を利用せず、ネットに書き込むという安易な方法に頼ると、必ず手痛いしっぺ返しをもらってしまうでしょう。
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