実は恐ろしい!不正アクセス禁止法とは?

最近は浮気の証拠を取るにも、スマートフォンやパソコンを使う機会が増えてきましたが、実はそこには「不正アクセス禁止法違反」として、刑法に違反してしまう危険性が潜んでいます。

そこで、今回は浮気調査をこれから行おうと思っている方の身の安全を守るため、この法律について皆さんと一緒に見ていこうと思います。

不正アクセス禁止法とは?

不正アクセス禁止法とは、コンピューター(端末)を利用した犯罪を防ぎ、インターネットの健全な成長を促すために設置された法律です。

【条文】

第一条  この法律は、不正アクセス行為を禁止するとともに、これについての罰則及びその再発防止のための都道府県公安委員会による援助措置等を定めることにより、電気通信回線を通じて行われる電子計算機に係る犯罪の防止及びアクセス制御機能により実現される電気通信に関する秩序の維持を図り、もって高度情報通信社会の健全な発展に寄与することを目的とする。

(不正アクセス禁止法より)

不正アクセス禁止法に該当する行為

不正アクセス禁止法において「違法」と定義されている行いは、条文によると以下の通りとなっています。

【定義】

4 この法律において「不正アクセス行為」とは、次の各号のいずれかに該当する行為をいう。
一 アクセス制御機能を有する特定電子計算機に電気通信回線を通じて当該アクセス制御機能に係る他人の識別符号を入力して当該特定電子計算機を作動させ、当該アクセス制御機能により制限されている特定利用をし得る状態にさせる行為(当該アクセス制御機能を付加したアクセス管理者がするもの及び当該アクセス管理者又は当該識別符号に係る利用権者の承諾を得てするものを除く。)

二 アクセス制御機能を有する特定電子計算機に電気通信回線を通じて当該アクセス制御機能による特定利用の制限を免れることができる情報(識別符号であるものを除く。)又は指令を入力して当該特定電子計算機を作動させ、その制限されている特定利用をし得る状態にさせる行為(当該アクセス制御機能を付加したアクセス管理者がするもの及び当該アクセス管理者の承諾を得てするものを除く。次号において同じ。)

三 電気通信回線を介して接続された他の特定電子計算機が有するアクセス制御機能によりその特定利用を制限されている特定電子計算機に電気通信回線を通じてその制限を免れることができる情報又は指令を入力して当該特定電子計算機を作動させ、その制限されている特定利用をし得る状態にさせる行為

(不正アクセス禁止法違反より引用)

この条文を見ても良く分からないかと思います。また、専門用語が乱立してるので、まずはこの定義に登場する重要な用語から解説させて頂きます。

「識別符号」

識別符号とは、サービス提供者側が利用者(ユーザー)を志岐悦するための符号(暗証番号)です。

簡単にいえば、これは「ID」「パスワード」を示している言葉で、アプリケーションやサービスを利用するために必要となります。

また、利用者を識別するために必要なものなら何でも識別符号となるので、音声や指紋、網膜など、ありとあらゆるものが識別符号に含まれます。

「アクセス制限機能」

アクセス制限機能とは、ユーザーをパスワードやIDなどによって制限、または解除するための機能です。

アクセスを制限するためには、当然識別符号(暗証番号)が必要となりますが、この法律以外では、ファイアーウォールなどを含むセキュリティ機能全般を指す言葉です。

「アクセス管理者」

アクセス管理者とは、インターネット回線を利用している電子計算機(パソコン・スマホ・タブレットなど)の利用について、その動作を管理する者を指します。

これはLINEの場合、LINEを運営する側にあたります。消してパソコンそのものを使うユーザーでは無いので注意しましょう。

 

ネットワークに接続していなければならない

上記の法律の目的や用語を見てもらえればわかる通り、この法律はあくまで「ネットワークに接続された環境下」であることを前提としています。

つまり、ネットワーク介さずにIDやパスワードを入力しても不正アクセス禁止法にはなりません。しかし、もしもネットワークを介すれば「不正な方法でアクセスをした」ことになり、不正アクセス禁止法違反に問われます。

このポイントは浮気調査では非常に重要な部分ですので、必ず頭に入れておきましょう。

1「不正ログインの禁止」

定義1は、「不正ログイン」を禁止するという内容になっています。

不正ログインとは、アクセス制限機能のある端末に対して、ユーザーの許可なくIDやパスワードを入力し、アクセス制限を解除してしまう行為です。

ただ、前述の通りネットワークを介さず、端末に直接IDやパスワードを入力する行為は該当しません。例えば、旦那さんの携帯電話の中身を見るために、携帯電話のロックを直接解除すれば合法ですが、別の端末からネットワークを経由して操作した場合には違法となります。

また、これはSNSのIDやパスワードにも同じことが言えます。

この場合、使用する端末に関係なく、本人の了承なくアクセス制限機能を解除すれば不正アクセス禁止法違反に該当します。

■2・3「クラック行為の禁止」

定義の2と3は、共にクラッキングを対象とした定義になります。

クラッキングとは、ネットワークを介してシステムに親友し、対象のコンピューターを不正に利用したり、内容を改ざん、破壊する行為をさします。これは俗にいう「ハッカー」と言われる人々を指す言葉ですが、厳密にはハッカーはコンピュータやソフトウェアの研究者を指すクリエイティブな発想のもの行動する人達であり、クラッカーとは対の存在です。

 

違反すると「罰金30万円以下」

不正アクセス禁止法に違反した場合の処罰は以下の通りになります。

自分が違反行為に走らないためにも、違反した場合のリスクについても知っておきましょう。

1・不正アクセス行為(IDやパスワードの不正取得、または無断利用)

3年以下の懲役、または100万円以下の罰金

2・不正アクセス準備行為(3を除く)

1年以下の懲役、または50万円以下の罰金

3・不正アクセスを知らずに他人のIDやパスワードを提供した場合

30万円以下の罰金

当初、不正アクセス禁止法違反の罰則は最長1年以下の懲役、または50万円以下の罰金でしたが、法改正によって罰則が強化されています。

また、今後もインターネット社会の発展と共に凶悪なクラック行為による犯罪被害の多発が続くことが予想されるため、罰則強化の動きは今後も続くとみられています。

浮気調査は不正アクセス禁止法に気を付ける

今やあらゆる情報がデータ化されているため、浮気調査の上で貴重な証拠がパソコンやスマホの中に残される機会も多くなりました。

しかし、情報を得ようと必死になるがあまり、不正アクセス禁止法を理解せずに行動してしまうと、せっかく得られた証拠が無駄になるばかりか、不正アクセス禁止法反として逮捕される恐れもあります。