2016年7月、NHKの現役アナウンサーがデートクラブに加盟していることがスクープされ物議を醸しています。
一般人や貧困層ならまだしも、現役のNHKアナウンサーまでもがデートクラブに加入するというのはかなりの異常事態です。
しかし、デートクラブが一体どんなものなのか知らない方も多いはず。
そこで、今回はデートクラブの実態について詳しく迫ってみたいと思います。
デートクラブとは?
デートクラブとは、恋愛を目的としたクラブです。その多くは会員制で、男性は高額の入会料が必要となりますが、女性は入会が無料です。
デートクラブは風俗とは違い、性的なサービスを表向きは目的としていません。また、東京都内のクラブのは「デートクラブ営業等の規制に関する条例施行規則」の届け出を行う必要がありますが、その他の都道府県では営業のための届け出や法律の規制はありません。
デートクラブのシステム
デートクラブでは「大人の男女の交際」を掲げ、あくまでデートを斡旋することを目的としています。クラブに入会している男女同士のデートの場をセッティングするのがクラブの仕事であり、その後のデートにクラブは殆ど関与しないのが通例です。
クラブの収入源は、男性会員から受け取る「セッティング料」と「年会費」「入会費」となります。また、クラブに入会するためには身分証や収入を示す証拠が必要となることもあり、富裕層の男性をターゲットとしています。
一方、クラブに入会する女性は入会費やセッティング料などが無料であるものの、容姿やステイタスが劣る女性会員は男性とのセッティングを後回しにされやすいです。クラブが好むのは、富裕層の男性が好むような若く、高ステイタスな女性(有名大学の学生、レースクイーン、モデルなど)となっており、場合によってはクラブから女性たちにお金が支払われることもあります。
デートクラブで肉体関係は当たり前?
デートクラブは、あくまでデートをセッティングすることを建前としていますが、その実態は男性への女性の斡旋であり、当然肉体関係があることを前提で運営されています。
デートクラブに登録している女性の多くは男性から受け取れる金銭を目的としています。しかし、ただデートをするだけで貰えるお金は、一回につき数万円が限度。
クラブによってはデート代金を貰えず、ただ食事を奢ってもらえるだけの場所もあるので、毎日のようにデートをしないと、とても大金を稼ぐことは出来ません。
これらのデメリットを補う方法と出会い系サイトを利用したパパ活というものもあり、デートクラブに比べるとまだ収益が見込めるようです。
しかし、これが「肉体関係を伴う」となると話は別です。
男性と肉体関係を持てば、店側から追加報酬(ボーナス)が内密に支払われる所もあります。また、顧客の男性と性的関係を持つことで、男性から直接お金をもらう個人売春に走る女性も多いです。
こうした実態はあれど、法律での取り締まりはまだまだ先になるでしょう。
デートクラブの実態はまだはっきりと解明されていませんし、会員には富裕層が多いため、警察が下手に手を出すと、思わぬ大物を捕まえてしまい、逆に警察の首が閉まってしまう恐れもあるのです。
デートクラブは不倫を簡単にする?
デートクラブに加入しているのは独身者だけではありません。
特に富裕層の男性は既婚率が高く、デートクラブを不倫の遊び場として使用しているケースが目立つと言われています。
一方、女性側も全てが独身者とは限りません。別の異性とデートをしてお金を貰えるのは、女性にとっても魅力が大きいもの。中にはお金ではなく、不倫デートを目的として登録している女性もいます。
こうなると、不倫を警戒する男女にとって、デートクラブは厄介な存在となるでしょう。高ステイタスだけれどもモテないことから、不倫の心配などしていなかった奥さんも、いつの間にかデートクラブに加入して不倫を楽しんでいる旦那さんに出し抜かれているかもしれません。
デートをしても不倫になりにくい?
デートクラブで出会った男女は、クラブを通して金銭のやり取りがあります。また、性交渉に及んだ場合にも、男性側から女性に金銭の受け渡しがあるのが通例です。
となると、一般的な不倫として見ることは出来ても、不貞行為とし見ることは難しいかもしれません。
不貞行為に関する定義はハッキリとしていません。そこで、過去の判例をもとに不貞行為の定義を求めることになっています。
その定義によれば、不貞行為とは「特定の異性と」「複数回に渡る性行為が」「お互いの好意に基づいて行われる」こととなっています。
となると、ここに金銭のやり取りがあると、好意に基づいての性交渉であることの立証が難しくなります。また、過去の判例においても、枕営業の場合には不貞行為を認めなかったケースがあります。
富裕層でなければ安心して良い?
デートクラブは富裕層向け、また、女性も容姿が優れていなければ優遇されない世界です。
しかし、だからといって中流、低所得層が安心できるとは限りません。
デートクラブ同士の価格競争
デートクラブの需要はとにかく高まっています。また、組織もさらに大きくなっています。そのせいで、NHKの現役アナウンサーまでもがデートクラブ登録する事態になっていると推測できます。
需要が高まり、多くのクラブが進出すれば、必ず価格競争が始まります。また、女性からの需要も高まるでしょう。となれば、安い値段で雇い入れることが出来る、中~低所得向けのデートクラブも登場してくるでしょう。
格差の開きが問題?
日本の景気は上昇していると言われていますが、格差の開きは今まで以上に大きくなっています。こうした社会を持ち始めた国々では、低所得層の女性が高所得の男性から金銭を受け取るために体を売るのは当たり前のように行われています。
デート・クラブが盛んなアメリカは、世界でもまれにみる経済格差を持つ国です。格差が広まれば、デートクラブの営業はさらに増していくでしょう。
愛人を求める女性は増え続ける?
富裕層の男性と関係を持つことは、女性にとっての本能のようなものです。
また、富裕層の男性がお金で若い女性を支配したがるのも、男性としての強い本能。ここまで需要と供給が合致したビジネスを止めることは、法改正に期待するしかありません。
また、デートクラブは都心部だけでなく、今後は地方都市にもその数を増やしていくと思われます。自分の旦那さんが若い女性に取られたとしたら、そこにはデートクラブの存在が隠されているかもしれません。
コメント