浮気調査が依頼するためには、対象者の住所とその勤務先、そして本人の顔写真は絶対に必要な情報です。
しかし、そのいずれかが掛けてしまうと、浮気調査を始める前に必要な情報を集めるため、事前調査を行う必要が出てきます。
じつは、この事前調査が本来の浮気調査よりも大変な事があるので、今回はそんなトラブルの事例をご紹介させて頂きます。
相談内容
今回ご紹介する依頼の相談者は九州地方にお住まいのIさん(40代女性:会社員)
Iさんは九州地方の会計関係の事務所で働いており、旦那さんは同じ事務所の経営者でした。しかし、ある時から旦那さんの浮気が発覚。その証拠はなかったものの、携帯電話に浮気と思わしきメッセージを発見し為、Iさんは浮気を追及。しかし旦那さんは浮気を認めず、反対に「そんなに自分を信用できないなんて信じられない、もうお前とはやっていけない!」として急に家を出ていってしまったのです。
しかもその後、何度か話し合いの場は出来たものの、旦那さんは別居先を知らせることなく、そのうちに弁護士を立てて離婚の交渉を始めてきたのです。
これに納得が行かなかった依頼者は、おそらく旦那さんが浮気相手と一緒に住んでいると予想をつけましたが、自分の事務所を畳んでしまった旦那さんが一体どこで働いているのかも分からない状況でした。
そこで、なんとかして旦那さんの勤務先を突き止め、なおかつ旦那さんの別居先について調べるための調査を探偵社に依頼されたのです。
依頼内容
今回、Iさんから浮気調査を行うために手渡された情報には、本人の勤務先と住所に関する情報がありませんでした。
しかし、代わりに本人の経歴と交友関係、さらに本にの写真を手に入れることが出来たため、この調査はまず本人の住所、もしくは本院の勤務先を特定する事からスタートしました。
この調査は、基本的には浮気調査の範疇には含まれず、調査の種類としては所在調査に含まれます。
しかし、浮気調査では浮気相手の住所や勤務先についての調査を平行して行う事も多いのです。
事前調査開始
事前調査を開始するにあたり、まずは本人の勤務先について調べる事にしました。
なぜなら、本人の電話番号も変更されていたため、住所に関する情報を得ることは難しいと感じたからです。
しかし、本人の職業は会計士。そう多い職業でもありませんし、勤務先が変われば必ず誰かの耳に伝わっているはずです。
そこで、本人と交友のあった仕事仲間や取引先に身分を偽って接触し、対象者に関する情報を集める事にしました。
すると、聞き込みを行った一件の税理士事務所から情報を得ることに成功。本人が勤務する会計事務所を見つけることが出来たのです。
しかし、これだけでは終わりません。勤務先が判明したとしても、本当にそこに本人が働いているのか確認しなくてはなりませんし、自宅を判明させない限り浮気調査は進みません。
そのため、今度は聞き込みによって判明した勤務先周辺で張り込みを開始。本人が勤務先から出てくる姿を確認しました。
すると、正午過ぎに対象者と思わしき人物が事務所を出てきました。
顔写真を撮影し、本人であることを確認。
敷地から対象者が出てくると、道路を渡った先にあった有料駐車場に入り車に乗り込んで発進しました。
しかし、その車は事前に依頼者から聞いていた対象者の愛車ではなく、少し古いタイプのコンパクトカーでした。本人が生活費のために前の車を売り払い、新たな車を購入したのか?こうした部分も調査では重要な部分となるのでナンバーから車種までしっかりと確かめます。
この車を尾行していくと、対象者はスーパーに入っていったため、こちらも調査員をスーパーの中に入れます。
スーパーの中でも尾行は、基本的にどの様な食料品を購入するのかを確認します。食材の種類と量から本人の生活や金銭感覚などを知ることが出来るほか、同居している人間の数も予測できます。
その日、本人が購入したのは肉に魚、さらに野菜。
さらに携帯電話を操作し、そこに書かれた文字を見ながら購入していた事から、あらかじめ作りたい料理があるか、もしくは誰かに買い物頼まれている様子が伺えました。
その後、対象者はスーパーを出て再び車に乗り発進。その後5分もたたない内にマンションの敷地に入り、住人用スペースに車を駐車しました。
また、対象者が入っていったマンションの間取りは、外観からして単身者用には見えませんでした。これらの状況から、明らかに同居人が居ることが予想されたため、周辺で張り込みを行いながら対象者の部屋に出入りする人物を確認していました。
すると、駐車場に一台の車が……見れば、それは対象者の本来の愛車でした。
その車は対象者が止めた車の隣のスペースに駐車。降りてきた女性はそのままマンションの中へと入っていきました。
調査結果
この調査の結果、事前調査において対象者の勤務先と自宅、さらに同居人と思わしき人物を確認しました。
その後の本調査は休日に行い、対象者達が外出する様子を確認。レストランなどで食事をする様子を撮影したのち、再び同じマンションの中へと入っていく様子を確認しました。
この結果から、依頼者は対象者との離婚を決意。慰謝料請求も踏まえて探偵社が紹介した弁護士事務所に相談に行かれた様です。
まとめ
この様に、事前調査をしっかりと行うことは本調査を有利に進めるために効果的です。
また、事前に対象者に関する情報を揃えられない場合は、探偵社にしっかりと事前調査を行ってもらって、調査に必要な情報を集めてもらう様にしましょう。
ただ、事前調査も無料で行ってもらえる会社と、事前調査に料金が掛かる所があります。
特に今回のケースの様に、浮気調査を行うために所在を明らかにする必要がある場合は料金がかかりやすいので注意しましょう。
しかし、大半の事前調査は無料で行ってくれる所が多いですし、中には調査日を特定するための事前調査まで行ってくれる探偵社もあり、非常に便利です。
また、事前調査を行う余裕がない場合(前日、もしくは当日調査)を行う場合は、探偵社側が事前調査を行う余裕がないので、できる限り早めに予約を入れることが大切です。
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