美容師というのは、やはり女性にモテます。
ただ、浮気調査の対象者となる美容師は一般的な美容師という訳ではなく、美容院を経営する側に回った店長、もしくは経営者となることが多いです。
また、浮気のしかたも多少派手になるのが美容師の浮気の特徴かもしれません。
普通のサラリーマンに比べても、デートもオシャレですし、単純にセックスをして終わりというサバサバした関係では物足りない人が多いのが特徴かもしれません。
相談内容
今回相談してきたのは京都府にお住まいのKさん(女性・40代・主婦)
Kさんの旦那さんは京都府内で美容室を幾つか経営し、なおかつ自身も美容師として活躍する、所謂“カリスマ美容師”と言われる方でした。ヘア雑誌への掲載も多数でメディアへの露出も多い華々しい経歴を持った人物でした。
そんな旦那さんと学生時代から付き合ってきたKさんは、実は結婚前からも何度も旦那さんの浮気癖に悩まされていました。
つまり、旦那さんは天性の“色男”ということ。
そんな旦那さんと結婚したKさんにも色々と責任はありますが、少なくとも、結婚を機に旦那さんはピタリと浮気をやめ、家族に尽くし、懸命に仕事に打ち込んできたと言います。
そんな旦那さんの浮気が明らかになりはじめたのは一年前のこと。
それ以来、Kさんは旦那さんの浮気を知りながら我慢を続けていましたが、ついに耐え切れなくなり、探偵社に相談してきたのです。
浮気を疑ったポイント
Kさんの旦那さん(以下対象者と記す)は以下の理由により、浮気癖が再発したことを知るに至りました。
2台目の携帯電話
Kさんが対象者の浮気を最初に疑ったのは、なぜか2台目の携帯電話を持っていることに気が付いたからでした。
しかも、その携帯電話は偶然対象者のバッグの中を確認した際に見つけたもの。なぜこんなものを黙って持っているのか不安になったKさんは悪いとは思いつつも、そのまま携帯電話の中身を確認しました。
すると、その中にあったLINEから女性との親密な関係をしめすやりとりが発見されました。しかも一人ではありません、最低でも3人の女性とデートを重ねている様子がうかがえるだけのトークが存在していたのです。
バッグの中にあった避妊具
それからしばらくして、対象者の隠しもっている携帯電話をもう一度確認しようとした時、Kさんはバッグの中から避妊具を発見しました。
それも、あったのは2箱。どれだけ飢えているのか知りませんが、対象者は相当な遊び好きであるのは間違いありません。
しかも、後日再び確認すると、避妊具がひと箱減っていたのだとか。
これはもはや浮気が確定したも同然です。
これだけの証拠があれば、普通の人ならその場で浮気を問い詰めてしまうでしょうが、Kさんは初めから対象者を許すつもりはなく、離婚と慰謝料請求を前提で行動していました。
それも全ては、結婚前の浮気性があったせいでしょう。一度浮気で悩まされた人が二度目の浮気を許すことは殆どありません。
さらに、今回の第二対象者(浮気相手)候補は3名もいます。
依頼者としては、この3名全員の所在と住所を判明させることが望ましかったのですが、費用の問題でそれが出来ないため、少なくとも一名分の浮気は確定させ、その後本人の自白から残り2名の浮気相手に対しても慰謝料請求を行う計画でいました。
調査開始
調査の開始場所は対象者が勤務する美容室から開始されました。
人気美容師である対象者の一日は非常に多忙です。日中の殆どは美容師としての業務に励み、夕刻からは経営者として働く。また、休日は殆ど存在せず、365日、ほぼ24時間体制で働き続けるようなバイタリティ溢れる男性でした。
その日の対象者の様子も非常に忙しそうでした。
外から内部が見える美容室であるため、接客に勤しむ様子は調査開始から3時間も続き、閉店の8時を過ぎても、美容室の中で勤務する姿が確認できました。
そして夜の10時過ぎ。
従業員一名と対象者だけが残された店の電気が消えます。
そして、出入り口から対象者の姿が・・・と思うものの、対象者は現れません。なぜか店内に待機したまま、対象者の姿は一切現れてこないのです。
これはまさか・・・と思い、すぐさま他の調査員に連絡を入れました。
「もしかして、従業員が二対(浮気相手)ってこと?」
「かもしれない、見えるか?」
私はすぐにカメラを確認しますが、通常のビデオカメラに付属しているナイトモード(赤外線暗視装置)程度では中は確認できません。そこで一眼レフカメラに付属させる軍用ナイトビジョンを使用すると、かすかに見える店内で抱き合う2名の姿あります。
やがて、二人の興奮は最高潮に達したのか、そのまま店の奥へ。
そのまま店内で1時間30分が経過したのち、店の中から女性従業員が1名出て来たあと、対象者が出てきて店の扉に鍵を掛けました。
調査結果
この調査の結果、対象者の浮気相手の一人は美容室の従業員であることが判明しました。
この調査結果を報告すると、依頼者はあまり驚いた様子もなく「やっぱり」といった反応を返したそう。どうやら、浮気相手の一人が従業員だということは薄々感づいていた様です。
ただ、この証拠のみで不貞行為を立証するの難しいと判断した依頼者は、その後追加調査を依頼し、後日もう一度浮気調査を行いました。
そこで二人目の浮気相手を確認。今度はその女性をラブホテルに入り3時間が経過する様子まで抑えることに成功したため、調査は終了。調査報告書の制作に入りました。
しかし、調査報告書の受け渡しが終わったあとも、この依頼者からは別の追加調査をいただきました。
その調査は、3人目の浮気相手と目される人物の電話番号と名前から、本人の住所を突き止めて欲しいとのこと。
そこで調査を行った結果、浮気相手は大阪府に在住の女性であることが判明。この報告をもって、依頼者は弁護士を立て、3名の浮気相手全員と対象者に慰謝料請求を行うと共に、旦那さんとの離婚に踏み切ったのです。
ここまで派手な浮気をする人間はそれほど多くはありません。
しかし、浮気慣れしている人間というのは、最悪の場合「不貞行為」立証されないような工作を行ったり、浮気相手の連絡先をバラさない強かさを持っている人が多いです。
遊びなれた男性と結婚しているかたは、もしも浮気をされたら一筋縄で行かないことを承知し、この依頼者の様に立ち回ると良いかもしれませんね。
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