実録浮気調査:警戒した浮気相手を追え

浮気調査の結果、もしも浮気相手と接触し、不貞行為(異性との性行為)を確認する事ができたならば、一先ずは調査が終了となります。

しかし、これで調査が済む事は殆どなく、大抵の場合は浮気相手に関する情報を依頼者が知りたがるため、追加調査として浮気相手の所在や連絡先、本名等の調査を行う事となります。

しかし、これもすんなりと行けば良いのですが、なかには対象者よりも浮気相手の警戒心が強く、なかなか相手の素性に迫れない場合もあるのです。

正体不明の浮気相手

今回の依頼者は福岡市にお住まいの女性(33歳:自営業)

話によれば、最近になってある探偵社に夫の浮気調査を依頼し、見事浮気の証拠を掴む事に成功したものの、その事実を夫に突き付けた結果、あっさりと離婚を申しだされたといいます。

しかし、浮気に走ったのは妻のせいだと夫は主張し、慰謝料などは一切払わず、財産分与のみですませたいと言いだしました。

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ただ、すでに探偵社からの報告書を手渡されていた依頼者は、たとえ裁判になっても慰謝料が取れるので必ず慰謝料を請求すること。さらに、離婚の原因を作った浮気相手に対しても慰謝料を請求する旨を伝えました。

ところが、夫はこれにも反論。

浮気相手にも慰謝料は絶対に払わせないと言い出しました。

そこで、依頼者は行政書士に多のみ、慰謝料請求の書類を内容証明郵便で浮気相手に送ろうと考えたのですが、その時になってはじめて浮気相手の自宅に関する正確な住所が解らない事が判明したのです。

そこで、依頼した探偵社に電話して再度調査を頼みましたが、探偵社側とは金銭的な折り合いがつかず、結局別の探偵社に依頼をする羽目となったのです。

 

相談内容

依頼者が持参した報告書を確認してみた所、報告書の記述には以下の様な不審点を発見するに至りました。

不明な部屋番号

報告書を見てみると、不貞行為の確認後、この浮気相手が自宅に帰るまでの様子が詳細に記されていました。

それによれば、女性は対象者の車で自宅付近の公園まで送ってもらい、そこから歩いて5分ほどのマンションの中へと消えた様でした。

所が、その後の記述では『オートロックのため中に入れず、確認が不可能』となっています。

これだけ読めば、素人であれば単純に建物の内部に入れないため、所在の確認ができなかったのだと納得してしまうでしょうが、実際にはオートロックだからといって、どこの部屋に入ったのかまったく解らないなんて有り得ません。

例えば、この女性の後ろについてマンション内部に侵入する方法(かなりグレーな方法ですが)もあるほか、建物の外部から観察し、どの窓に明かりが点灯するのかを確認する方法もあります。

ちなみ、この女性が入ったマンションは6階建ての全24戸を持つデザイナーマンションで、中央の階段にはガラス付いているほか、廊下側にも窓が多数つけられています。

つまり、このマンションがオートロックだったとしても、どの部屋に入るのかを確認することは、探偵であればそれほど困難では無いのです。

警戒行動

浮気相手が公園で車を降り、5分ほど道を歩く最中の写真を良くみてみると、顔を斜め後ろにかたむけたり、靴紐を結ぶようなしぐさが見られました。

ただ、この女性が履いていたのは編み込みのブーツで、本来はブーツ横についているチャックを操作するタイプのもの。靴紐が緩むということはまず考えられません。

そして、首を斜め後ろに傾ける仕草は、探偵ならばよく知る『警戒行動』の一種であり、おそらく尾行者の存在を確かめるために時折後ろを見たり、靴紐を結ぶふりをして立ち止まり、後方の人間の様子を伺っていたのでしょう。

 

依頼内容

これらの事から、おそらくこの浮気相手はすでに尾行者の存在に気が付いており、自宅と思わしき建物に入ったのはただのフェイクで、実際にはこの建物の別の出入り口から脱出し、探偵達を巻いたことは容易に推測できました。

しかし、この建物自体がダミーだとしても、対象者に警戒行動が見られなかった以上、公園に降りたのはいつも通りの行動で、探偵に気が付いたのも、おそらくは公園に降りた直後だったはず。

ならば、この女性はやはり報告書にある建物の周辺のどこかに住んでいると考えられました。

そこで、まずは建物周辺の張り込みを行い、浮気相手がどこの建物から出てくるかを確認する事にし、それでもだめであれば、対象者との接触を確認するため、浮気調査をもう一度行う調査計画が立てられたのです。

 

調査結果

この調査の結果、やはり浮気相手は報告書にあったマンションの隣のアパートから出てくるところを発見。その後尾行い勤務先を特定後、今度は帰宅までを尾行し、アパートの部屋番号を特定するに至りました。

この様に対象者のみなら、浮気相手が探偵を警戒して別のアパートに入ったり、調査員の尾行を撒こうとする事があります。

しかし、時間をおいて再度調査を行ったり、前回の調査をもとに別のアプローチを仕掛ける事によって相手の意表を付く事ができるので、決して諦める必要は無いのです。