実録浮気調査:逃げ出した浮気夫

浮気をした人間には、必ず何らかの社会的制裁が行われます。

例えば慰謝料はその最もな例でしょう。特に社会的地位が高く、結婚年数も長く、さらには不貞行為が長期間続いていた場合には、慰謝料の金額も相当高額になります。

しかし、浮気をした本人はこの制裁を甘んじて受けることは殆どありません。受ける損害が大きくなればなるほど、出来る限り不貞行為の事実を隠し通すため、普通では考えられない様な行動に出るのです。

そこで、今回はそんな浮気夫の実例についてご紹介させて頂きますので、参考までに是非ご覧ください。

相談者

今回ご紹介する相談者はUさん(会社員・50代・女性)です。

Uさんは二人のお子さんを持つ母親でありながら、アパレルメーカーに勤めるキャリアウーマンでもありました。旦那さんは地元商社に勤める会社員で、その年に役員に昇進。夫婦そろってエリートコースを進む典型的なキャリア一家でした。

そんな夫婦に危機が訪れたのは、何も今回が初めてではありませんでした。過去にも1度、旦那さんの浮気が発覚しており、一度は離婚の危機に晒されたそうです。しかし、その時に旦那さんと奥さんの間で話し合いが行われ、次にもし浮気をした場合には、財産の8割を奥さんに譲る型での離婚が決定していたといいます。

この一家の資産はかなりのものでした。もともと旦那さんの家が資産家であった事もあり、地元に多数の土地を所有。マンションも経営しており、離婚時における8割の資産ともなれば、それこそ数億円単位の金額が動くレベルです。

これだけの金額をチラつかせておけば浮気をされないと考えていた奥さんは、その後旦那さんの浮気に対して無警戒のまま過ごしていました。しかしその後、旦那さんが突然奇妙な行動に出たかと思うと、そこから突然別居を申し出られ、ろくな話し合いも無く旦那さんが家を出て行ってしまったそうなのです。

 

依頼内容

奥さんが驚きのあまり探偵社に相談をしてきた後、担当者は奥さんの口から、旦那さんのあまりにも奇妙な行動について聞かされました。その結果、担当者の目から見て旦那さんの浮気の可能性はかなり高いと判断したのです。

旦那さんが取った奇妙な行動とは次の様なものでした。

 

奥さんに難癖を付けはじめる

普段から多少の結果はあったものの、一般的な夫婦と変わらないレベルであったと言うUさんの夫婦関係でしたが、ある日を境に、旦那さんの異常とも言えるモラルハラスメントが始まったといいます。

旦那さんの口撃はまったく理論性を欠いたものばかりでした。普段から仕事のために遅く帰ってきていたはずのUさんに対して、突然「帰宅じかんが遅い、どこで何をしていたんだ!」と怒鳴り散らしたり、夕食を食べている最中も「味が気に入らない」と言ってみたり、寝る時間も「自分より早く寝るなんてありえない」など、とにかく事あるごとにUさんの神経を逆撫でする様な発言を繰り返したのです。

これに我慢出来なくなったUさんでしたが、旦那さんの突然の代わり様に疑問を持っていました。もともと、そこまで感情的にならない旦那さんは、どちらかといえば沈着冷静なタイプで、感情をあらわにしたり、無駄な口論を好むタイプでは無かったといいます。

 

携帯電話の破壊

旦那さんからの執拗なモラルハラスメントに耐えかねたUさんは、ついに旦那さんと大きな夫婦喧嘩をしてしまったと言います。その時、なんと旦那さんは怒りのあまり、自らの携帯電話を手に取ると、それを思いきり壁にぶつけて破壊したというのです。

この異常ともいえる行動についに恐怖を覚えたUさんは、内心離婚を決意していたそうですが、その言葉を口に出す前に、先に旦那さんから家を出ていってしまったそうなのです。

これらの状況を見てみると、一見旦那さんの性格の異常さが際立っているため、仕事でのストレスや、精神的疾患などが疑われるかもしれません。

 

しかし、もしこれらの行動が、旦那さんが自ら浮気を隠したまま、奥さんと離婚をするために仕組んだ演技としたらどうでしょうか?

まず初めに担当者が疑問を持ったのは、旦那さんがストレスの理由を告げずに奥さんに怒鳴り散らし始めた点です。普通何か相手を責めるなら、その理由についても言って良いはずですし、なにより突然奥さんに当たり始めた理由が分かりません。

また、自身の携帯電話を壊すほど激高しているのにもかかわらず、その理由を話さないのはかなり不自然です。また、携帯電話は仕事でも使うものなはずです。怒りに任せていたとしても犠牲にする理由がわかりません。

そこで、担当者はこれらの不可思議な理由を浮気と断定し、一度調査をしてみることを依頼者に勧めたのです。

 

調査開始

今回の調査は対象者の別居先についての調査からスタートしました。

勤務先はすでに割れていたので、退勤時間を狙って張り込みを行い、出てきた対象者を尾行。その後帰宅先と思われるマンションを確認しました。

マンションに対象者が入った後、不動産情報などから部屋の間取りを確認。その結果、マンションの間取りが単身者向けにしては広すぎる点などが怪しく、浮気相手との同棲の可能性が疑われました。

 

その後、マンションの裏手で待機していた調査員から連絡が入ります。

「対象者の部屋に女性の姿が見えます」

 

ちょうど離れた位置から監視していた事と、レースのカーテン越しであったことから女性の容姿については分かりませんでしたが、ともかく対象者が異性と同居している事実を確認したのです。

 

調査結果

この調査の後、対象者の出勤確認をしていると、同じ部屋から出て来た女性の姿を確認しました。

その結果、女性は対象者と同じ勤務先で働く同僚であることが判明。不貞行為の証拠と共に、浮気相手の素性についても知ることが出来ました。

 

まとめ

この調査の後、おそらく対象者は約束通りの財産分与で離婚が成立したのでしょう。結果的には奥さんがかなりの資産を手にしたのですから、浮気によって得をした珍しいケースかもしれません。

ただ、浮気の代償は誰でも高くつくものです。リスクを忘れる程夢中になることほど、身の破滅を呼ぶもの。幾らうまく隠したとしても、この世に探偵が居る限り、そのしっぽは必ず捕まえられるでしょう。