実録浮気調査:母子家庭の真実

昨今、日本の貧困問題においてもいろいろと取り出されることの多い母子家庭ですが、探偵として働いていると、そうした人々と接する機会は昔からとても多いのです。

そうした母子家庭を見続けていると、やはり、離婚問題というのは社会にとって避けることの出来ない問題なんだと再認識すると共に、探偵として何か出来ることは無いかと考えることもあります。

しかし、貧困にあえぐ母子家庭を救う手立てなど、ただの探偵には何もありません。

せめて出来るのは、母子家庭になりそうな依頼者のために、旦那さんの浮気を立証して慰謝料や養育費面を有利に運ぶ手助けをする位。離婚後の生活には何の援助もできません。

この養育費と慰謝料というのは、シングルマザーとなる女性にとっては、その後の生活を支える大切な資金ですから、決して無駄に出来るものでもありません。

ただ、その養育費と慰謝料を希望額通り手に入れることは至難の業です。それこそ、相手側に反論の余地すら無いほど完璧な証拠と、腕利きの弁護士でも雇わなくては手に入れることは難しいでしょう。

相談内容

今回ご紹介する依頼者は愛知県にお住まいのTさん(30代・女性・看護師)

Tさんにはまだ幼い子供が2人もいましたが、すでに旦那さんの浮気によって夫婦関係は事実上破綻しており、別居生活を余儀なくされていました。

 

また、Tさんはすでに離婚の意思が決まっており、それには旦那さんも同意しているので、それほど難しい問題でも無いように思えました。

しかし、ここで問題となっていたのは離婚そのものではなく、離婚に際しての慰謝料と養育費の問題であり、そのお金が無ければTさんはシングルマザーとなった後の生活が相当苦しくなることが予想されました。

 

依頼内容

今回の依頼では、すでに旦那さん(以下対象者と記す)の浮気が発覚したあとでの別居ということもあり、慰謝料の請求や養育費問題もそれほど難しくありません。

ただ、それは対象者が不貞行為の事実を認めている場合の話。

 

実は別居に至る前、Tさんは旦那さんが浮気をしていることを知ったのは携帯電話からのメールのみで、それ以外の証拠は一切握っていませんでした。

しかも、旦那さんは一度も浮気の事実を認めておらず、自白に関する証拠も一切ありません。

 

そんな状況で別居に至ってしまったため、いまだに旦那さんは不貞行為について認めておらず、慰謝料についての支払いも一切無し。養育費に関しても乗り気ではなく、法廷水準以下の金額を支払う気しか無いと言い出したのです。

これに激怒したTさんは、その後慰謝料を巡って離婚調停にまでもつれ込みましたが、それでも証拠不十分によって話し合いはまとめられず、裁判にまでもつれこんでしまったのです。

そこで、今度こそはと意を決して探偵事務所の戸を叩き、浮気の証拠を手に入れようと考えたのでした。

 

調査開始

今回の調査では予算がそれほど掛けられなかった為、事前に依頼者と打ち合わせをして、できる限りの情報を集めてもらうことにしました。

 

その結果集まったのは以下の情報

  • 対象者宅に浮気相手が同居している様子は無い
  • 勤務先には別居の事実は知られていない
  • 浮気相手は元彼女の可能性がある
  • 浮気相手とは週末あっている可能性がある。
  • 主な立ち寄り先

これらの情報を頂いた時点で、対象者の住む別居先を確認し、さらに勤務先や主な立ち寄り先の状況を確認した結果、調査は最低限の2名で可能であることが判明。

また、週末の土曜の夜が最も浮気の可能性が高いと判断し、土曜の夜から翌日曜日の午前中までの間の調査が決定しました。

 

そして調査当日。対象者が務める勤務先周辺から調査が開始されました。

正面入り口付近に私が乗る車が一台大気し、そのほか裏口に別の調査員が待機しながら今か今かと対象者が出てくるのを待ち続けました。

それから2時間後、いよいよ対象者が建物から出てきました。

服装は上下作業着姿。手には大きなバッグを持ち、そのまま敷地内に止めてある自分の車に乗り込みます。

 

そして車が発進。すぐさま尾行が開始されます。

国道に入った対象者はそのまま市街中心部を離れて郊外に向かいました。スピードはそれほど速くありませんが、運転中に何度からナビを操作し、地図を拡大している様子が見られました。

 

そして到着したのは、郊外にあるお洒落なレストラン。

とても男一人で入るような店ではありませんが、車から出てきた対象者は携帯電話をだれかと話しをしながら店内に入っていきます。

これはおそらく、浮気相手とのデート場所に違いありません。

私はさっそく車を降りて周囲の状況を確認したあと、対象者達が食事をはじめたタイミングを見計らって店内に入っていきました。

 

すると、案の定店内で対象者は女性と食事をしています。

女性の年齢は30代前半で、確かに綺麗な女性。対象者の方は常に笑顔で、時折女性とテーブルの上で手をつないだり、かなり親密な様子を確認しました。

レストランで食事を終えたあと、二人はそれぞれ別の車に乗り込んで発進。そのまま同じ方向に車を走らせたあと、付近にあるマンションに到着。二人共車を駐車させますが、女性だけが駐車場に入れ、対象者の車は路上に置かれたままでした。

 

調査結果

この調査の結果、対象者が浮気相手の自宅に宿泊した様子を確認。室内の明かりが消された様子も確認できたため、不貞行為の証拠としては十分なものでした。

また、浮気相手の住所が判明したことから、相手の本名も判明。

その結果、Tさんが握っていた携帯メールの相手とこの浮気相手が同一人物であることが判明したのです。

これらの証拠を手に入れたことで、Tさんの弁護士も慰謝料請求と養育費に関する戦略を立てることが可能になり、無事に裁判は終了。Tさんは希望に近い形で慰謝料と養育費を手に入れることができました。

 

やはり、子供を育てて生活していくのは簡単なことではありませんし、ましてや女手一つで子供を育てることは決して楽なことではありません。

また、それはお金だけでは解決が難しい問題が多いのも事実ですし、慰謝料と養育費によってTさんの生活が幸せになった訳ではありません。

しかし、それでも慰謝料と養育費のおかげで生活が少しでも楽になる安心感は、親にも子供にも有益なことです。諦めなければきっと良いことがあるので、是非チャレンジしてみてください。