実録浮気調査:ICレコーダーの証拠

最近ICレコーダーを使う依頼者が増えています。

業界全体かどうかは分かりませんが、少なくとも私の知る範囲ではICレコーダーで浮気の証拠を取り、それを元に離婚調停を進めたり、慰謝料請求に踏み切る人もいます。

その理由は、ICレコーダーや、その機能が付いた機器が増えたせいでしょう。専用のレコーダーも一万円を切る値段で売られています。そうでなくとも、スマートフォンには今やレコーダー機能が付いてないものはありません。

ただ、その使い方を誤ってしまったせいで、結局は探偵社に浮気調査を依頼しなくてはならない人もいます。探偵業界としては依頼者が増えて嬉しい所ですが、依頼者からすれば、そんな事態はできる限り避けたいもの……そこで、今回はICレコーダーの使い方を誤ってしまった例についてご紹介させて頂きます。

ポケットに入れたまま録音してしまった

ICレコーダーで音声を保存する時に気を付けたいのが、マイクの設置維持です。

特にやってしまいがちなのが、ICレコーダーを隠そうとするあまり、衣服のポケトに入れて録音してしまう方法です。この時、ポケットが薄手の生地で、音声を良く通すタイプだったり、マイクを少しだけポケットから出る様にしておけば録音の確立も上がります。

しかし、スマートフォンのレコーダー機能を使うと、ポケットに入れたままでは殆ど音声が録音出来ません。音声が聞き取りにくく、証拠としては不完全なものが多いです。

特に衣服の内ポケットに入れて録音すると、相手の音声は殆ど拾えなくなります。

 

室内の設置位置が悪く買った

無志向型のマイクをつかったICレコーダーであれば、多少離れた位置から、マイクの向きが悪くても音声を拾う事が出来ます。しかし、指向性のマイクであったり、集音範囲が低いスマートフォンのマイクだと、設置位置が悪ければ雑音ばかりを拾ってしまいます。

録音をする時にもっとも良い位置は、なんといってもテーブルの上に直接録音機器を置く方法です。

この方法なら、得られる証拠の価値も高まるので、できる限りレコーダーを使うことを明示しながら行うのがベストです。

ただ、ICレコーダーを見せると証拠が取れない事の方が多いのが現実です。

部屋の見えない場所にレコーダーを設置する時は、マイクの向きや音の拾い方などを探るため、一度テストをしておくことをお勧めします。

 

バックの中にレコーダーを仕込んでしまう

バックの中にレコーダーを仕込んで録音する方法を取る人がいますが、この方法は意外な程音が拾えません。

バックに入れて音声を拾うためには、バックから少しだけマイクを出すか、バックの口元を開放する方法が一般的です。

しかし、バックを置く位置が悪いがあまり、相手の声どころか自分の声まで録音できない人も多いです。

バックにICレコーダーを仕込んで使う時に一番失敗しやすいのが、机の下や椅子の下にバックを置いてしまう例です。レコーダーの発覚を防ぐためには仕方が無いかもありませんが、この位置からは障害物(机や椅子)があるため、音を良く拾えません。

もしバックにレコーダーを仕込んで使うなら、テーブルのサイドか、テーブルの上、または隣の椅子に置いて使う様にしましょう。

 

レコーダーのスイッチを入れるタイミングが遅い

レコーダーの内容が証拠として採用されるためには、不貞行為を認める部分のみならず、その前後の会話も重要となります。

前後の会話が重要となるのは、録音された音声が偽造であるかを判断し、なおかつ自白の強要が無かったかを確かめるためです。

特に音声は偽造が容易であるため(他の部分で答えた「はい」という部分を、自分の質問のあとにつなげるだけで、不貞行為を認めた事になってしまう)前後の会話に不自然さが無いか、証拠として使用する時にはしっかりと確認されます。

 

また、自白の強要がある可能性も疑われてしまいます。

本人を刃物などで脅したあと「今から録音をするから、質問には全て『はい』と答えろ」と言えば、誰でも簡単に自白の証拠を作れてしまいます。だからこそ、前後の録音部分はとても重要になるのです。

以上の理由から、レコーダーのスイッチは出来るだけ早く入れ、切るのも遅くしなくてはなりません。その会話が本物であり、なおかつ自白の強要が無かったことを証明するには、不貞行為を認める部分以外も重要となるのです。

 

雑音の多い場所は避ける

ICレコーダーを使う時には、出来るだけ雑音の多い場所は避けてください。

特に気を付けて頂きたいのが、以下の様な場所でレコーダーを使う場合です。

  • 居酒屋など五月蠅い店舗
  • 音楽が大きいカラオケ
  • テレビの音などが大きい室内

 

これらの場所でICレコーダーを使っても、音声は録音できます。しかし、周囲の音が置きすぎて聞き取れない所が増えやすいです。録音を行う時には、雑音は出来るだけ避けてください。

 

カモフラージュタイプのICレコーダーがお勧め

もしも、絶対に音声証拠が欲しいなら、レコーダーを隠して使用するよりも、露出した状態で使う方が良いでしょう。

露出した状態でレコーダーを使うなら、他の製品に偽造したカモフラージュ・レコーダーを使うのがおすすめです。

カモフラージュされたレコーダーとしてはペン型が有名です。このタイプなら、手帳にはさんでおいたり、胸ポケットに刺しておくだけで簡単に録音することが出来ます。

 

ただ、録音性能に関してはあまり良いとは言えません。

通常のレコーダーの方が確実に音声を拾えます。

ただ、シビアな状況になればなるほど音声の録音は難しくなります。もしかしたら、相手が録音機器を持っていないか確認してくるかもしれません。そんな状況でも証拠を取るためには、ペン型のレコーダーを使わなくては、とても有利な証拠は取れないでしょう。

 

反社会的な方法は取らない。

相手に黙って音声を録音する事は常識的には良くありません。ただ、そうしなければ証拠を手に入れられない場面が多いことから、裁判では隠して録音した証拠が多く採用されています。

ただ、その行いがあまりにも反社会的だと証拠としては使えません。盗聴は勿論、そのために窃盗や住居不法侵入を犯すことも許されません。録音はあくまで自分自身に録音機を身に着けた状態で無ければなりません。

また、録音が違法とされる場所での会話を残すことも禁止です。過去に調停の会話を記録した証拠がありましたが、反社会的な行為として証拠として採用されませんでした。

みなさんもレコーダーを使って証拠を残す時には、最低限のルールを守りましょう。