浮気調査のために使われる時間は、依頼内容によって大きく変わります。
私の経験でいえば、浮気調査の多くは2~3日ほどの調査時間を必要としますし、料金も一日10万円前後だとして、平均相場としては30万円ほどとなることが多いです。
しかし、調査が大変スムーズに行けば、それほど料金が掛かる前に調査が追わることがあります。そのためには時間制料金プランを使う必要がありますが、それで上手く調査が進めば、たった1時間で調査が終わることもあるのです。
相談内容
今回の依頼者は都内在住のAさん(30代、パート従業員)
彼女の話によれば、どうやら旦那さんに浮気の疑いがあるとのことで、浮気調査の依頼を考えていました。
しかし、調査費用面での不安が大きいため、調査計画は相当慎重に立てる必要がありました。
探偵社としても、安い料金で依頼者の依頼をこなせれば万歳です。
しかし、現実問題として、やはり調査費用が少なければ、その分調査のクオリティを落とさざるを得ない部分もあります。
相談内容
探偵社への相談時、Aさんが旦那さん(以下対象者と記す)の浮気を疑う理由は次のようなものでした。
旦那さんの帰りが遅い
営業マンだった旦那さんは最近昇進したのですが、それから暫くして残業のために会社に残ることが多くなったといいます。しかし、Aさんの知る限り、その仕事が忙しくなる時期でもありません。
そこで旦那さんに仕事が忙しい理由を尋ねた所、「昇進して部下の面倒もみなくちゃならないから」と答えられたといいます。
スキンシップが減った
旦那さんがあまり家に帰って来なくなった時期から、旦那さんからのスキンシップが減るようになったといます。
体のふれあいはもちろんなのですが、セックスに関しても消極的になり、夜ベットを共にすることも少なくなったと言います。
そこで不安になったAさんが旦那さんに尋ねると、やはり「仕事が忙しいから」の一点ばりで、ますます浮気を疑うことになったといいます。
しかし、これらの理由は確かに浮気を疑うには十分な要素ですが、浮気をにおわす決定的な証拠なるわけではありません。
ただ、Aさんの手元には携帯メールはおろか、そのほか一切の証拠はありませんでした。
この場合一番困るのは、調査を入れる日を限定できないことです。
もし予算が少なくとも、浮気をする日時をある程度掴めていれば、その日時に合わせて確実に調査を行うことが出来るのですが、今回はそうした情報が無いため、調査日を削ることが非常に困難でした。
さらに、対象者は常に車で移動するほか、スピードもそれなりに出す運転スタイルだとのことなので、調査員を減らすのも躊躇われました。
しかしAさんは折れません。
絶対に浮気をしているので調査をして欲しいの一点張り。探偵社側は一応調査によって受けるだろうリスクや、費用面での問題も伝えましたが、それでもAさんはあきらめなかったため、探偵社側も仕方なく調査を受けることとなったのです。
調査開始
調査の開始場所は対象者の勤務先からでした。
費用の問題もあるため、調査が行えるのは2日間。1日3時間づつの調査でしたが、もしも初日の調査で浮気相手と接触するようなら、残りの時間をすべて使っても調査を行う計画になっていました。
ただ、現場に居た私たちはどうにも半信半疑でしたし、調査が上手くいくとはとても思えません。なにせ、ふつうは依頼者が浮気を確信するレベルの証拠を持っていて、そのツメとして探偵社に依頼をすることが多いからです。
しかし、渡された依頼書には浮気相手の情報も、怪しい日時についての情報もゼロ。こうした調査の場合、たとえ浮気相手が本当にいたとしても、調査日を入れ間違ってしまうせいで空振りとなる事が非常に多いからです。
そして、その空振りの被害を被るのは依頼者と現場の調査員だけ。依頼金が対象者の預金から出されていればもちろん彼も困るでしょうが、現場に居る私たちには関係ありませんし「ああ、今日も空振りかな」と半ば諦めぎみに張り込みを続けていました。
しかし、対象者は意外なほど早く姿を現しました。
退勤時間直後、建物から出てきた対象者に気が付き、すぐさま写真を撮影。敷地外から出ていく姿まで捉えてからすぐに尾行に入ります。
「これは、もしかすると・・・」と思いながら尾行をすると、すぐ近くのコンビニエンスストアで同年代と思われる女性を車に乗せると、近くのホテルにチェックイン。
まさか、ここまで早いとは。
正直呆然としながら腕を組んでホテルに入っていく二人を撮影した後本部に連絡。そのまま予定通りに残りの時間を使って3時間の張り込みを行い、ホテルから出てきた2人を撮影。対象者と女性が分かれたのち、帰宅するまで調査を行い、無事に調査完了となったのです。
調査結果
この調査の結果、対象者の浮気相手は結婚前に付き合っていた元恋人の女性と判明。そのことは、調査中に浮気相手の帰宅先を割り出したことにより判明しました。
正直にいって、ここまでスムーズ調査が行くことは殆どありません。ましてや事前情報が少ないなかで、調査開始から一発で不貞行為の証拠を得られるなど、20回調査をやって1度あるか無いかの確立かもしれません。
しかし、それでも結果が出たのは探偵社の実力というよりも、依頼者の驚くべき女の感とその執念がもたらした結果ともいえます。
もしも貴方がパートナーの浮気を疑っているとすれば、そこには必ず異性の影があるはずですで、証拠は無くとも確かな何かを感じとっているかもしれません。
また、もしもAさん並みの勘の良さが無くとも、自ら調査を行うことで調査費用を削減することも可能です。あきらめずに挑むことこそ、幸せへの第一歩ですよ。
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