実録浮気調査:タクシー運転手の浮気

浮気調査を行う相手として厄介な相手は、常に移動し続け、仕事の時間も不定期な人間です。

そんな対象者を調査するためには、出来る限りの安全策を取りつつ、警戒されない様に行動するしかありません。

調査を行う前には、わかる限りの対象者の行動パターンを探偵社に伝え、しかりと協議を行い、無理な調査を避けて確実に浮気の証拠を得るようにしましょう。

相談内容

今回ご紹介する案件の依頼者は四国地方にお住まいのOさん(女性・50代・自営業)

Oさんの旦那さんは地方にある小さなタクシー会社の経営者で、自身もタクシードライバーとして毎日お客さんを乗せて走っていました。

会社の経営はバブル期を過ぎたころから経営が一時期傾いたものの、地方の高齢化に伴い車を運転できない高齢者が増えたことで経営も回復し、現在は低空ながらも安定した経営を続け、地元に貢献し続けていました。

しかし、会社の経営に問題は無くとも、旦那さんとの夫婦仲は10年程前から冷え切った状態にあるとOさんは訴えました。

夫婦関係が悪化した原因は、旦那さんの浮気。それも1度や2度ではなく、一度離婚寸前まで夫婦関係が破綻しかけた事があったとのことでした。

しかし、子供達を育てるためにも仕事が必要であると判断したOさんは離婚せず、そのまま夫婦として会社の経営を手伝い続けてきましたが、お子さん達が社会人として自立しはじめたのを機に、旦那さんとの離婚を決意。旦那さんの不倫の証拠を掴んで離婚交渉を有利に進めようと弁護士に相談した所、そのためには不貞行為の証拠が必要であると弁護士に言われ、紹介された探偵社へと相談にやってきたのです。

 

依頼内容

過去に何度も浮気事件を起こしていた旦那さん(以下対象者と記す)には、現在も交際を続けている不倫相手がいました。

また、Oさんはその不倫相手が何処の誰なのかについても大よその検討がついており、あとは不倫の決定的証拠となる映像証拠を手に入れるだけとなっていました。

Oさんが旦那さんの不倫相手と睨んでいた相手は、旦那さんの高校時代の同級生であるIさんという人物でした。

また、Oさんの見立てによれば、Iさんと対象者の密会は仕事中の空き時間を利用している可能性が高く、早朝から夜間までの勤務の中のどこかで、タクシーでIさんと落ち合い、そのままIさんの自宅かホテルで不貞行為を行っている可能性が疑われたのです。

こうなると、こちらも勤務中の対象者の行動をつぶさに観察せざるを得ませんが、タクシーというのは常に移動を続けるか、車を止めても周囲に気を配らせて客を待つことが多く、尾行も張り込みも大変厄介な相手でした。

そこで依頼者と協議を重ねた結果、対象者の乗るタクシーにGPS発信機を仕掛けることが決まり、事前に依頼者に発信機を渡し、調査開始前に設置してもらうことにしたのです。

 

調査開始

今回の調査開始場所は、対象者が勤務先から出た時点からスタートすることになりました。

ただ、他の従業員とは違って、対象者がタクシーに乗って出る時間帯が不明であり、タクシー会社周辺はほかの建物も無く、車通りが少ないため張り込みも危険であると判断。GPSが車の発進を伝えるまで、付近で待機することになりました。

その日の早朝8時から待機を開始した私たちのもとにGPSの稼働合図が入ったのは、その日の正午前でした。

そろそろ昼食を思い、コンビニに入っていた私達はすぐに車に戻り、GPSの状況を確認します。

すると、車は敷地を出たのち、国道に乗って市街地までまっすぐと進行中。昼食を逃しても対象者を逃す訳にはいかず、私たちも反応を追って車を走らせます。

 

すると、30分程が経過した地点からGPSの移動が止まりました。

おそらくどこかの敷地にタクシーを駐車させたのでしょう。

急いで現場に向かい、ようやくタクシーを発見できると思うものの、現場にはタクシーがありません。ただ、GPSに誤差はつきもの。きっと周辺にあるだろうと思って探している間にGPSを確認すると、今度は明かに別の場所に移動している反応が……

「これ、お客さん拾って移動しましたね」

「ですね、まいったな……」

「どうします?」

「いやぁ、どうしますって、追うしかありませんよね」

そんな追いかけっこが何度かあったのち、ようやくタクシーを捉える事に成功しました。

しかし、それでもただお客さんを乗せている対象者との距離を縮め、こちらの車を覚えられる訳にもいかず、ここでも距離を保ち、GPSの反応を頼りに後を追います。

そして、尾行を初めて3時間後、あるお客さんを私立病院に送り届けたのち、対象者が付近のマンションの駐車場に車を止めました。

またお客さんを拾うのか…と思っていると、同行していた調査員から無線が入ります。

「ここ、事前調査(調査を行う前に現場などを下見すること)で確認した場所ですよ」

「事前って、もしかしてIさんの?」

「そうです」

この時、前に入っていた調査の関係上、私は事前調査を行うことができませんでしたが、別の調査員がしっかりと事前調査を行ってくれていた為、そこが浮気候補であるIさんの自宅であることが判明したのです。

すると、やはり対象者はマンションの中に入ったあと、Iさんの部屋に入ります。しかもオートロックを所持していた鍵を開けていた様子から、合鍵を持っていることも確認しました。

それから対象者は2時間程Iさんの自宅に滞在し、同室から出てくる際には、玄関で見送るIさんの姿も確認することが出来たのです。

 

調査結果

この調査の結果、対象者は高校時代の同級生であるIさんと不倫関係にあり、不貞行為の証拠を手に入れることに成功しました。

ただ、これもキッチリと調査計画を立て、準備を怠らなかったおかげです。でなければ、とてもタクシー運転手の一日を尾行し続けるなど、私個人の力量だけでは不可能でした。

また、この様な調査にも対応できたのは、調査経験が豊富であり、例え忙しくとも前日にきちんと事前調査を行えるだけの余裕が会社にあったからこそでしょう。

皆さまも、難しい対象者の調査を行う際には、できる限り経験豊富な探偵社と協議を繰り返し、綿密な調査計画を立てて挑むようにしてください。